気楽にとり(鳥&撮り)歩き

近場で身近な野鳥たちを観察しながら撮影しています。

クロハラアジサシ 猛禽類に追われて

2023年10月23日 | アジサシの仲間

一羽だけ迷行していたクロハラアジサシ(黒腹鯵刺)
上空から溜池の点在するこの一帯に目星をつけて降りてきたのでしょう。
三度ほど水上でホバリング~着水する場面も見られましたが、狩りは成功しませんでした。

















ふわふわと飛んでいたクロハラアジサシが突然、池を離れて樹木の生い茂る一帯に姿を消しました。
いったいどこへ行ったのか? 
姿を見失って、周囲を見回すと、はるか上空に、猛禽類に追われて飛び去る白い小さな姿が。
いち早く危険を察知して、大空のハンターから逃げおおせたようです。
どこかで仲間たちと合流して、無事に渡りの旅を果たせるよう願いながら見送りました。




クロハラアジサシ(黒腹鯵刺)Whiskered Tern  全長約24cm  翼開長約76cm
チドリ目カモメ科アジサシ属

◆e-bird クロハラアジサシ
https://ebird.org/species/whiter2?siteLanguage=ja


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クロハラアジサシ 迷行!一羽

2023年10月22日 | アジサシの仲間

地域の農耕地を探鳥中、思いがけず一羽のクロハラアジサシ(黒腹鯵刺)に遭遇しました。
たった一羽だけ 凪いだ溜池の上を繰り返し旋回し、3度ほど狩りを試みていました。

クロハラアジサシ(黒腹鯵刺)は 初夏と秋の渡りの時期に少数だけ見られる旅鳥です。
名前のとおり 成鳥・夏羽は胸と腹部が墨を塗ったように黒っぽくなります。


※ 参考写真 2017年6月撮影
 末尾にも過去に撮った夏羽姿の飛翔写真を掲載しました。


成鳥・冬羽姿では、黒いベレー帽のようだった頭部はゴマ塩頭に変わります。


クロハラアジサシは日本を通過する旅鳥。春と秋に少数が飛来します。  
俗に「沼アジサシ」と呼ばれるアジサシの一種で、内陸の溜池や湖沼、河川で魚を獲ることが多いです。 











背中や翼の一部に濃褐色のうろこ模様が残っています。
今年生まれの若い個体のようです。




クロハラアジサシ(黒腹鯵刺)Whiskered Tern  全長約24cm  翼開長約76cm
チドリ目カモメ科アジサシ属



※参考写真



2017年6月撮影  夏羽姿は特に見る機会が少なく、私が観たのはこの一度きりです。

以下 成鳥の冬羽姿
黒いベレー帽のようだった頭部はゴマ塩頭に変わります。

2019年12月下旬撮影


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後半に続きます。
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コアジサシ 今年生まれの幼鳥も飛んだ!

2023年08月21日 | アジサシの仲間

地域の人口浜のコロニー(集団繁殖地) コアジサシたちを振り返るシリーズ2回目です
ヒナたちが自力で飛び立ち 親たちにもゆとりが生まれます。
幼い雛のため、魚を獲って海とコロニーを往復する日々

時にはこうして波打ち際でたたずんだり 水浴びをしたり






早くに孵化したヒナの中には、飛べるようになって大人たちの行動を倣う行動も見られました。


画面右から飛んできてブイの連なりに止まろうとしている1羽の幼鳥
おとなたちと同じように揺れ動くブイに乗れるでしょうか?



