小学生時代の中頃
学級会での『つるし上げ』が一時
頻発した
✳教師がかなり主導
ずっと後、大人になってから視た
『紅衛兵』映画シーンに近い
つるし上げられたのは
成績の良い優等生数名が
ひとりずつ
別に成績が良くない真逆組も
学級会でひとりが何事か告発
次々と幾人かが別件を告発
もう内容はよく覚えてない
多分『むかついた』言動等
許されない、と告発する同級生は
えーと「普通の子」達
もちろん告発された子はショックです
そこへ先生が
「どうしたらいいと思う?」と皆に問う
たいてい『班外し』の刑でした
数人単位の班から出され
活動もひとり
会話も禁止
普通の言葉での『村八分』ですね
その後の記憶は曖昧ですが
数日後、また学級会で
謝れば元に戻っ…てたと思う
でも自分の時はそういかなかった
ひとを告発することもなく
そんなことが起きる度
驚きながらも迂闊だった
登下校で一緒だった仲間が
あれこれとあげつらう
勿論 たいへん悲しい
そんなこと、友達なら
その場だ言ってくれれば
謝った でも言っても遅い
こうなると行きつく処は同じ
自分の班外しは長引いた
普通に同級生と
会話してきたつもりだった
しかしその普通がどうにも
悪いというのなら
そしてその場で言ってもらえないなら
会話しないほうが
むしろ良いんじゃないか
同級生と会話するのが怖い
会話する資格が無い気がする
…ひとり小学生生活を
しばらくしました
慣れました
自分が悪いなら仕方ないと思ってた
ある日、先生が放課後残りなさいと言った
「友達はいなくていいの?
みんな あなたは友達がいらないのかと
言っている」
はあ?
友達?が「我慢できない」というから
迷惑かけないように離れてます
言えたら自分も言いたかった
『直接言ってくれなくて
学級会で不満を発表するのは友達ですか』
しかし先生は親切をやめない
「友達は必要 みんなに謝って
班に戻してもらいなさい」
信用できない同級生ばかりだから
別に班にも戻りたくない
したい会話もない
そんな不遜な小学生
「皆と絶交を望む」ことは更に許されない
結局は皆に謝り
班に戻りたいと言わされた
悔しくて涙が出た
その涙を先生が
「泣いて謝っているから」とひきとり
刑は終わりになった
でもずっと同じ学級の間
同級生を信じなくなった
先生という人種も信じない