金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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伊坂幸太郎 『ラッシュライフ』

2006-07-11 14:31:20 | 06 本の感想
本の感想147:伊坂幸太郎『ラッシュライフ』(新潮社)
★★★★☆

ばらばらに展開していた5つの人生、5つの物語が、
少しずつ交差しながらからみあい、収束する。
読み進めるうちに、ぴたぴたとピースがはまっていくような快感を
感じました。
構成自体は、すでにいろいろな作家がやっていることだけれど、
テンポのよさとライトなキャラクター造形が爽快。
何かを学ぶとか、感動するというようなタイプの話ではないものの、
かなりおもしろかったので、興味のある人にはおすすめ!
(文庫版も出てます)
時系列が「エッシャーのだまし絵」になってるのかしら?
時間を整理しながらもう一度読み返したいなあ。

お面をかぶった銀行強盗の事件って、『チルドレン』にあった話ですね。
他作品ともリンクしているようで、そこにもにやり。


コメント
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