ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

過酷

2014-06-03 23:25:56 | Weblog
三連休のあとの仕事はつらい。
これは、日本だろうが中国だろうが同じことだけれど、
中国で感じるつらさは、日本のつらさとちょっと味わいが違うと思う。

この三連休で、脳内と心がすべて日本人に戻ったあとの中国人との協業は、
過酷であり、残酷である。

中国人の同僚がスタスタと私の席に寄ってきて、
私がメールを書いている途中でもお構いなしに、
甘えモードで「これで、あれで・・・」と、まとまらない仕事の話をし始める。

私がメールを書き続けていても、つまりその人の話を聞いていなくても、
まったくお構いなしに話し続ける。
つまり、中国人にとっては、相手に伝わるかどうかが問題なのではなく、
自分が言いたいことを言うことだけが目的なのだ。
もちろん相手の都合等は考慮しない。

ふだんなら「ちょっと待って」くらいの一言なのに、
今日は思わず「人の都合も考えないでいきなり話しまくるなんて、失礼でしょ」と
言ってしまった。

中国人は、自分がもってきたパソコンを置くためなら、
私の机の上にある資料なんかお構いなしだ。
そういう態度に、思わずカチンと来てしまうのが、日本OSになったとき。
中国人にしてみても、普段は怒られないようなことで、いきなり注意されるわけだから、
向こうにとっても過酷で残酷なことだろう。

そして、そんな感じの人民たちは、
明日、何があった日なのかをまったく知らない。
生まれる前でした~というスタッフもいる。当然のことながら。

あの頃も、そして今も、やっぱり中国人は、摩訶不思議な人たちだ。

真似

2014-06-03 00:24:06 | Weblog
中国は、端午節の三連休だった。
久しぶりに中国のテレビでも見てみるかと思って電源を入れたら、
相も変わらず2局で同時間帯に抗日ドラマをやっていた。

そもそも、国営テレビだから視聴率なんて関係ないし、
思想的に無難なネタだから放映してるんだろうと思う。

日本の軍人を中国人が演じているんだけど、まず立ち姿がなってない。
中国人はぴしっと立てないから、姿勢がすごく悪くて、みっともない。
頼むからコピーするんだったら、完璧にコピーしてくれよ、という気持ちになった。

そして昨日は、上海市内でアニメイベントがあったらしく、
夕方食事に出掛けたら、そんなグッズを持った若い中国人がたくさんいた。
駅で、カランコロンという下駄の音が聞こえたので、あれれ?と見てみると、
中国人の男性が下駄を履いて歩いている。

どうやら、一日中下駄を履いていて、もう足が痛くなった様子。
下駄は、鼻緒をぎゅっと締め付けるように、足の指に力を入れて歩かないと、
すぐに土踏まずあたりが痛くなる。普通の靴のように履いてたらダメだ。
履き替え用の靴を持ってきたらよかったのに、痛そうに足をひきずりながら歩いていた。
やはり、見た目だけ真似しても、うまくいかないよね。

ここ数日、私たちはなぜ学校で現代史をほとんど学ばないのかを考えていた。
二二六事件くらいまでが関の山で、そのあとは、ポツダム宣言受諾くらいのもの。
時間がたりなくて、そこまで行き着けないのではないだろう。
むかし、学校の先生に「なんで現代までやらないんですか~?」と聞いたら、
「受験にでないんだから、いいだろう」と言われたことがあったなあ。
そういう問題か?と、いま改めて思う。

まあ、先生にも答えづらい質問というのは、たくさんあるだろうし、
その最たるものが、この質問なんだろう。
要は、その間の歴史を真面目に研究すると、アメリカさんにとって都合が悪いことがあるし、
東京裁判史観が崩れるから、よろしくない、という理由で、
学校でやらないんだろうと思うが、むかし年配の先生たちは、
道徳の時間やホームルームのときに、違うかたちで伝えてくれたものだ。

しかしながら、学生は「歴史」とは認識しておらず、
日本帝国主義はもう完璧に悪者である!史観が、日本国内でも定着してしまった。
おかげさまで、中国共産党は、大いにそれを利用していらっしゃるわけだ。

日本が培ってきた智慧は、敗戦によって表面からは見えなくなった。
でも、戦前の世代の人たちの内面には、それが当たり前のこととして生きていた。
いつのまにか、語られないことは、ないことと同じになってしまった。
もっと悪いことに、そのすべてが悪いことだと日本人が信じるようにもなってしまった。

私が日本人だと言ったときに、
「え、ほんと?」と目を輝かせる中国人の若い人がたくさんいる。
彼らにとっては、日本は憧れの国なんだ。
日本人に「こんにちは」と言いたくてしょうがないんだ。

日本人は、ひとつのブランドである。
それを、日本人は自分たちで守る努力をしなければならないと思う。