ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

合理的な一面

2013-09-24 00:57:46 | Weblog
すごく体力があって、まだ頭も冴えてて、すごく愛社精神もあるのに、
自分のよりどころは会社と仕事だと思っていたのに、
もう会社から来なくていいと言われるのって、どんな気分なんだろうと思う。

もし、受験に失敗したことがなくて、失恋の経験もなく、
世界のトップに数えられる企業に入社し、普通に出世してきて、
それで「あるとき」が訪れたら。

日本だけじゃなくて、世界中に転がっている「よくある話」ではある。
そして、いつまでも前の会社の話をしたがる人を、
若い人が苦手に思うのも、世界中でよくある話なんだろうと思う。

確かにいいところはたくさんあるだろう。
見習うべきことも、多いだろう。
でも、もしそのやり方が本当にそんなに正しいのなら、
その会社の業績は持ちこたえていただろうし、
日本の経済もこんなじゃなくて、若い人にも仕事があって、
企業の世界的な競争力も、やっぱりもう少しあるんじゃないの?と言いたくなる。

そして中国人はシビアなので、
「もうすぐでつぶれそうな会社になったくせに、何を言ってるの?」と、
心の中で思い、影でブツブツ言う。

私としては、そんな中国人の発言を聞くと、
「じゃあ、お前たちも一度でいいから天下とってみろよ」と言いたくなることもあるけど、
基本的に、こういう点は、中国人と共感できる。

なんで負けたのかがわからない。
これはよく、日本人が韓国や中国に対して言う言葉だ。
ほんとに、なんで中国が戦勝国側にいて、ついでに常任理事国なのか、全然わからない。
でも、それと同じようなことなんだろうと思う。

賄賂が中国人に対して有効なのは、当たり前のことだ。
それをしなければ嫌がらせされるのも、この国じゃ当たり前のことだ。
お世辞を言わなければ会話にならないのも、普通のことだ。

そもそも、中国は、とても平等な国だ。
目上だから、職位が上だから、大企業に勤めているから、
好きな仕事をやっているから、仕事がラクチンだから、偉いんじゃない。
家族や一族を養う、かい性があるから、偉いんだ。
そのための手段なら、別になんでもいい。
非常に合理的だ。

だから、日本人には難しい国だ。中国は。