ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

日曜日

2013-09-01 22:48:23 | Weblog
今日も一日、部屋に引きこもり、仕事をしていた。
誰にも邪魔されず、自分の頭の中だけで、物事を組み立てて行けるから、
平日に比べるとずっと楽だ。
週末の宿題仕事は、嫌いではない。

とはいえ、せっかく上海にいるのだから、
来週末は無理にでも出掛けてみようかと思っている。

ただ、出掛けると、中国的なイヤなところも味合わなければならないので、
例えば、列車の切符を買うのに腹が立つとか、
中国人観光客のゴミのポイ捨てがひどかったりとか、
こちらにも、ある程度の気合いがないといけない。

ということで、とりあえずGoogleEarthの出番。
まずノモンハンを検索。確かにいまでも何もないところだ。
やはりモグラしか住んでいないかもしれない。

次に五丈原。諸葛亮廟というのがあるらしい。陕西省宝鶏市岐山県。
きっと中国的なハリボテなどがあって、赤と金で祀られてたりするんだろう。
ここでもきっと、中国人は「儲かりますように」とお参りしていると想像。
こっちのほうが、ノモンハンに比べるとまだ周囲に村らしきものが見える。
が、いずれも週末だけで行けるような場所ではない。

まあ、そんなに遠くに行かなくても、
上海浦東の新城古鎮にでも行ってみるか。

で、百度の地図で行き方を調べてみる。
なぜか知らないが、百度の地図では、いつも肝心なところの地図が表示されない。
周囲は表示されるのに、ピンがついているところがダウンロードされず、表示されない。
ブラウザとの相性が悪いんだろう。
百度といえど、きっとちゃんとデバックしてないんだろうなあ。

ああ、日曜日が終わってしまった。
短かったなあ。

何度も見る夢

2013-09-01 03:28:37 | Weblog
小さいころから、何度も見る夢がある。
これがヒドい悪夢だ。

気持ちは前へ前へと、少しでも進まなければと思うのだけれど、
足にまるで力が入らず、崩れ落ちないようにするのが精一杯で、
まったく前に進めないという夢だ。

100mが非常に長く思える。
歩いている場所は、
家のそばであることもあれば、見知らぬ土地の場合もある。

とにかく、身体が重くて、視界が歪む。
膝から下はほとんど感覚がなくて、足がこんにゃくにでもなったようだ。
一生懸命に足を前に出そうとするけれど、全然前に進まず、
杖をついて身体を支えるのがやっとだ。

そして、知っている。
最後は必ず背後から背骨を撃たれて、暗黒になることを。
でも、一歩でも前に進まなければと必死に自分を鼓舞している。

若い頃は、いろいろなストレスから、そんな夢を見るのだと思っていたけど、
もしかしたら違う理由があるのではないかと、
最近思うようになってきた。

3歳くらいのころ、初めて虫歯ができたときのことを思い出した。
両親がアメリカ旅行に出掛けている間、
祖父母の家に預けられていた1週間のことだ。

私はサイダーがすごく好きで、祖母は、私がねだるがままに、
それが寝る前でも飲ませてくれた。
そして歯を磨かずに寝ているうちに、すぐに虫歯になった。
帰国後、母は私の歯を見て、祖母をなじった。
あれが祖母と母の確執が全面戦争となったキッカケだったと思う。

あの頃、すごくサイダーが好きだったのに、
私はサイダーの瓶は怖くてたまらなかった。
中に入っているビー玉がいくらきれいでも、
それを取り出したくて近所のお兄さん、お姉さんが躍起になっていても、
私はサイダーの瓶を持つのはおろか、見るのも怖くて、いつも逃げていた。
コップにつがれたサイダーは最高に好きだったけど。

可能性が一番高いのは母だろう。
私の周囲で、そんな話をするのは、母か、もしかしたら祖父か。
祖父と母がしていた会話を、隣で聞いていたのかもしれない。

友人から借りた本を読んだ。『静かなノモンハン』(伊藤桂一著、講談社文庫)

1939年、満洲国の国境線をめぐり、関東軍とソビエト軍が壮絶な戦いを繰り広げた。
日本の軍人たちは、ソビエトの戦車に対して、ほぼ白兵戦を繰り広げ、
サイダーの瓶を火炎瓶のようにして使ったという。
そして、多くの方が亡くなった。

先日、石原莞爾の『最終戦総論』を読んでいたら、
『奉天三十年』という本が紹介されていた。
当初、日本の軍人は規律正しく、中国人からもすごく親しまれていた。
しかし、その後やってきた日本の民間人たちは、素行が悪く、
次第に人心が日本から離れて行った、というようなことが書かれているらしい。

読んでみたいが絶版だ。
商売を考えたら増刷できないのはわかる。
であれば、印税だって著作権者のところには入らないわけだから、
増刷されない本は、著作権者と出版社でさっさと話し合って、
すぐにでも無料かすごく廉価な電子版にしてしまえばいいのに、と思う。