山田芳裕『へうげもの(1)~(3)』+3冊
★★★★★
【Amazonの内容紹介】
群雄割拠、下剋上の戦国時代。
立身出世を目指しながら、
茶の湯と物欲に魂を奪われた男がいた。方向
織田信長(おだのぶなが)の家臣・
古田左介(ふるたさすけ)。
天才・信長から壮大な世界性を、
茶聖・千宗易(せんのそうえき=利休)から
深遠な精神性を学び、
「へうげもの」への道をひた走る。
生か死か。武か数奇か。それが問題だ!!
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1~3巻が0円販売のときに購入してあったもの。
タイトルは聞いたことがあったし、
主人公が古田織部だというのも知っていたのだけど、
「文化人が主人公だし、すごい地味な話なのでは……」
程度の期待値で、強い興味があったわけでもなく。
読んでみたら、予想外にギャグ。
しかし、しっかり勉強して描いているのがわかるし、
独自の味付けがたいそう面白い。
本能寺の変については、本当にもう
数えきれないほどの作品に描かれていて、
黒幕にされた人間の多種多様。
そんな中で、この漫画には新鮮味と大胆さ、勢いがあった。
そして、奇をてらった描き方をしようとするあまり
無理やり感の出る作品は多いのだけど、
3巻の時点ではそれも希薄。
これは全巻読もう……と思いつつ、
横着して、ずいぶん先の、気になるエピソードの
含まれた巻だけ3冊買って、
先につまみ読みしちゃった。