ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

マンション

2013-09-06 01:02:02 | Weblog
中国のGDPが上がったのは、土地バブルだったからだ。
今日、一緒に出掛けた初対面の中国人が力説していた。

長江沿岸は、もともと江南と呼ばれ、非常に土地が豊かだ。
それなのに、政府は農民から土地を取り上げ、
誰も住まないようなマンションを建て、
そこに一時金を渡した農民たちを住まわせる。

でも、土地を失った農民たちは、
そのあと、どうやって行きて行ったらいいのかわからない。

そして、耕作地が減ったことによる食糧難を解決するために、
遺伝子組み換えの食品が出回るようになった。
政府は農民に対し、遺伝子組み換えのトウモロコシや大豆を奨励する。
しかし、国民はそんなことは知らずに食べさせられていた。もう8年にも渡って。
その影響が、どのように子孫に影響するかはわからないし、
そもそも食品に遺伝子組み換えかどうかの表示がないので、選ぶこともできない。

そして、利権に絡んでいる奴らだけが豊かになる。
まったく不平等だし、政府のやり方はおかしい、と。

最近気がついたんだけど、
中国人同士の初対面のときの共通の話題というか、
共通のオチは、「全部政府が悪い」というセリフみたいだ。
今日なんかは「お決まりのオチだけど・・・」と言っていたから、
みんなそう自覚してるんだろう。

政府批判をして捕まらないんですか?というのは日本人の質問。
はい。公に言わなければ、別に大丈夫です。

そんな会話がはずんだ車の中から見えた風景。



新築のマンション。なんと「1つ買うと2つプレゼント」と貼り出されている。
そして電話番号も。

まだ建つ前なのにマンションの叩き売りなのか。
「何を」が書かれてないけど、
ふつうだったら「1戸買うと2戸ついてくる」と思う書き方だ。
この国の感覚は、日本人の想像を遥かに超えていると思う。