2021年の映画㉑『Dangerous Beauty (字幕版)』(マーシャル・ハースコピッツ監督)
★★★★☆
【Amazonの内容紹介】
歴史を変えたのは名もなきひとりの娼婦だった――
激動の時代を強く生き抜いた女性の真実の物語!
愛と感動のスペクタクルロマン
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邦題は『娼婦ベロニカ』のはずなんだけど、
Amazonは原題のまま。
サンドラ・ブロック主演で同じタイトルの映画
あるね。
1580年代初頭のベネチアに実在した詩人
ベロニカ・フランコをモデルにした映画。
どこまでが史実なのかは不明。
以下、ネタバレ注意。
どうやらヒロインの家は身分が高くなく、
お金がない、結婚しようにも持参金が払えない……
ということは序盤から示されているのだけども、
下級貴族くらいの認識でいたものだから、
身分と貧しさから好きな人と結婚できない
↓
「実はお母さん、元・高級娼婦でした」
↓
「修道女と高級娼婦、どっちになる?」
という超スピーディな展開にびっくり。
「転落」と思えてしまうのだけど、実はもともとの身分、
そんなに高くなかったのかな?
失恋相手のマルコが、娼婦になったヒロインに
すり寄ってくるのが腹立たしく、
結局彼に心をささげてしまうヒロインにやきもき。
恋人になったからといって、
妻として迎え入れるわけでもなく、
援助すると言っても生活を背負うつもりもないのに
「他の男と寝るな」
と言いだすマルコに「ハアア~ッ!??」としか思えず、
ヒロインの苦悩にまったく共感できない。
マルコ、口では彼女を助けたいと言いながら
安全圏から
「頑張ったけど、無理だったよ。ごめんね~」
と言うだけだろうと思ってたから、
終盤はちょっぴり見直した。
大臣が立ち上がってくれたのを皮切りに、
男たちが義理を通したのは映画としては盛り上がるんだけど、
実際は娼婦を見捨てたんだろうな~と思っちゃう。