金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

148:朱野帰子『急な「売れ」に備える作家のためのサバイバル読本』

2023-06-20 21:08:06 | 23 本の感想
朱野帰子『急な「売れ」に備える作家のためのサバイバル読本』
 
【Amazonの内容紹介】
 
直木賞を受賞すると三年余命が縮まる。
そんな研究結果があることを知っていますか?
急に売れてしまった作家はストレスフルな変化を迫られ、
ときに危険な状況に陥ります。
どのようにサバイブしたらいいのかを本書ではお伝えしていきます。
(後略)
 
****************************************
 
作者さんの Twitter をフォローしていて、
技術書として本を作る過程を垣間見、
面白そうだなと思って買った同人誌。
私が買ったのはkindle版。
 
少し前に、同じくフォローしていた作家さんの一人が
直木賞を取った後でかなりストレスフルな事態に陥ったらしく、
病んだ感じになっているのを見ていたし、
別の作家さんはメディアミックスでトラブルがあったらしく
ネガティブ発言を連発していた。
たとえよいことであっても、大きな変化がストレスになるというのは
作家以外の職業でも同じ。
ただ、会社勤めの場合は、ロールモデルがある場合が多いので
変化による影響についてある程度予想が立てられるけど、
作家に限らず、ごく個人的な、ロールモデルが少ない職業だと、
受け身が取れずに苦しいのだろうね……。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

147:三谷幸喜『清須会議』

2023-06-20 20:56:00 | 23 本の感想
三谷幸喜『清須会議』
★★★☆☆3.5
 
【Amazonの内容紹介】
 
信長亡きあと、清須城を舞台に、歴史を動かす心理戦が始まった。
猪突猛進な柴田勝家、用意周到な羽柴秀吉。
情と利の間で揺れる、丹波長秀、池田恒興ら武将たち。
愛憎を抱え、陰でじっと見守る、お市、寧、松姫ら女たち。
キャスティング・ボートを握るのは誰なのか?
五日間の攻防を「現代語訳」で綴る、
笑いとドラマに満ちた傑作時代小説。
 
****************************************
 
先輩から借りた本。
以前見た映画版が間延びしていて、いまいちの印象だったのだけども、
小説版は面白かった。
たくさんいる登場人物それぞれの心理を明らかにして
事態が展開していく構成にするには、
やはり映像ではなく文字情報の方が有利なのだな。
殺されたイノシシのインタビューまであったのは笑った。
 
松姫の思惑がオチになっているのだけども、
史実とされていることとは異なり、
松姫を「信忠の妻で三法師の母」としたのは
このオチのためなのか~というのがわかってしまうと
ちょっと興ざめ。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする