リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

283. 17回目のドイツ旅行(11) ロストックの猫家族

2023年01月25日 | 旅行

▶今日訪ねるのはロストックに住む猫家族です。



ヨーラとヘルヴィックの家には猫が9匹いるのですが、名前が覚えられません。この猫はサニー・ボーイだったような気がします。

▶ヨーラとヘルヴィックの家では9匹の猫が走り回っていました。


◆2022年9月12日(月曜日)1017歩(午後のロストックの町歩きにスマホを持って行くのを忘れて歩数がカウントされていません。残念!)

 ベルリン中央駅からロストック中央駅までは IC(準急列車)で2時間1分。列車に乗り込み、取りあえずトランクを置けたのですが、座席は何も書かれていない空席だったのに「ここに予約しています」という家族が現れて別の空席へ。私たちは旅行中2時間を越える列車については極力予約席を確保しましたが、1分超えだったので大丈夫だろうと踏んで取っていなかったのです。でも何とか座れただけ良かった、良かった。

 ロストック中央駅についてホームに下りるとヘルヴィックが待っていてくれました。ヨーラは家で昼食の用意をしてくれていました。トランクを私たちの膝に抱えないと1台の車に3人分の荷物を載せるのは難しいかと思っていましたが、ヘルヴィックが向きを上手に調整し、無事全部収めてくれました。
 彼らの家は町の中心部から少し離れたヴァルノウ川の河口近くにあります。途中ヘルヴィックと何を話したか思い出せませんが、それほど長い時間はかからずになつかしい家が見えてきました。私が彼らの家を訪ねるのは多分7回目。留学中には2回も訪ねてお世話になっています。

 今までもこの家に来るといつも数匹の猫と一緒に過ごしました。それにしても猫が9匹とはどういうことでしょう。今回は間が開いたこともあって以前飼っていた猫たちはみな死んだりもらわれていったりでいなくなっていました。今は新しく飼った猫が子どもを産み、その娘の猫が更に子どもを生んだという三代の猫家族がいるのです。お父さん猫はよその猫で、ここにはいないようです。2~3回説明を聞いたけど理解しきれず諦めました。この9匹が1階と2階を行ったり来たりしているのですが、さすがに子猫は1階で母親 Fila のお乳を飲ませる必要があり、外にも廊下にも出さないように気をつけていました。


名前はよくわかりませんが、一番手前が Zuza、白い猫は No.2という名前のようです。子猫と一緒に食べているのが Filaでしょうか。


▶ヨーラのお寿司

 ヨーラは2回、ヘルヴィックは1回、我が家に泊まりに来たことがあります。その前からもお寿司やご飯が好きでよく作ってくれましたが、今回も私たちの迎えをヘルヴィックに任せて、家でお寿司をたくさん作ってくれていました。
 トランクを部屋に収めると、啓子さんのお土産を渡し、私たちの『結・祈りの彫刻 リーメンシュナイダーからシュトース』を渡し、ヨーラの心づくしのお寿司をいただきました。


ヨーラお得意のお寿司の昼食 啓子さんはササッと台所に行ってお手伝いをしています。



❤ 庭は広くて葡萄や林檎の木があり、野菜もホップも育てています。蜂の巣箱も10箱以上あり、自家製蜂蜜を取る小屋も完備しています。

 

▶昼食後は船でロストックの町へ出かけました。

 この日はロストックに初めてきた啓子さんのためにヨーラがロストックの町を案内してくれました。船で渡ればあっという間に対岸に着くので、車でぐるっと回るより近いのです。そこから町並みを見ながら歩いて聖マリア教会(⑨)へ。ここで車で来たヘルヴィックと合流しました。ここには1472年作という天文時計があり、何回かの修復を経て今でも動いています。教会を出てからゆっくり散歩を兼ねて町の広場へと進みました。

 その途中で靴屋を見かけた私は思わずヨーラに靴の不具合を話してちょっと探して見て良いかと聞き、靴屋さんに入ったのです。さぁ、それからが大変。ヨーラはこの靴はどうか、あの靴ならどうかと一生懸命探してくれるのです。でもまずサイズが大きめですし、靴底が滑らず、歩きやすくて色も気に入ったものはなかなか見つかりません。見つからないとなると更にあの靴屋へ、この靴屋へとヨーラは熱心に案内してくれますが、ただでさえ疲れた足を酷使するのが辛くて「また明日にしましょう」と断るのが大変でした。それを見ていた啓子さんが、「私が持って来ている運動靴を履いてみたら? 私はサンダルで歩けるからサイズが合ったら緑さんに上げるわよ」と言ってくれたので、その靴を試してみることにして取りあえず靴探しに一旦区切りを付けさせてもらいました。


ヨーラの家から歩いて数分のところにある桟橋から向こう岸まで渡ります。ヘルヴィックはあとから車で合流の予定。


▶町のレストランで。

 この日の夕食はロストックの町にあるトルコ料理レストランに連れて行ってくれました。週に一度ぐらい友だちとこのレストランでおしゃべりするのが楽しみなのだそうです。でも結局この日は友人たちが誰もレストランには来なかったので、ヨーラは寂しく思ったようでした。私たちはケバブを頼みました。最初は美味しかったのですが、次第に塩辛く感じるようになって、やはり最後は頑張って食べ終わるという結果でした。

 レストランを出て、市役所前に駐車してあった車で帰宅。少しお喋りをしてヨーラお勧めのお酒を少し飲み、それぞれの部屋に戻りました。

 夜トイレに起きて廊下に出ると、籠に入って寝ている猫たちの動く気配がし、いくつかの目玉がキラッと光ります。最初はちょっと驚きましたが、そのうちに慣れました。

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015-2023  Midori FUKUDA

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする