気楽にとり(鳥&撮り)歩き

近場で身近な野鳥たちを観察しながら撮影しています。

ケリ 道路を渡って…

2023年12月06日 | チドリの仲間

溜池で探鳥の帰り道、農耕地にケリ(鳧、計里)を見つけました
警戒心の強いケリですが この小群は車内から見ている分には逃げません
見えるだけでも3羽、畔の影に他の仲間も潜んでいそうな雰囲気でした

ケリは日本を含むアジア東部に分布していて、日本での区分は「留鳥」です
私の地域では繁殖もしていて、ほぼ一年中見られるおなじみの野鳥です







お菓子のポッキーみたいな足ですね


ひらひらと黄色い蝶が一頭、ケリの上を通過していきました





ケリ(鳧、計里) Grey-headed lapwing 全長約34cm
チドリ目チドリ科タゲリ属




◆BBCニュース ケリ 英国で初記録
https://www.bbc.com/news/uk-england-tyne-65456945

2023年春、イギリスにケリが一羽現れて世界中のバードウォッチャーの話題となりました。
「一生に一度のチャンス」とばかりに、アジアの超珍鳥を観に1000人を超す人々が集まったとのこと。
現地時間5月1日ノーサンバーランド州ロー ニュートン バイ ザ シーという小さな漁村で発見されたそうです。



◆e-Bird ケリ
https://ebird.org/species/gyhlap1?siteLanguage=ja



今日も最後まで見て下さってありがとうございました。
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ヌートリア 上陸編

2023年12月06日 | その他

2頭の若いヌートリア 水中から護岸壁に上ってきました。
「ヌートリアは生後3~6カ月で繁殖可能になる」とのこと
兄弟のように見えたこの2頭も 雌雄でカップルの可能性もあります

ヌートリアはもともと日本には生息していない外来生物です
第二次大戦時中から戦後にかけて特に軍用品の毛皮用に移入
飼育されていたものが逃げ出し野に放たれ代々命を繋いできました


「兵庫県の個体群でも野外での寿命は2年程度」とデータベースに記載されています
もとは南米に分布するヌートリア、やはり日本での冬越しは過酷なのでしょう











ヌートリアの前足は小さく、水かきがないので物をつかむなど器用に動かせます。
大きな後ろ足に水かきがついていて、水中で巧みに泳ぐのに役立っています。
地上を早く歩くことは苦手なようで、陸上を長距離移動する姿は見たことがありません。


左下の黒い棘があるのは、菱の実。
ヌートリアの好物のようです。
この池は夏には菱が繁茂するので水底にいくつも沈んでいるのでしょう。






ヌートリアの長い尻尾は「大きなドブネズミ」を連想させます。
尾の平たいビーバーや、尻尾のないカピバラとの大きな違いです。



4~5年前には、地域の水辺にヌートリアを捕獲するための「巨大ネズミ捕り」のような仕掛けも設置されていましたが
ネズミ算式に増えるヌートリアの勢いに追いついていないのが現状のようです。
ヌートリアが日本に来たのは人間の身勝手さゆえ、ということもあり、地域の人たちも積極的に通報や駆除をせず
溜池の多い当地の野生の一部として受け入れている感が温暖化の進行とともに濃厚になっています。


◆国立環境研究所 侵入生物データベース  ヌートリア
https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/10140.html



いつも当ブログを閲覧して下さってありがとうございます。

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