ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

端午節小旅行 その3 寧波 

2012-06-25 15:25:00 | Weblog
6月22日(金)、昼過ぎから雨。
夕方からは寧波市内に戻り、郊外の阿育王寺へ。

『地球の歩き方』に市内から2kmとあったので、気軽に行けると思ったのだが、正しくは12kmだった。
ケタがひとつ脱字。
タクシーでも1時間かかる距離なので、みなさんご注意を。

立派な正門。
中国は、どこもピカピカにするんだけど、雨が降ると床がすべるんだよなあ。



閉門は17時30分となっていたのに、17時で、もう門が閉まっている。
「あちゃ~、入れないか~」と思って、チケット売り場の窓をたたいても、応答なし。

しかし、横にある「出口」が無防備に開いている。
ということで、たまたま居合わせた中国人と一緒に「入っちゃえ!」と、入ってしまうことにした。

少しわくわくする彫刻。チベットっぽい。



が、お堂がほとんど閉まっている。
しょうがないので、扉から中をのぞいてみた。



閉門間際なので参拝客も少なく、しかもお坊さんはみなフレンドリーで、
いろいろと話しかけられた。
「どこから来たの?」「日本だよ」「うそだ~、冗談はなしだよ~」。
やはりここでも、日本人であるとなかなか信じてもらえない。
それにしても、お坊さん、訛ってる!

中国人には言うだけ無駄だと思うな。
「ここは禅堂です、静かにしてください」



雨のお寺も、またいい。



灰の片付けをしているお坊さん。



この後、このお坊さんにも話しかけられた。
どうやら抗日戦争ドラマの印象が強いらしく、日本語と言って、
「こんにちは」「さようなら」「ありがとう」「ばか」「ばかやろー」と言われた。

そして「ばか」と「ばかやろー」の違いはあるのか?と。
いやいや、お坊さんが覚えなくていい単語ですから。

閉門に伴い、帰り道を急いでいるのかと思ったら、修業をしているらしき僧侶たち。



なにやら問答をしながら、ぐるぐると塔のまわりを歩いていた。
真面目に修業しているって、すばらしいなあ。
ちなみに、参拝客はすでに私たち以外はいなかったので、
観光用のパフォーマンスではない、と思う。

その後お寺を後にし、混み混みの路線バスに乗って、市内まで戻る。
バス停の前の道路標識には、はっきりと寧波市内まで12kmと書かれていた。

「ちょっといいものを食べよう」ということで、シャングリラホテルへ。
黄魚の湯葉巻きは、非常においしかった。



で、6月23日(土)朝から雨の中、タクシーで天王寺へ。
道元が修業した寺だけど、たしか『正法眼蔵』の中で、あまりほめていなかった印象があったので、
どんな寺かと思って行ったら、ぼったくり観光地みたいな雰囲気だった。

もしかしたら、8時半ごろ到着したので、
朝が早すぎて、観光客がまだ少なかったせいもあるのかもしれない。
とはいえ、帰り用に待っててもらったタクシーの運転手さんに「ここ、ひどい!」と言ったら、
「地元でも評判悪いよ~」と言われたので、たぶん、そうなんだろうと思う。

天台山の国清寺、阿育王寺と比較的雰囲気のいいお寺が続いていたので、
ショックもひとしおだった。

とはいえ、とりあえず、せっかく来たから駆け足で見て回る。



お坊さんは、我関せず系なんだけど、いろいろ管理系で働いているおばちゃんがうるさい。

 

でも、裏まできれいに整備されているから、ちゃんとしてるんだとも思う。



静かに坐禅をしているお坊さんがいらした。
なんだか救われた。



まあ、このお寺はさらり、と。

次に、寧波市内の天一閣に行った。
明の時代につくられた個人用の書庫だとか。

マージャンが展示されている建物の前の床は、牌だった。



建物の天井がけっこう好きだ。
ウズベキスタンで見た劇場の天井に似てる。



もし、これが自分の庭だったら、わくわくするだろう。



が、他人のものなので、あまり興味なし。
どうやら、観光地にはわくわくしなくなってしまったらしい。


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