7/19読売新聞夕刊英語クロスワード解答はがき
海の日の週で、解答に海産物山盛り。
夫は鱒を追い、猫は鰹をねだる。
タコ焼きに目がない婿、
コンビニおにぎりの王者ツナマヨ。
俺の好物は蝦。
最初に食べたのは、多分父が湖で捕った。
淡水の蝦でも、ゆで干しで食べました。
殻や頭もまるごとカリカリ。
海老も蟹も殻があるから美味しい。
漫画の中で、子ども達が遊んで捕った小蟹を「ビールのつまみに旨いんだ」と、両親がさっさと揚げてしまう話がありました。
淡水にも蟹はいます。旧宅のそば、琴似発寒川にはおもちゃのバケツからはみだす蟹がいた。捕まえてもすぐ逃げてしまう大きさ。藻屑蟹らしい。
川魚目当ての人にはオマケのようなもの。
食べない方は牛・豚に与える人もいる。
実家の老父は食べる派らしく、そんな話をいかにももったいなさそうに話す。確かに上海蟹と親戚だから好む人はいます。茹でて食べれば、まあまあおいしい。
老父の話は面倒くさい。
昭和ひと桁生まれ。尋常小学校→新制中学あたり。
蕎麦も十割の太い田舎蕎麦のぶつぶつ切れるのが本物と語ってやまない。「本物」という言いまわしを好む。
音楽も「自分の喉一本で聞かせるのが本物」で、エレキギターあたりから断固否定。…北島三郎だって伴奏はあるべや。
ではアカペラで歌うのか?
昔強いて歌えと誘ったら、
「訛ってるから」と歌わない。何だそれ。
米も昔は親戚から貰うものしか食べなかった。(今は買っているようです)もてなすつもりで、試しに買ったササだかコシだかを出したらたいへん悲しく低い声で小言を喰らいました。「…こんな米なら、おかずも要らないが…」贅沢は憎むべきもの。
内地の人には、我々の普段食う米も「鳥またぎ」とも嘆いてた。いいじゃないか、猫またぎ焼いて一緒に食えば。
道南の山村生まれ、その父は木材を細工する職人。残念ながら末子の老父が十歳かそこらの時早死にし、思い出もあまり無い様子。いくら北海道が広くても、漁師でもなく農家でもない家の窮状は察するに余りある。老父の姉はトタン屋に嫁ぎ、長兄は近い町で建設業。八十過ぎまで長生きした祖母とずっと一緒に暮らした次兄は公務員兼業農家。本人は職を転々とした後、自衛隊へ。日本海へも太平洋へも同じ位の距離の故郷を離れ、石狩平野の端に。
世間より早い退職の時「夫婦でハワイでも行ったら」と囃すと、死ぬほど真剣な顔で「英語ができない」と拒否。はあ。
ハワイエイゴイラナイヨー
飛行機位は乗ったことがあるらしい。
東京ディズニーランドに誘っても、やはり拒否。…まさかエイゴ不安?とにかく拒否。
我々夫婦と幼稚園だった娘達、拒否しなかった老母の五人で行きました。安いビジネスホテルだったが、老母にシングルをとったらたいへん喜んでおりました。のびのびすると言った。…色々思われますねえ。
認知症で記憶を失なうまで、老母はTVでディズニーランドを観る度楽しんだようです。…TVに映って一番楽しいのは、自分が見知った風景や、親しい人の時ではないかしら。
老父の最近の嫌味は、たまにこちらが郵送する週刊誌のクイズ頁コピー。「こんなものに切手代かけて」。では要らないのかと思えば「一週抜けていた」と更に小言。…要るんかい!
先日当該週刊誌を片付けてたら、確かに一週抜けていた。んー孫が入院した時かなあ、思い出せない。だいたい数百円の雑誌で何で嫌味まで。買えばいいのに。
夫はほとんどこの週刊誌を読まない。一頁のクイズのみ開いて解いてた。そんな理由で、暇潰しになるならとコピーをとり置くようになって長い。
とにかくタダのものが好きな老父は病院外来の付き添いでも、まず真っ直ぐ雑誌の棚に走る。そんな老父に「文句あるなら自分で買えば」は無意味。そもそも切手代の文句も「顔を出すついでに持って来い」の意。あちきは嫌でありんす。
…すいません、とんだ小言幸兵衛で。
こんな人がいるってのはよくわかってます。わかんないのは、…こんな人は、一体どうすれば幸せになれるんでしょうか。
全く、わかんないんですよ。本当に。