あら~失敗、オーバーラン
もう一周して再チャレンジ









コアジサシ(小鯵刺) Little Tern 全長22~28cm  翼開長47~55cm
チドリ目カモメ科アジサシ属


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◆コアジサシ  キャノン 生物多様性 野鳥図鑑
https://global.canon/ja/environment/bird-branch/photo-gallery/koajisashi/index.html
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コアジサシ 子育てメモリー 

2023年08月19日 | アジサシの仲間

地域の人口浜のコアジサシのコロニー 今年の繁殖は終了したようです
先日、最後のコアジサシ親子も飛び立っていったと伝え聞きました

今シーズンは、人口浜のある公園の管理団体や野鳥の会の尽力のおかげで広範囲に野鳥保護エリアが設けられました
海開き後も保護措置は続き、海水浴場の砂浜に黄色と黒のロープで囲われた立入禁止区域が守られました

私が垣間見ることのできた、子育てに励むコアジサシの姿、小さな命を輝かせる雛の姿を掲載します



















コアジサシ(小鯵刺) Little Tern 全長22~28cm  翼開長47~55cm
チドリ目カモメ科アジサシ属


◆コアジサシ  キャノン 生物多様性 野鳥図鑑
https://global.canon/ja/environment/bird-branch/photo-gallery/koajisashi/index.html




今日も最後まで見て下さってありがとうございました。
このシリーズ、もうちょっと続きます。
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コアジサシ ふわふわ雛っこ

2023年08月05日 | アジサシの仲間

地域の人口浜のコロニー(集団営巣地) 
  今季は数年ぶりにコアジサシ(小鯵刺)が繁殖に成功しています
ほとんどの雛が自らの翼で飛べるほどに成長して海に飛び立ち
コロニーの鳥影もまばらですっかり静かになりました

今回は、7月に撮影した雛たちの写真を投稿します。




野鳥保護エリアを囲うロープをくぐって、浜辺によちよち歩いてくるヒナも。
魚を持ち帰った親鳥に「ちょうだいちょうだい!」おねだり




羽ばたけば浮き上がれるほどに成長しても、保護エリア内に留まるヒナも。



親鳥の帰りを待つ間、岩や草陰にじっと身をひそめます。
うろこ模様の背中は岩の中で保護色になります。



小さな翼を精いっぱい伸ばして ストレッチ



青空を舞い飛ぶ大人たちの姿 ヒナたちの憧れと希望でしょうか。



コアジサシ(小鯵刺) Little Tern 全長22~28cm  翼開長47~55cm
チドリ目カモメ科アジサシ属


◆コアジサシ 無事に巣立って…
  絶滅危惧種の渡り鳥コアジサシの巣作りを支援 天敵から守る“ひなのシェルター”も【佐賀発】
https://www.fnn.jp/articles/-/527163



今日も最後まで見て下さってありがとうございました。
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コアジサシ どんな魚を獲るの?

2023年07月30日 | アジサシの仲間

海面上数メートルでホバリング(停空飛翔)
水中の最中に狙いを定めて急降下&ダイブ!
コアジサシ(小鯵刺)の狩りは海鳥らしい豪快さ!
神技のようなハイレベルの漁法で
いったいどんな魚を獲っているのでしょう?


魚の知識が乏しいので種類を明記できませんが
↓ この幼鳥はトビウオをお土産にもらいました。
















コアジサシ(小鯵刺) Little Tern 全長22~28cm  翼開長47~55cm
チドリ目カモメ科アジサシ属


◆コアジサシ 豪快ダイブ! 神戸新聞社
https://www.youtube.com/watch?v=ZYaRGrOgW48


今回の写真は7月上旬に撮影したものです
いつも当ブログを閲覧してくださってありがとうございます。
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コアジサシ 小競り合い

2023年07月29日 | アジサシの仲間

人口浜に設けられた野鳥の保護エリア コアジサシ(小鯵刺)の繁殖も終盤
いまはコアジサシの数もめっきり少なくなりました

ベビーラッシュで賑わった頃の浜では 親鳥同士の小競り合いも見られました
どの親鳥も子育てに必死 一触即発の状態 時には魚の横取りを目論むものも











野鳥のヒナのためのシェルター
 天敵のトビやカラス、ギラギラ照り付ける夏の日差しから雛を守るために設置されました。

 (下方がぼんやりして見えるのは、保護エリアのロープが写っているためです)




