梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

ザギドワかメドベーゼワか

2018-05-20 14:08:38 | 日記
  「炎の体育会TV」という番組で、まずはメドベーゼワ、次の回ではザギドワがゲストとして出演、期せずして二人の性格の違いが明らかになっていました。先の平昌オリンピックにおいては15歳のザギドワが金、18歳のメドベーゼワが銀という結果になりましたが、この二人、実に対照的なキャラクターの持ち主なのですね。

  知名度から言うと、やはり先にデビューしているメドベーゼワがはるかに上、そもそもめどべーぜわと打ち込んで変換キーを押せばそのままメドベーゼワと出て来ますが、ザギドワと打ち込んでも座木ドわと変換されてしまいます。番組中の子供たちへのインタビューでも、圧倒的にメドベーゼワの方が支持されていているようです。せっかく実力で金メダルを獲得したものの、秋田犬の話題がなかったら既に記憶の彼方に霞んでいたかも知れません。

  メドベーゼワが見事なまでの親日家であることが圧倒的な支持率を得ている最大の理由だと思われますが、番組では一般のスケートリンクに変装して登場し、お客さんたちの度肝を抜いた後、セーラー・ムーンの扮装で演技を見せ、満場の喝采を浴びていました。この時良く見るとメドベーゼワは日本語でセーラー・ムーンの主題歌を歌いながら演技をしていました。

  一方メドベーゼワに続いて別の日に出演したザギドワには、フィギア・スケーターとしての演技は課されませんでした。あくまでお遊び、余興としてのスケートで日本側のゲストと対決し、勝ち負けを競う物でしかありませんでした。番組制作側も心得たもので、ザギドワに本業のスケーティングをさせても面白くも何ともないということを予想していたのでしょう。

  要はお遊びに過ぎないただのゲームなのですが、ここでザギドワの本性というべきか、性格がはっきりと表れていました。おそらくメドベーゼワならゲームの結果を笑いに変えて見せることが出来たのではないかと思いますが、ただのゲームながらザギドワはあくまで勝ち負けにこだわり、負けたゲームや完璧でなかったゲームのやり直しを要求したり、ゲスな言葉で言うなら、真に「マジ」な取り組みを見せたのです。

  15歳と18歳という年齢の違いもあるかとは思いますが、ザギドワがどこまで行っても勝負こだわる競技者にとどまっているのに対して、メドベーゼワは、見ている人たちに喜んでもらうのが嬉しいというサービス精神に溢れていると感じました。謎のスケーターがメドーベーゼワだと分かった時、リンクにいた少女たちから感激の歓声が溢れ、一瞬にして満面の笑顔とワクワク期待に燃える瞳へと変わっていましたが、ザギドワが同じことをしたとすれば、おそらく館内には緊張した空気が流れ、キャーキャーという黄色い声は上がらなかってことでしょう。更に言うなら、アイスショーに出演したとしても、ザギドワはメドベーゼワの半分も観客を楽しませることはできないのではないかと思います。

  どちらがいいとか悪いとか、上だとか下だとか言う事はできませんが、恐らく日本人はほとんどの人がザギドワよりメドベーゼワが好きだと答えるのではないかと思います。私もまた同じ。メドベーゼワが出演した「炎の体育会TV]は我が家では永久保存版として、消去しないことになりました。

  ところでメドベーゼワは11年間お世話になったコーチの元を離れ、羽生選手と同じオーサーコーチの扉を叩きました。恐らくはオーサー氏が羽生選手のコーチであることと無関係ではないと思われます。親日家のメドベーゼワ、いっそ羽生選手と結婚してはくれまいかと、妙に俗な期待をしてしまった私でした。