金木犀、薔薇、白木蓮

本の感想、ときどき映画。
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126:中村航 『夏休み』

2007-11-19 09:51:03 | 07 本の感想
中村航『夏休み』(河出書房新社)
★★★☆☆

妻であるユキとその母と3人で暮らすマモル。
ユキの友だちである舞子と結婚した吉田くんと
「義理の友達」になり、
「片方が離婚したら、もう片方も離婚する」
という密約を交わしていたが、ある日、
吉田くんが家出をしてしまい……

**************************************

ライトすぎてポカーン

この人たち、大人だよね?
なんだか児童書の、高校生の物語を読んでいるようだった。
会話のテンポもよいし、くすっと笑わせるところもあって
伊坂幸太郎や吉田修一に近いテイストなんだけど、
さらさらしすぎて何も残らない。
ユキのママが登場する意味がさっぱりわからないし。

「徳川光圀は放浪癖があるよね」
「うん。あれは完全に放浪癖」
「一人じゃなにもできないくせにね」

のところはおもしろかったです。
実際の光圀は放浪なんかしてないそうだけど、
黄門様ははた迷惑な男だよ!

嫌いじゃないのだけど、もの足りない……ということで
★2.5といったところ。

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1 コメント

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Unknown (藍色)
2009-07-03 17:11:38
読んだ後、温かい気持ちになれました。

トラックバックさせていただきました。

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