気楽にとり(鳥&撮り)歩き

近場で身近な野鳥たちを観察しながら撮影しています。

チョウゲンボウの受難

2016年09月30日 | 猛禽類
町はずれの工場にチョウゲンボウの姿が。
でも、何か様子が変です。しきりに足元を気にしていました。


よく見ると、何か糸状の物が絡みついているようでした。


足に絡んでいるのでしょうか?
下尾筒の羽が乱れています。羽に絡んだ糸を足で取ろうとしているようも見えるのですが?


糸の先にぶら下がっているのは、稲藁など乾燥した植物の茎のように見えました。
異物は軽い物のようですが、チョウゲンボウは困った顔つき。


異物をぶら下げたまま朝日に向かって飛んでいきました。
何かの拍子に上手く解けてくれるといいのですが・・・

チョウゲンボウ(長元坊) 全長 33~38cm  翼開長 69~76cm
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クロハラアジサシが飛ぶ

2016年09月29日 | アジサシの仲間
先週から今週にかけて関西各地でクロハラアジサシの群れが確認されているそうです。
昨日は、和歌山と奈良で撮った写真を拝見しました。


私自身もつい先日にも撮影しましたが、まだ未編集。
今回投稿したのは、一週間前に撮った写真です。


飛ぶ鳥の姿は完璧で美しいです。


営巣地でコアジサシを撮った時は、子育てのじゃまをしている後ろめたさがありましたが、
繁殖を終えた渡りのアジサシたちは、気持ちよく写せました。


アジサシたちも長旅の途中での休息。


近くのフィールドを、旅の中継地に選んでくれたことを光栄に思います。(^^)


写真を見返すと、実際に目の前を飛び交っていたアジサシたちが脳裏に浮かんできます。


曇りの空抜けですが、ピントは合いやすいですね(^^ゞ



クロハラアジサシ(黒腹鯵刺) 全長23~26cm 翼開長76~85cm




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アオサギの舌の秘密

2016年09月29日 | 鳥のトリビア

アオサギのクチバシから長い舌が見えていました。シャッターチャンス。
あれ?よく見ると舌がゴツゴツしています。こ、これは!舌に何か刺さっている??


もしや、大きな魚を食べた際に、骨が刺さってしまったのでしょうか??
本気で心配になりましたが、当のアオサギはとても元気そうに見えます。

帰宅後、札幌在住のまつさんが運営する『アオサギを議論するページ』で調べてみました。
私と同じような勘違いをして疑問を抱いた方からのコメントを見つけました。
これは、間違いなく健康なアオサギの舌とのことです。
以下、青い字の部分にまつさんの返信コメントから引用させて頂きました。

 「人間の舌と違ってのっぺりしてないのは、たぶん歯に替わる機能があるのではないか…」
「少なくとも餌を落とさないように引っかけることはできそうです…」
 

http://www.grey-heron.net/forum/19-morphology/

まつさんによると、この突起は、舌骨(ぜっこつ)とのことです。
舌骨は人の場合は奥のほうにありますが、鳥は舌の中心を通って先の方まで伸びているようです。
まつさん、ご親切にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いします。


舌骨について調べてみると、鳥の他にも魚など食べ物を丸飲みにする種族は舌骨が下の先まで伸びているとのこと。
形は違いますが、アオサギだけでなく、カシラダカやカワラヒワ、ヒヨドリなど小型の鳥にも舌骨はあるそうです。
木の実や昆虫を丸飲みする際にも、舌骨が役立っているのでしょうね。


アオサギはかなり大きな魚でも丸飲みにしてしまいますが、
途中で戻すことなく飲み込めるのは、舌にこんな秘密があるからなんですね。


この日も湿度が高く気温も30℃近く上がったためか、アオサギは体温調節のために口から放熱していたようです。
私が観察していた数分間、ずっと口を開けたままでした。


おまけ画像。葛の花とアオサギ。


葛は秋の七草のひとつですが、生命力が強く10mを超す長さにまでツルをのばし、周りの草木を覆い尽くしてしまうほどたくましい植物です。
葛餅や葛湯、葛根湯など、食用や薬用にもなっている役に立つ植物としてもおなじみです。

