ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

素敵なご近所さんだけど

2010-01-12 12:34:13 | Weblog
最近、近所に素敵なご夫婦が越して来た。

ご主人は、細身ですらっと背が高て足が長く、ジーパンがとても似合う。
ハーフかと思うくらいの彫りの深い顔に、いつも幸せそうな瞳をしている。
これがまたきれいな白髪で、たぶん60歳くらい。かっこいい。

奥さんもすらっとしていて、黒くて長い髪。
少し憂いがある雰囲気で、うつむきがちだけど、
顔の造作はとても東洋的にきれいで、意志の強い表情をしている。
たぶん40歳前だと思う。美人さんだ。

そして、幼稚園生くらいの元気な子どもがいる。
声しか聞いたことがないから性別はわからないけど、たぶん女の子。
最初はお孫さんかと思ったけど、たぶんそうじゃない。
いつも笑い声をあげている。いい子だ。

なんだか不思議な既視感を覚えた。

私の父も、60歳で亡くなったとき、30代中盤の女性と付き合っていた。
両親は離婚しているから、倫理的に咎めることはないけれど、
私と2歳しか離れていない女性と付き合っていたことを亡くなってから知って、
正直なところ、かなり戸惑った。

父も彼女といたとき、あんなに幸せそうな瞳をしていたんだろうか。
同級生のような人が父の奥さんとなって、3人で一緒に食事をするようなことが、
私にもあったのだろうか。
30歳も年齢が離れた兄弟ができる可能性があったのだろうか。

考えるとクラクラするので、父が亡くなってから約3年、
そのことはなるべく考えないようにしていたんだけど、
最近、引っ越して来たご近所さんとすれ違うたびに、
いいご夫婦なだけに、なんだかムズムズする。

誰でも同じなのかもしれないけど、
私は家族に対する執着心がとても強くて、
「こうあってほしかった」という家族像に、いまでもかなり縛られている。
そして、努力しなくてもそのことを考えないですむようになったころ、
それを思い出させるような何かが、私の周囲に集まって来る。
そんなもんか。


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