手作り人形ドレスGOUDADA

ジェニーサイズ人形手作りドレスを楽しむゆるゆるブログ

2482号Гвоздика(撫子)

2017-07-01 20:18:50 | 作品写真
竹内結子さんが朝ドラデビューした作品「あすか」は京の和菓子屋さんが舞台。お見合い目前の老舗の娘と店一番の職人が吉野に駆け落ちして生まれた娘があすか。母役が紺野美沙子さん、父役が藤岡弘さん。祖父が芦屋雁之助さんという豪華さ。伯父が梅宮富美男さん(ちょっと寅さんキャラ。ほとんど店には登場しないのにまわりは翻弄される)、その娘を産む元芸妓さんが確か名取祐子さん。
男社会の和菓子職人の世界に飛び込んでいくあすかの青春物語。
作中様々な和菓子が登場します。舞台の和菓子店扇屋一心堂の職人達が新作和菓子のアイデアを課される場面。
ここでベテランの職人さんがふんわりした着想とデザインで 提案したのが『かわらなでしこ』。なでしこジャパンの活躍など誰も予想しなかった昔。
和菓子には多く季節があります。羊羹饅頭は定番。例えば水ようかん。桜餅鶯餅。酒饅頭。華やかな茶席に登場するものは菓子の銘まである。季語の世界に近いことこの国の新聞雑誌のようです。
御節句花札位は小学生でもわかる。蝦夷地にいる子でも。段々気づきます。北海道の中でも地域差は あるが、まず我々は教科書にあるカマキリやカブトムシ・トノサマガエルに会えない。銀ヤンマ、タガメ。山には鹿・狐・狸・羆がいるのは知ってる。猿や猪はいない。竹は生えない。先生達はそれとなくとばして教える。しかし長じると古文を習う。
ここで(昔梅雨を知らなかった)道産子はたいへん努力する。現代俳句の季節は本州のそれで、江戸以前王朝文学の四季は京都盆地。暦は旧暦。いま中国系の方々の旧暦正月『春節』がよく知られていますがひと月近くずれる「昔の暦」をふまえる。どうしてもカレンダーの六月の紫陽花雨蝸牛がぴんと来ないまま。愚痴ではありません。そこまで来ても、自分たちが異文化の中にいるとは考えない。
自分達が知恵と身体と財を使って闘う十月から三月に及ぶ冬と雪の手触りは、季語でどう伝わるのだろう。漢検一級の問題集を開くと、我々が知らない花鳥虫獣に溢れています。
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