葛とアオサギ、なんだかちょっと似ているような気がします。

アオサギは増えすぎて悪役扱いされることも少なくないですが、
こんなに大きくて立派な野鳥を身近で観察できるのは、やはり素晴らしいことだと思うのです。

アオサギ(青鷺)全長 90~98cm 体重 1020~2073g



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スズメのかくれんぼ

2016年09月28日 | スズメ
クリッとした目の子スズメ。きょろきょろあたりを見回しています。


枝の窪みに身をひそめる手前の一羽・・・
「にいちゃーーん!どこーー??」 さっきの子は、いっしょうけんめい探して呼んでいるようです。


「にいちゃーーん!」        「へっへっへっ、そろそろ出てやるか」

「にいちゃーーん!どこ~~~??」   「おいおい・・・すぐ後ろにいるのに・・・いい加減、気づけよ・・・」



兄弟や親といっしょの子スズメの姿は微笑ましいですが、こちらの子スズメは一羽だけでいました。


クチバシの根元が黄色っぽくてまだ幼いようですが、もしや迷子?
どこか近くに親や仲間が待っていたのでしょうか。


かなり大きくなった子スズメですが、ほんの一瞬だけ翼をふるわせて甘えるしぐさを見せました。
いっしょにいた成鳥は知らん顔。


親子なのかはわかりませんが、仲間といっしょの子スズメは心強そうな顔つきです。

スズメ(雀) 全長14~15cm

一般的にスズメの寿命は2~3年ほどと考えられているそうです。
巣立っても秋を迎えられない子スズメも少なくないかもしれません。

飼育下では、スズメも10年以上長生きする例もあるそうです。

『ある小さなスズメの記録』文芸春秋 には、
第二次大戦下のロンドン郊外で、足と翼に障害を持ちながら十二年以上生きたスズメの実話が綴られています。

野生で生き抜くことの難しさを実感する数字ですが、
ウィキペディアによると、日本での自然条件下の最長寿命として、2,293日が記録されているそうです。
これは捕獲して標識をつけて放鳥し、次に捕獲されるまでの日数で、少なくともこれ以上生きたことは間違いないそうです。




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神社のムシクイ

2016年09月27日 | ムシクイ
田園地帯の氏神さまの境内でムシクイに会いました。


ヒタキやカモメの仲間同様、識別のむずかしいムシクイです。


種類を判別しようと思うと、いつの間にか、虫を探すムシクイのような目つきになってしまいます(ーー゛)


識別は、何かの機会に閃いた時にでも・・・


種類はわからなくても、ムシクイを見つけると心が躍ります。


すばやい動きを追って、写すのが純粋に楽しい鳥です。


わずかですがお賽銭を入れて、お参りもしてきました。
もうすぐ氏神様のお祭りです。秋の豊穣への感謝、今年も美味しい兵庫米が食べられそうです。


ムシクイ(虫喰)

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ムクドリの水浴び 川原の花々

2016年09月27日 | ムクドリの仲間
メスのムクドリが一羽、水浴びをしていました。


葛の葉の影から盗撮です(^^ゞ


なんとも気持ちよさそう。


途中から、葛の影からのぞきみしている人間に気づいたようです。


わかっちゃいるけど、やめられない~♪


「ふぅ~~~さっぱりした」


彼岸花

ホシアサガオ
(星朝顔の字があてられる、アメリカ原産の帰化植物だそうです)

キバナコスモス

イヌタデ、オオイヌタデ
(「赤マンマ」の中に「白マンマ」が。白いご飯はオオイヌタデというそうです)

ムクドリが水浴びしていた川沿いに咲いていた野の花々。
ほんの一部ですが、まるで植物園のよう。カメラを向けてよく見ると、どの花もそれぞれに美しいです。





ムクドリ(椋鳥)全長24cm

集団で街路樹をねぐらとするので、嫌われがちなムクドリですが、なんだか憎めない顔をしています。
とても夫婦仲の良い鳥だと感じます。
見かけるとついつい真剣に撮ってしまうので、この機会に(^^)



