金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

株主優待の記録(2023年5月)

2023-06-03 13:51:59 | 株主優待の記録

5月は現物で来たのは一つだけ。

(ポイントで来てるやつは未確認)

 

5月4日くらい

カネ美食品 セレクトグルメ配達便(3000円相当だそう)

 

■画像なし

5月31日

コメダ珈琲店

コメカ1000円分

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

139:杉本苑子『竹ノ御所鞠子』

2023-06-03 13:11:35 | 23 本の感想
杉本苑子『竹ノ御所鞠子』
★★★☆☆3.5
 
【Amazonの内容紹介】
 
修善寺で討たれた鎌倉幕府二代将軍・源頼家の子として生まれた姫・鞠子。
人里離れた竹ノ御所で母とともに慎ましくも安らかに暮らし、
人がみとれるほどに匂やかで、涼やかな声の持ち主へと成長していく。
異母兄弟は政争に巻き込まれ、儚い命を散らすなか、
鞠子は女であるがゆえに難を逃れたと思われた。
しかし、尼御台政子から書状が届き、
北条氏らが繰り広げる非情な権力抗争の波に弄ばされる。
悲運の姫の数奇な運命を描く歴史長篇。
 
****************************************
 
えーん、最悪!!
後味が悪すぎる~!!
 
父を殺され、敵の嫡男の側室になった刈藻と、
その娘で同じく父を殺され、親子に近いほど歳の離れた子供と
結婚させられるために家族を惨殺される鞠子。
どこまで行っても不幸な二人。
 
竹ノ御所に別の夫と子供がいたというのは、この作品のオリジナル設定だが、
これが鞠子を幸せにしたのかどうか……。
政略のために、娘ざかりのときに誰にも嫁がされず、
十六歳も下の子供に嫁いで産褥死するのも哀れだが、
夫との幸せな生活をぶち壊されだけにとどまらず、
夫と子供を目の前で殺されるのが幸せだったとも思えない。
政子も三寅も嫌なやつで、救いがない。
 
政治的に使える鞠子が放置されるわけないと思うし、
下々の者に守秘義務という概念もなかった当時、
夫がいたら隠し通せるはずないだろうし、
「作家によって作られた悲劇」という感じはするのだが、
読んでいて打ちひしがれてしまった……。
 
三浦義村が娘を離縁した泰時にムカついているのと、
泰時が外面のいい冷酷な男なのは良かった。
いや、ストーリーとして酷すぎるのだが、
泰時は聖人君子であろうとしたものの
実際は邪魔なやつをどんどん消す男だったと思っているのでね……。
 
竹ノ御所の母は、若狭局説が有力なのだけれども、
本作では「木曾義仲女」、そして義高の母は巴という設定。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする