〇 「中国の秦剛前外相が解任されたらしいな」「習近平首相の信頼が厚くせっかく抜擢されたのにね」
〇 「原因は香港のテレビ局女性司会者との不倫関係とか言われてる」「石田純一だったらまた不倫は文化といいますかね、政治がらみの気がしますが」
〇 「アジア大会卓球女子団体戦決勝で日本は中国に惜しくも負けたな」「早田ひなも平野美宇も張本美和も力及びませんでしたね」
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パソコンゲームを一緒に観ていたら
いきなり孫に腕を噛みつかれた
痛いよ おまえはドラキュラか!
引き幅して腕をさするぼくに
小学校1年生の彼は顔を近づけ
ニーっと歯をむき出しにして見せた
おや? 上の歯並びがどこか変だ
一部分だけ空き歯で色も冴えない
そうか ひょっとしてムズガユイのか
ウンと首を縦に振るしぐさ
もうすぐ残った乳歯 . . . 本文を読む
〇 「柔道女子で吉田沙保里の連勝記録を超えた藤波朱里って知ってるか」「知らなかったですが世界選手権でも負け知らずなんですね」
〇 「吉田沙保里二世ならコーチを肩車してリングを歩くんだろ?」「新・霊長類女子最強といっても乗ってくれる栄コーチがいないことには・・・・」
〇 「なでしこジャパンがチリ相手に8-0で勝ったな」「チリのイレブンは途中から散り散りバラバラにな . . . 本文を読む
〇 十両の狼雅(ロシア出身〉が獅司(ウクライナ出身〉を投げ飛ばし
〇 温泉に浸かって富士は銭湯か(優勝目指す熱海富士は10勝2敗でトップだが〉
〇 御嶽海(長野県出身〉 海なし県の憧れか(四股名詮索)
〇 彼岸花 土手削られて 悲観花(護岸修復工事中)
〇 コロナ下火も インフルエンザ夏場から(感染症に警戒)
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〇 「おい、トミー・ジョンて奴は信用できるのか」「大谷翔平は二度目の手術を受けるんですかね」
〇 「二刀流復活の可能性は50パーセントぐらいらしいな」「とりあえず打者として復帰を目指すんでしょう、頑張ってほしいな」
〇 「心配は無用、なにせショウヘイは宇宙人だから」「世界中のファンがみな同じことを思っているんじゃないですか」
〇 「そろそろ錦木 . . . 本文を読む
白湯はむくみ(浮腫)の原因などと
たわけた説が出回ったととがある
ちょっと待ったは縁台将棋
白湯は大昔から健康長寿の源と・・・・
江戸時代の殿様が鷹狩の帰路に農家に立ち寄り
白湯をふるまわれて甘露甘露
茶を飲めない民百姓の日常は
たしかに白湯を飲むしかない
だがソレデイイノダ赤塚不二夫
トキワ荘でも白湯は湯冷まし回し . . . 本文を読む
夕ご飯の支度にかかる頃から
遠くでゴロゴロやっていた雷鳴が
稲光と共に近づいてきた
そういえばテレビのテロップで
横浜に大雨注意報が出ていたが
まさか落雷を伴なうとは思ってもみなかった
ピカッと窓いっぱいに光があふれ
続いてドドーンと足もとが揺れる
あッ 落ちた 「怖いよー」と悲鳴が上がる
生まれて初めて落雷を体験する孫の興奮
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〇 「おい、新大関豊昇龍は3連敗だったが今日は勝ったな」「土俵際が脆いですよね、ケガでもしてるんですかね」
〇 「錦木は立ち直ったな、昨日は朝ノ山にも勝って3勝2敗ぞ」「ご隠居、先場所の事を思い出して自重しましょうね」
〇 「セリーグは阪神タイガースが独走で優勝だな」「最初は半信半疑だったんでしょう? ご隠居だけじゃないですよ、そのダジャレ封印したのは」
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〇 「結婚指輪」と掛けまして 「孫の成長記録」とときます
その心は「最初はきちんと付けていたのに次第にどうでもよくなる」でしょう
〇 「小学生の二学期開始」と掛けまして 「終戦間際のビラ」とときます
その心は「どちらもスムーズな登校(投降)を」呼びかけています
〇 「大谷翔平のケガの程度」と掛けまして 「迷宮入り寸前の犯人」とときます
その心は . . . 本文を読む
ミナコさんは、手料理でおれをもてなしてくれた。鶏肉と玉ねぎにシシ唐辛子を使った洋風のスープが、胃を刺激した。 疲れた体に、国産のワインがよく効いた。 辛味を多く使った苦心の献立が、アルコールの回りをいっそう早くした。「あなた、だいじょうぶ?」 ミナコさんが、心配そうにおれを覗き込んだ。「なんだか、腑抜けになったような気がして、頼りないんだ」「疲れたのね。・・田舎って、疲れるものなのよね」「普通の . . . 本文を読む
宿に入って、一眠りした。 おれも、だいぶ能登の空気に慣れたようだ。 能都で生まれ、七尾で育った人間が言うことではないが、懐かしさよりも緊張を強いられる旅だったから、いまになって、ほっとした気持ちになれたのかもしれなかった。 夕食に呼ばれるまで、一時間ほどの昼寝で、体にべったりと張り付いていた疲れが取れた。頭の中の霧状のふわふわしたものも、鼻や口から寝息とともに出ていったようだ。おれは、階下の食堂 . . . 本文を読む
いくつになっても、男は駄目なものだ。 おれの脚はまだ健在なのに、おれの頭は思考の瓦礫でいっぱいになっていた。おれは、賄いの主婦に気兼ねしながら、宿のおそい朝食をとった。 同宿の者たちは、疾うに出発したらしい。ここから、オートバイや自家用車で木ノ浦海岸や伝統の揚げ浜塩田を回っていくのだろう。 平時忠一族の墓を詣でる者もいるかもしれない。せっかく奥能登に来たからには、あれもこれも観て帰らねば、損をし . . . 本文を読む
須須神社への道は、海岸沿いの道路に降り立って、すぐに分かった。西に向かって森を望むと、神域を示す鳥居の先から、一筋の参道が人をいざなうように奥の暗がりへと伸びていた。 ここは、穏やかな内浦が尽きて、ほどなく外浦に回り込もうかという場所に位置している。海は波光を集めて砕け、燃え立っていた。あたかも俗世からの侵入を阻止して、目くらましを仕掛けているかのようだった。 それにしても、視線を転じた先の、こ . . . 本文を読む
例年より少し遅れて、梅雨が明けた。 おれは、たたら出版社長に事情を話して、七月末までの一週間、夏の休暇を取らせてもらった。 上野駅を八時過ぎに出発する特急『白山』に乗り込んだ。この愛称を持つ列車を発見したからには、乗らないわけにはいかなかった。 おれが、七尾を出て東京を目差したときには、上越線経由の特急『はくたか』のみで、越後湯沢で別の電車に乗り換えて上野に向かった記憶がある。 三年ほど前に『は . . . 本文を読む