コアジサシ(小鯵刺) Little Tern 全長22~28cm  翼開長47~55cm
チドリ目カモメ科アジサシ属


◆コアジサシ  キャノン 生物多様性 野鳥図鑑
https://global.canon/ja/environment/bird-branch/photo-gallery/koajisashi/index.html
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コアジサシの海水浴

2023年07月22日 | アジサシの仲間

人影まばらな早朝の浜辺でコアジサシ(小鯵刺)が海水浴
打ち寄せる波の音は心地よく 澄んだ水が砂を洗います

コアジサシといっしょに私も水浴したような心地になりました















コアジサシ(小鯵刺) Little Tern 全長22~28cm  翼開長47~55cm
チドリ目カモメ科アジサシ属


いつも当ブログを閲覧してくださってありがとうございます。

今日も厳しい暑さになりそうですね
みなさまも体調に気を付けておすごしください。
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アジサシ 熱い砂の上で

2023年07月18日 | アジサシの仲間

この連休に人口浜のコアジサシ(小鯵刺)の繁殖地へ行ってきました。
海水浴場としても利用されていますが、砂浜に設けられた野鳥保護エリアは健在
ヒナたちは元気にすくすく育ってしました。
おぼつかないながらも飛び始めている幼鳥も見られましたが、今回は親鳥が主役です






早朝、行楽客のいない海岸は野鳥たちの楽園
連日の猛暑で砂浜の気温はぐんぐん上昇し、日中はすさまじい暑さだと思われますが、
親鳥は変わらず子育てに励んでいました。
熱い砂の上で目を閉じ、眠り込むように休息するコアジサシも見かけます。












コアジサシ(小鯵刺) Little Tern 全長22~28cm  翼開長47~55cm
チドリ目カモメ科アジサシ属


今日も最後まで見て下さってありがとうございました。


◆コアジサシ  e-Bird
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コアジサシ 夏の海が似合う鳥

2023年07月16日 | アジサシの仲間

地域の人口浜をコロニー(集団営巣地)にしているコアジサシ(小鯵刺)
この連休で海水浴場には大勢の行楽客が訪れているのでしょうか
一羽でも多くのヒナが無事に育ってほしいと願っています。


海開き前の早朝に撮影した写真を掲載しています















コアジサシ(小鯵刺) Little Tern 全長22~28cm  翼開長47~55cm
チドリ目カモメ科アジサシ属


今日も最後まで見て下さってありがとうございました。


◆コアジサシ  キャノン 生物多様性 野鳥図鑑
https://global.canon/ja/environment/bird-branch/photo-gallery/koajisashi/index.html

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ヒナを踏まないで!コアジサシを守ろう!

2023年07月15日 | アジサシの仲間

海水浴のシーズンとなりました。
この三連休に海開きする地域も多いようです。
コアジサシやシロチドリなど野鳥が繁殖する砂浜にも大勢の行楽客がやってきます。

撮影地の人口浜では、ビーチの二か所にロープを張り巡らせ野鳥保護エリアを設けています。
しかし、好奇心旺盛で怖いもの知らずのヒナたちは、保護エリアを逸脱することも多いです。
砂浜に打ち寄せられた漂着物は、小さな雛たちが身を隠すには絶好です。
一見、ゴミの山ですが、毛玉のような小さな小さなヒナたちが息をひそめています。

どうか砂浜を歩く際は、足元に小さな命が怯えていることを忘れないでください











海遊びのシーズンで来訪者が増えるのを予想してか、
 保護エリアのロープも当初より範囲を広げて設置されていました。


オレンジ色の杭を立て保護ロープを巡らせてあります。

うっかり ヒナがいることに気づかず、保護エリアの近くを歩いてしまいました。
すかさず親のコアジサシがモビング=威嚇行動で頭上から襲うように飛んできたので急いで距離を取りました。
もしも、お子さんなど知らずにヒナに近づいてモビングを受けたら、即、その場から離れましょう。
なお、実際に、コアジサシが人間を襲った話は聞いたことがありません。
あくまでも「外敵を追い払うための脅し」  コアジサシの親だって、巨大な人間は怖いのです。