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今季初モズは♀

2016年09月26日 | モズ
家の近くの川沿いに今年もモズがやってきました。
一番手は可愛らしいメスのモズ。


去年も同じ場所でメスのモズを観察しましたが、同じ個体でしょうか?
今年も、彼女目当てに何羽ものオスモズが飛来するかもしれません。


葛のツタがドーム状に生い茂った中に身を隠しました。


ギチギチギチ・・・という高鳴きの声を頼りに姿を探すと、対岸のイチョウの高木に止まっていました。
銀杏がたくさん実っています。独特のあの香り、記憶の中から蘇ってきます。


この枝から近くの葛の茂みに飛んできたということは、私を警戒して隠れたわけではないのでしょうか?

いつもこの辺りにいるホオジロたちが一羽も見当たらず、ずっと下流の葦原に何羽もいたのは、モズのせいかもしれませんね?
小さな猛禽類の出現に、小鳥たちは警戒体制。

モズ(百舌鳥) 全長20㎝

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コサメビタキ、目をクリクリ

2016年09月26日 | ヒタキの仲間
クリッとした目がかわいらしい小鳥に会いました。


目元が白っぽいので、コサメビタキでしょうか?


人の姿が見えると、すぐ逃げ出してしまう鳥もいますが、この子はじっとこちらの様子をうかがっていました。


これまでの経験からそれほど急いで逃げる必要はない、と知っているのでしょうか?


下嘴基部の黄色い部分がはっきり見えました(^^)


腹部の白いこちらのコサメビタキは、かなり警戒心が強くて遠くからしか撮らせてくれませんでした。
柿の実といっしょに写したかったのですが・・・

コサメビタキ(小鮫鶲)  全長13㎝

晴れたり曇ったり雨が降り出したり・・・と、安定しない空模様が続いています。
渡り鳥たちも、出発のタイミングをはかりかねているのでは?という気がしてきます。

平地の小さな林で季節の鳥たちをよく見かける今日この頃です。
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ミサゴ、スプラッシュ!

2016年09月25日 | 猛禽類
水しぶきを上げてミサゴが魚を獲りました。

このミサゴは上空を旋回して一気に水面へ飛び込むので、止まっている姿を見たことがありません。


小さめの獲物ですが、大事そうにつかんで飛んでいきます。


いつもはもっと大きな獲物をつかまえるのですが、本人(鳥)は満足そう。


ここはカラスやトビが多いので、どこかへ持ち帰って食べている様子。
いつも同じ方角に飛んでいきます。

ミサゴ(鶚) 全長:55~63cm  翼開長157~174cm
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木の実を割るヤマガラ

2016年09月25日 | ヤマガラ
コンコンコンコンコン・・・!という音が頭上から聞こえてきました。
コゲラかな?と思いながら見上げると、音の主はヤマガラでした。


あたりの様子をうかがって・・・
(真下で見ている人間は気にならないようです。悪さをしないとわかっているのでしょうか??)

コンコンコン・・・
真剣な顔つきで、再び仕事に精を出します。


「やった!」
木の実を割っていたようです。エゴノキの実でしょうか?


うれしそうに目を輝かせています。


うれしさのあまり?歌いだしました。


大きな口を開けて


うまく木の実を取り出せて良かったね(^^)


仕事の成果に満足そうな表情。働き者のヤマガラでした。

ヤマガラ(山雀) 全長 14cm
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曇り空のエゾビタキ

2016年09月24日 | ヒタキの仲間
渡り途中のエゾビタキをあちこちで見かけますが、いつも曇り空ばかり。


銀杏の葉も色づきはじめました。


葉っぱが黄金色に染まるまでいてくれるかな?


保護色になって私のカメラではなかなかピントが合いません^^;


「あれ?見えてるの?」


電線止まり。


頭、カキカキ、くつろいでいます。


灰褐色の縦班が目印です☆

エゾビタキ(蝦夷鶲) 全長 14.5~15cm

ぱっとしない空模様が続きます。
すっきりとした青空の下、エゾビタキを撮影できる機会はあるのでしょうか?

