金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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大河ドラマ『青天を衝け』#40

2021-12-19 21:44:01 | 大河ドラマ「青天を衝け」
最終回の1歩手前、45分拡大版。
周りにいた重要な登場人物がどんどん退場していき、
栄一の人生もドラマ自体も、閉じる方向に向かっているはずなのに、
イベント起こりすぎだよ!
栄一の人生自体がこうだったんだろうな~。

実業界を引退することにした栄一。
ナレ「辞職した会社は60以上」。
関わりすぎ!
名誉会長とかそんなものが大部分だったとしても、
一人でこれだけやるの、超人すぎるでしょ。

そのうえ、アメリカでの日本人排斥運動を踏まえ、
民間外交のために渡米。
90日以上かけてアメリカを横断し、各地を回り、
講演を行う超過密スケジュール。
あの~、この人、最近死にかけてたんですけど……??
(しかもこの後、中国に行きたいとか言ってる!!)

伊藤博文が栄一と会って
「ハルビンに行かねば」
って言った時点で、
見てるこっちは「わああああ!!!!」だったよ……。
案の定、ハルビンで暗殺されてしまう。
(誰にやられたか、不自然なくらい言及しなかったね……)

アメリカで伊藤死去の報を聞き、打ちひしがれる栄一。
「これまでに実に多くの友を亡くした」
という「友」の中に、岩崎弥太郎も入ってるんだなあ。
排斥運動が盛んなサンフランシスコでの講演、
中止したほうがいいと止められるが、強行。
伊藤の暗殺、そしてこれまでに起こってきた幕末の争いを、
アメリカとの友好につなげる名演説。

これまでの人生の総括にもなっているし、
ここで「そうだそうだ、戦争はダメ! 平和が一番!!」と
最終回にもっていければどれだけいいか……。

実際は戦争の時代に突入するし、ドラマの上でも
日本は第一次世界大戦に参加。
「あなたほどの減らず口がなぜ黙っているのか」
「口を開いたら嘘しか言えないからだ」
「なぜ80近くにもなって首相をやっているのか」
大隈にズバズバ言う栄一だけど、本当にもう、
かつて新しい国を一緒に作ろうとしていた仲間は
どんどん死んでしまって、大隈にこういうこと言える人は
いなくなっちゃったんだろう。
「維新の尻拭いをしている」という大隈の叫びも悲痛。
そして、喜作と慶喜が穏やかに死んでいったのとは対照的に、
井上馨が「参戦☆ イエーイ☆」って興奮して死んだの、
ほんと、幕末から変わらない病という感じで
容赦ないね……。

渋沢家もめっちゃくちゃ。
篤二は家を出て芸者と所帯を持ち、うたちゃんがワーワー文句。
栄一は、篤二を廃嫡することに。
栄一なんか、お妾さんを妻と同居させとったぜ?
と思うが、篤二の奥さん、いいとこのお嬢さんだからね……。
千代は百姓の娘だからええんか……と腹も立つが。
栄一がいちばんアカンのは、篤二の尻拭いをその子である孫に
させようとしたところ。
孫は虫が好きで農学をやるってうきうきしてるのに、
「法科に行って、跡をついで実業界を支えてくれ」
って土下座して。
「篤二の心を理解してやれなかった……」って言った、
その舌の根も乾かないうちにこれ!
決して命令ではない、って言うけど実質命令じゃん!!
「栄一が、家庭人としてはほんとダメ」っていうの、
これまでにずっと一貫して描いてきているから、
「やるよね、こういうこと。この栄一はやる……」
という変な諦めがあるわ……。

コメント (2)
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三重の旅2日目 尾鷲・須賀利

2021-12-19 13:26:06 | おでかけの記
道の駅に寄りつつ、大内山動物園から車で移動して1時間ほど、
熊野古道センターへ。


これは熊野市ではなく、尾鷲駅の近くにある。
熊野古道の入り口の一つがこのあたりにあるのだ。
小さなプレハブみたいな資料館を想像していたが、
えらくきれいで立派な建物。
熊野古道の歴史や自然についての資料が展示されている。

1時間ほど滞在し、次は「おわせお魚いちば」へ。

大好きなサーモン(300円)とぶりとろ丼(740円)を
食べることができて満足満足。

こちらは地魚丼(870円)。

順調に予定を消化していたので、
明日になるかなと思っていた須賀利へ。


今回、三重県に行こうと思った一番の目的がここ。
かつては陸の孤島だったという漁村。
尾鷲駅周辺から自動車で40分ほど。
集落の入り口らしきところで、車を降りて散策。

海が綺麗。
海と山の間にあるので日が落ちるのが早く、
着いた時にはすでに日が陰っていた。






あちこちの民家の玄関に貼られている手形。
知らずに見ると、呪術っぽくて不気味だけど、
これは米寿を迎えた人の手形を貼り、
長寿を祝う風習なのだそう。
よそではとうに廃れてしまったけれど、
ここにはまだ残っているのだとか。
同じ人の手形をあちこちで見たので、
これは配るものなのかなあ。
(手形が怖いのって、ホラーの影響かな……)



ここでもしめ縄が玄関に飾られている。


海の水が澄んでいて、ゆったりと時間が流れる。
地元の人と釣り人しかいない静かな街だった。

日の出から日の入りまで活動し続けた一日。
三日とも、異常に暑くて、12月とは思えないほど。

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