毎回感想書くほどじゃないんだけども、
脱落せずに見てます。
信長をはじめとする戦国武将だけに
焦点をあてるのではなく、
室町幕府や朝廷をちゃんと描いてくれているのが
好印象。
松永久秀は相変わらずキュート。
欲と矜持と、ユーモラスな部分が同居していて、
初回登場時から一貫してよいキャラクター。
今日、十兵衛とふたりで階段にちんまり座ってるのも、
「私の領地あげます」「マジで!?」のやり取りも
可愛かった。
そして、承認欲求の塊・信長。
ここまで子どものまま、
「褒めて褒めて!」が行動原理になっている信長像、
斬新だな。
「褒めてくれる人が好き!」なのも、幼児じゃん……。
帝にまでその承認欲求がバレてて、うまく操られている感。
それでいてそのキャラが一貫していて、破綻しておらず、
うまい具合にストーリーを動かしている。
よいキャラクターと展開も多く、
つまらないとは思わないのにハマれないのは、
やっぱり光秀のキャラの立たなさっぷりが
原因なんだろうか……。
怒っても苦しんでも、人格の核のようなものが不明なので、
史実に準じたストーリーに沿って動かされているだけに
見えちゃうんだよ。
たとえば、今回の比叡山焼き討ちに関しても、
彼の仏教界に対するスタンスがよくわからないので、
後悔だったり苦しみだったりに
「根」が感じられないんだよな……。
あと、義昭も、キャラ変しすぎじゃないか??
もちろん、増長するような環境や
信長に対する不満は描かれていたけれど、
変化が唐突に思えて仕方ない。
しっくりこないまま34話まで来てしまった。
あと10話で終わるってなんか不思議な感じ。
帝にまで「誉めてほしそうだから誉めてやった」といわれる信長。
父に誉めてもらえなかったのを引きずってるのかなぁ。
独断でよかれと思って広忠を討ったときも、怒られて首ひ)ってたもんね。
そして、今時珍しいほどステレオタイプな信玄。
あの肖像はもう否定されてるというのに…
私も何となく見続けています。
楽しみなわけでもないけど、止めるほどのきっかけもないというか。
そうなの、「つまらない、苦痛」と思うほどではなく、
見ればそれなりに楽しめる。
プラスにもマイナスにも心が動かず、
常にフラットな気持ち……不思議なドラマ。
他の人物はそれなりに研究成果を取り入れたりして
今までにないキャラクターを描こうと試みてるのに、
なぜか信玄だけは全然アップデートされないの、謎よね~。