金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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141-146:最近読んだ漫画

2023-06-16 21:50:38 | 23 本の感想
 さもえど太郎『Artiste(アルティスト)〈2〉・〈3〉』
 
1巻の内容を部分的にしか覚えてないのだけども、
チームものの面白さが加わってきた。
謝罪は、する側が自分の気持ちの安寧のためにするものであって、
される側がそれを受け入れる必要がない、というの、
よくわかる。
謝られたって、何にもならないこともある。
音楽や美術が料理人の糧になっていくのもよかった。
 

 長田佳奈『つれづれ花譚』
 
「昔の日本」を武器にした漫画家さんなのだな。
当時の生活が興味深いし、
言葉に頼らない心情の描き方がとてもいい。

 D・キッサン『神作家・紫式部のありえない日々: 1』
 
web連載を追っているのだけど、コミック版でも再読。
面白いよ、好き!!!
 
 
 上山道郎『悪役令嬢転生おじさん(1) 』
 
Twitter版を読んでいたので、ところどころ覚えのあるエピソードも。
少年誌出身の漫画家さんであるせいか、乙女ゲーのイケメンたちが
全く女心をそそらないキャラデザインで、笑ってしまう。

 

 瀬戸口みづき『めんつゆひとり飯 (1) 』
 
年々、甘すぎるものに抵抗を覚えるようになってきて
(甘いものは好きなのに)、
めんつゆは使わなくなってしまった。
でも便利だよね、めんつゆ。
意外に女の子どうしの絡みがメインでよい。
「丁寧な暮らし」女子の十越さんも、
嫌な感じがなくて絶妙なバランス。
 

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140:永井紗耶子『大奥づとめ よろずおつとめ申し候』

2023-06-16 21:18:44 | 23 本の感想
永井紗耶子『大奥づとめ: よろずおつとめ申し候』
★★★☆☆3.5
 
【Amazonの内容紹介】
 
上様の寵愛こそすべて、とは考えなかった女性たちがいた。
御手つきとは違い、昼間の仕事に励んだ「お清」の女中たち。
努力と才覚で働く彼女たちにも、人知れず悩みはあって……。
里に帰れぬ事情がある文書係の女、お洒落が苦手なのに衣装係になった女、
大柄というだけで生き辛い女、負けるわけにはいかぬが口癖の女。
涙も口惜しさも強さに変えて、潑剌と自分らしく生きた女たちを描く傑作。
 
****************************************
 
以前読んだ『帝都東京華族少女』があまり好みでなく、
追いかけていなかった作家さんなのだけども、
これはよかった。
さまざまな出自で働く大奥の女たちの連作短編集で、
それぞれの生き方や考え方の変化を読ませながら、
大奥のシステムや行事、仕事を見せていく。
軽く読めて、誰も傷つけないハッピーエンドが心地よい。
 

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