「野鳥の保護については、日本野鳥の会の意見も伺いながら、可能な限り配慮してまいります。
 海水浴にお越しの方々への注意喚起をしながら楽しんでいただけるよう対応していきたいと考えております」
砂浜の清掃業者に誤ってヒナが除去されないよう、注意をうながしてもらおうと、
掲載した中から数枚の写真を海水浴場の管理団体に送ったところ、上記のようなお返事を頂きました。
野鳥たちに成り代わって、あらためてご厚情に感謝いたします。


保護エリア内に設置された野鳥用のシェルター







コアジサシ(小鯵刺) Little Tern 全長22~28cm  翼開長47~55cm
チドリ目カモメ科アジサシ属


今日も最後まで見て下さってありがとうございました。


◆コアジサシ  キャノン 生物多様性 野鳥図鑑
https://global.canon/ja/environment/bird-branch/photo-gallery/koajisashi/index.html


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波にゆらゆら コアジサシ

2023年07月13日 | アジサシの仲間

海開きを前に人口浜の海水浴場に 遊泳ゾーンを囲うブイが設置されました。
砂浜の野鳥保護エリアで繁殖するコアジサ(小鯵刺)には絶好の休憩場所
波に合わせて ゆらゆらぷかぷか 揺れるブイの上は気持ちが良さそうです







さかなをゲット!

砂浜で待つヒナの元へ急ぎます。











コアジサシ(小鯵刺) Little Tern 全長22~28cm  翼開長47~55cm
チドリ目カモメ科アジサシ属



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コアジサシを守ろう!

2023年06月27日 | アジサシの仲間

コアジサシ(小鯵刺)は夏鳥として日本に渡来し、河川や海岸にコロニー(集団繁殖地)をつくります。

開発により全国的に砂浜や河川敷の環境が激変して、コアジサシが繁殖できる場所が激減しています。
今回の撮影地も天然の浜ではなく、海水浴場として整備された人口海岸の砂浜です。
海水浴シーズン・海開きの前ということもあり、いまは、海鳥たちがこの浜の主役です。
砂浜の散策や遊戯を規制するため 野鳥が繁殖しているエリアには、立入禁止のロープが張り巡らされています。
なお、犬の散歩は衛生面からも禁止されています。繁殖する野鳥にとってもありがたい配慮ですね。




前回紹介した ハマボウフウやコウボウシバ、ハマヒルガオなどの間で
コアジサシやシロチドリが抱卵、育雛をしています。
砂地や岩場に生える海岸性の植物は、卵や小さなヒナを強い風や日差し、天敵の目から守ってくれます。















魚を獲るために海上でホバリングするコアジサシ






コアジサシ(小鯵刺) Little Tern 全長22~28cm  翼開長47~55cm
チドリ目カモメ科アジサシ属


夢洲は、大阪湾にある人工埋め立て地です。
大阪湾には塩性湿地が自然にできて絶滅を危惧される植物が自生しているそうです。
夢洲の砂利場や草原には、コアジサシやコチドリ、ヒバリなどが繁殖していました。
しかし、2025年の大阪・関西万博の予定地となり、それに前後して、大阪市はIRカジノを誘致し開業しようとしています。
そして、2019年4月、環境や絶滅危惧種の実態調査も行われず、購入した土砂の運搬・投入がはじまってしまいました。

◆夢洲のコアジサシの子育てを守ろう 日本野鳥の会大阪
https://wbsjosaka.com/conservation/little-tern-yumeshima/index-resp.html


大阪・関西万博には150を超す国と地域、国際機関が参加表明していますが、
6月2日の時点で、パビリオンの建設に必要な許可が大阪市に1件も申請されていないと判明。
2025年の開催予定ですが、このままでは万国博覧会どころか「一国博覧会」の可能性も???

