ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

撫順

2014-06-25 23:18:11 | Weblog
帰国前は本当に忙しかった。
まさか家の片付けで筋肉痛にまでなるとは思わなかった。

それまで大急ぎになってしまったのは、
最後の週末に、友人と瀋陽&撫順の旅に出てしまったから。

土曜日の朝、瀋陽の空港につき、1日チャーターできるタクシーがないことに愕然としつつ、
そのへんにいたタクシーの運転手さんに交渉して、まず撫順から。

撫順と言えば、これ。



いろんな映画やドキュメンタリーで見たことある。
中に入ってみると、結構見慣れたような雰囲気の建物。



学校みたいだと思いながら進むと、変な標識が。



立ち止まりましょう。ちゃんと。

どうやら、戦前、日本が作った監獄を、そのまま流用しているようなので、
やっぱり雰囲気が日本の学校みたいなんだ。

で、お決まりの共産党宣伝パネルが並ぶ展示室へ。

玉音放送の中国語訳が飾られていた。細かいツッコミは入れてもしょうがない。



溥儀がいたという部屋。



牢獄だった部屋に、たまに蝋人形が置かれていて驚かされた。
きっと中国人にも評判が悪かったのだろう。
部屋の前には「ここには蝋人形がいるよ」という貼り紙があった。

お決まりの感じの「締め」。



人を「改造」ねえ。



ああ、溥儀さんは「龍」でしたから、人ではありませんでしたか。

こんな展示ばっかりだと、正直飽きる。



まあ、「行ったぞ」という満足感だけで出てきた感じだ。

お腹がすいたので腹ごなし。



次に、日本軍が虐殺を行ったという平頂山の博物館へ。

愛国教育基地なので、入場無料。
ただ、身分証の番号を書かされる。
その部屋にいた子犬。



とにかく、「箱もの」。



博物館の名前から館の入り口までの距離が長過ぎ、一緒に写真を撮れない。
ついでに、入り口までは日陰がなく、暑い。

愛国教育の前に、干上がりそうだ。
まあ、お決まりのパネル展示しかなく、生き残りの人の証言というのも、
本当なのか言わされてるのか非常に曖昧な感じで、
まあ、こんなもんだろうと思う。

さっさと切り上げて、露天掘りへ。
撫順と言えば炭鉱の町。町の空気も少し悪い。

展示室には1920~30年代の写真があった。



満洲時代のマンホール。満鉄マーク。



つい数年前まで現役だった機械も展示されていた。
80年以上現役だったって、すごい。



日本は本気の機械を持ってきたんだなあ。満洲に。



そして、塔の上から見下ろす露天掘り。圧巻。
なのだが、窓ガラスが汚くて、写真が上手く撮れない。

 

今でも掘り出しているようだ。

撫順で一見の価値があるのは、この露天掘りぐらいかな。
さすが土地がある国。上から掘れる。

そういえば、上海の地下鉄も露天掘りをやって、あとから蓋しているのだと聞いたけど、
そういう文化なんだろうなあ。中国は。