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クロハラアジサシ 飛翔

2016年09月24日 | アジサシの仲間
クロハラアジサシ、飛びます。


冬に向け換羽の途中なのでしょうか。多彩は羽色をみせてくれました。


水面に魚影を探しています。








晴れの日なら最高ですが、曇りの日にもそれなりに楽しんで撮影しています。


時々、燕尾型に見えることも。尾羽をグッと閉じている時でしょうか?

クロハラアジサシ(黒腹鯵刺)全長23~26cm 翼開長76~85cm

一カ所に寄り集まって嵐をやり過ごしたアジサシたち。
台風通過後は、10羽前後の小群にわかれて、あちこちの溜め池を飛び回っていました。
アジサシの飛翔姿、またまた撮影してしまいました。しばらく経ってから掲載してみます。

今日も「気楽に鳥&撮り歩き」を見て頂いてありがとうございました。








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嵐の後に、クロハラアジサシの群れ

2016年09月23日 | アジサシの仲間
各地で大きな被害をもたらした台風16号が去った21日、クロハラアジサシの群れを見つけました。


全体を写した画像で数えたら、電線に止まっているだけでも50羽以上。
飛んでいるものを足したら70羽ほどのアジサシがいたと思います。


真下まで来たら、一斉に飛び立ちました。
一羽の動きで、群れ全体がひとつの生き物のように行動を共にします。


目の前の空を舞うアジサシの群れが、あまりにも綺麗で・・・
カメラを構えながら、ぽかんと口を開けていました。


電線に戻るもの・・・


池の上を旋回するもの・・・
嵐を乗り切ったアジサシたちは、のびのびと過ごしていました。


三度目の遭遇なので、アジサシの動きにも少し慣れてきました。
台風が過ぎても、天気は安定せず、時折青空がのぞいたかと思えば、ポツポツと小雨が降り出すような空模様でした。


腹部に黒い羽がまだらに残っています。
次回、飛翔の場面も何枚か掲載してみます。


三か月前に近くからセッカを撮った溜め池に久しぶりに立ち寄って、偶然にクロハラアジサシの群れを見つけました。
台風襲来で緊急避難してきたのでしょうか。ひょっとしたらハジロクロハラアジサシも混じっているのかもしれませんが・・・?








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ハシビロガモ、やってきました

2016年09月22日 | カモ 2016秋~
コガモに続いてハシビロガモも飛来しました。広い池に7~8羽いたでしょうか。


ひときわ大きなクチバシで、即、ハシビロガモとわかりますね(^^)


渡ってきたばかりで警戒心の強いコガモたちは、カメラを向けると遠く池の中心部に移動。


「脅かしてゴメン」と言いながらシャッターを切りました。(^^ゞ



少し待つと3羽のハシビロガモは、岸の近くに寄ってきてくれました。
まだメスとオスの羽色が似ていて違いがわかりません。
オスの光彩は黄色、メスの光彩は茶褐色とのことですが・・・
↑上の写真はメスでしょうか??  
最初の2枚は黄色っぽく見えるような?オスのエクリプス??
後日、オスの写真を撮影して違いがわかりました。最初の2枚もメスのようです。


正面顔はど迫力! 光彩が茶色っぽく見えるのでメスでしょうか?


精悍な羽色ですが、これもメス?? う~ん、苦手分野です(^_^;)


足は鮮やかなオレンジ色でした。
これから繁殖期に向けて、羽の色の変化が楽しみですね。

ハシビロガモ(嘴広鴨)全長 約50㎝ メスは一回り小さな個体が多いそうです。


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2羽のタカブシギ

2016年09月22日 | シギの仲間
今回は2羽のタカブシギに遭遇しました。


カメラに気づいて目を見開いていますが・・・
それほど警戒されなかったようです。


もう一羽。タカブシギは雌雄同色とのこと。

なんとなくこちらはメスのような気がしました。


この2羽はつがいなのでしょうか??






たくさん食べてエネルギーを補給。


この池でしばし羽を休めて、また旅を続けていきました。



タカブシギ (鷹斑鴫)、体長19~21cm 




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