◆大阪・関西万博、新たな不安材料 外国展示館建設手続きゼロ 東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/258597


大阪・関西万博と同じくIRカジノの誘致に関しても、果たして採算が合うのか疑問視する意見が絶えません。
賭博にのめりこむ人が増えて貧困や犯罪の引き金になるのではという懸念の声も聞かれます。
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海峡を渡る橋とコアジサシ

2023年06月26日 | アジサシの仲間

地域の浜に数年ぶりにコアジサシ(小鯵刺)が戻ってきました。

砂浜に立入禁止の野鳥保護エリアも設けられ
繁殖活動を始めたコアジサシも観られます。
無事にヒナが誕生し一人前に育ちあがるよう願っています。


◆コアジサシ 減少する裸地で繁殖する絶滅危惧種 キャノン
https://global.canon/ja/environment/bird-branch/photo-gallery/koajisashi/index.html








腕が良くないのでオート機能頼みで撮影しています。
背景にピントを持っていかれることが多いのですが、
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる! 
辛くもコアジサシに合焦していた写真を載せました。










コアジサシ(小鯵刺) Little Tern 全長22~28cm  翼開長47~55cm
チドリ目カモメ科アジサシ属


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ハジロクロハラアジサシ 夏羽・冬羽?

2021年08月07日 | アジサシの仲間

頭から墨をかぶったような姿のこの鳥は ハジロクロハラアジサシ(羽白黒腹鯵刺)
ユニークな繁殖期の夏羽姿を見ることができました。

ハジロクロハラアジサシは 春と秋に日本に飛来する数の少ない旅鳥です。
二年前の5月 地域の海岸に一羽だけ飛来しました。
ムクドリくらいの大きさで おなじみのコアジサシより尾羽が短いです。


翼の下側は黒いのに上側は白! 
飛翔姿は 遠目にも 黒と白のコントラストが目立ちます。



腰から尾羽とお尻から下尾筒は白!
後方から見ても 黒い体に白い下半身がくっきり。



飛んでいる最中でも 一目で同族の仲間を視認して 繁殖相手を見つけやすいように
こんな斬新な夏羽姿に変身するのではないか??と勝手な想像を巡らせています。
 

翼をひろげた姿を背面から撮れました。

翼の前側も白!黒い体との対比が鮮やか。
太陽の光で銀色に輝いているように見えました。
ハジロクロハラアジサシの名の通り「羽白」を実感できました。

2019年5月撮影



前回の記事で紹介したアジサシの大群の中に一羽だけ違う種が。
冬羽姿のハジロクロハラアジサシでしょうか?


ベニアジサシの列に一羽だけ混じっていました。

ハジロクロハラアジサシの冬羽は夏羽と姿が一変します。
頭部から体下面は白く 頭はゴマ塩模様になるそうです。



「耳羽の黒色は縦長で耳当てをしているように見える」「白色部は後頚部へ入り込む」
野鳥図鑑に記載されている夏羽の特徴ですが、成長夏羽の写真が載っていませんでした。
幼鳥の第一回夏羽、第一回冬羽とも似て見えますが 翼の羽縁の色や模様が違うようにも見えます。
 『決定版 日本の野鳥650』

参考にできる冬羽成鳥の写真が少なく、何より観察機会が圧倒的に足りないので私には年齢識別ができません。
ご意見、ご感想をお持ちの方はコメント欄にてお聞かせいただけるとありがたいです。


2018年8月撮影

「!あれ!?なんだお前?見慣れないヤツだな?どっから来た??」
「えええ~~?いやぁ~自分でもよくわからなくて、気がつけばここに・・・」

そんなアジサシたちの会話が聞こえてきそうな光景でした。


ハジロクロハラアジサシ(羽白黒腹鯵刺) White-winged Black Tern 全長約23㎝ 翼開長約65cm
チドリ目 カモメ科 クロハラアジサシ属

ベニアジサシ(紅鯵刺)Roseate Tern 全長33~38cm  翼開長72~80cm
チドリ目カモメ科アジサシ属


最後まで見ていただきありがとうございました。
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