れら工房BLOG

2004年の夏に引っ越して、れら工房をオープンしました。
ブログを始めて10年以上が過ぎました。

1166BPで福島のお酒を味わう会

2011-05-26 11:50:50 | 長野
19日に出発し、23日の夜、長野から帰宅しました。

4泊留守にした後の庭は相変わらず三つ葉が繁茂していて、そこに、チャイブの花が一つ顔を出してました。(↑24日撮)

種まきした朝顔がかわいい双葉をだしてたり、三尺ささげの芽も持ち上がってたり、留守してても、種たちは育っています。


長野市西町の1166BPに宿泊しましたら21日(土)の夜は「福島ブランド食べ比べ 第二回 福島のお酒を味わう会」だったので、美味しいお酒を飲みました。

会が始まる前に酒瓶の写真を撮りました。
          

私は「大自然」と「雪しぼり」を飲んだのは覚えていますがあともう1種類の銘柄はおぼえてません。
少しづつ味わってみました。


ちなみに参加費は2000円(宿泊者は1400円)おつまみ持参でした。
のべ25名の参加でしたので、必要経費を差し引いた残金は震災の支援者にカンパだそうです。


くわしくは1166のブログもご覧ください。

 映画「100000年後の安全」

2011-05-17 19:18:29 | 環境汚染・公害
今日は午後から小雨がパラついていましたが、夕方雷雨となりました。しばらくして静かになりましたが。

さて話題の映画の記事を↓にコピーします。

放射性廃棄物処分場テーマの映画盛況 全国57館で上映2011年5月16日14時41分。(Asahi. com)


 原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分場をとりあげたフィンランドの映画が話題を呼んでいる。福島第一原発の事故後、東京都内の映画館で上映したところ満席が続き、全国57館に上映が広がっている。

 映画は「100000年後の安全」。バルト海に浮かぶ島の地下500メートルに建設中の処分場をめぐり、デンマークで活動する映画監督が建設現場の取材や専門家へのインタビューを重ねた79分のドキュメンタリーだ。

 2020年に稼働する処分場が放射性廃棄物でいっぱいになれば封鎖するが、無害になるまで10万年かかるという。その危険性について、後世にどう伝えていくかを問いかけている。

 映画配給会社「アップリンク」(東京・渋谷)は4月2日、自社劇場で公開。40席が連日満員となり、1日1回だった上映回数を今月に入り5回に増やした。 (後略)

 

大島堅一:「原発は安い」は本当か

2011-05-12 09:12:07 | 環境汚染・公害
ネットのニュースはすぐに変わってしまうので、前に、とりあえずコピーしておいたものをUPします。



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大島堅一:「原発は安い」は本当か

2011年5月11日 ビデオニュース・ドットコム

大島堅一氏
 これまで政府や電力会社は、「原発は安全でクリーン、他の発電方法よりも安く、原発を使用しなければ電力が不足する」などと説明をしてきた。福島第一原発が事故を起こした今、原発が安全だという点への信頼は崩れ去った。喧伝されてきた「原発は安い」は、本当なのだろうか。
  
 環境経済学の専門家で立命館大学教授の大島堅一氏は、原発の商用利用が始まった1970年以降に原発にかかったコストの実績値を計算した。その結果、「原発が安い」のは電力会社から見れば本当なのだが、われわれ利用者にとっては間違っていると話す。一体どういうことか。
  
 発電にかかるコストとしてよく電力会社が出す数値は、たとえば04年に電気事業者連合会が経産省の審議会に提出した資料では、1キロワット時あたり、水力(揚水発電を除く一般水力)は11.9円、石油10.7円、天然ガス6.2円、石炭5.7円、そして原子力は5.3円としている。これは、稼働率を80%に設定するなど、ある一定の条件を想定して計算した値だ。この数値はあくまでモデル計算の結果であり、本当にかかったコストはこの方法ではわからない。
  
 さらに、われわれ利用者の負担という観点で考える時に重要なのは、「見えないコスト」と「バックエンド費用」だという。「見えないコスト」とは、国からの財政支出だ。技術開発費や立地対策費がエネルギー特別会計の中から支出されるが、電源別に集計されていない交付金もあり、知らない間に原子力にお金が出ている状態が作られていると大島氏は話す。大島氏が集計したところ、1970年~2007年の交付金の約7割が原子力に支出されており、ほとんど「原子力交付金」だということがわかったという。原発は国の優遇策を受け、必要なコストは国、つまり国民の税金で負担してきた。そのために、電力会社にとっては「原子力は安い」のだと大島氏は言う。
  
 大島氏は1970年~2007年の約40年間について、実際に発電にかかったコストを、財政支出の国民負担についても合算して計算した。その結果、1キロワット時あたりのコストは、原子力10.68円、火力9.90円、水力7.26円と、原子力はもっとも高かった。
  
 また「バックエンド費用」とは、原子力特有の使用済み燃料の再処理費などのことで、これは燃料費など発電に必要な費用と共に、電気料金に算入されている。大島氏は、たとえば使用済み燃料の再処理に11兆円以上が掛けられているが、そこで得られるプルトニウムはウランで購入した場合の9000億円分でしかないなど、バックエンド費用には今の原子力政策が抱える不合理が多々あり、それをわれわれが知らされないまま、原子力を選択してきたのではないかと指摘する。
  
 後半は、再生可能エネルギーのコスト面での評価と、科学技術庁のクレームを受けた文部省からの求めで、中学校社会科の教科書の原発に関する記述を書き替えた経験のある元教科書執筆者の大谷猛夫氏の話を交え、原発をめぐる言説がいかに作られてきたのかについて議論した。


「原子力は安い」の欺瞞

武田: 今回は特に、原子力の経済にかかわる部分について、確かな知識を少しでも広げるため、議論をしていきたいと思います。ゲストは、環境経済学の専門家で、立命館大学教授の大島堅一さんです。まず、電力会社側の「原発は他の電力よりも安い」という主張の是非について、どうお考えでしょうか。
  
大島: 04年に電気事業連合会(電事連)が出した、電源別発電コストのデータがあります。これによると、キロワット時当たり、一般水力が11.9円、石油火力が10.7円、LNG火力が6.7円、石炭火力が5.7円のところ、原子力は5.3円で済むということになっています。こういうデータでは「お約束」があり、必ず「原子力が一番安い」という結論に落ち着くんです。
  
 このデータは、すべての電源別に「80%の稼働率」という想定を置いて作っています。そのため、モデル計算としてはこれでいい。しかし本当にかかったコストについては、このデータでは計れません。原子力は1970年代から商業運転されており、「モデル計算」ではなく「実績値」で判断する必要があるのに、今まではほとんど明らかにされてきませんでした。
  
 先ほど申しましたが、このデータは「80%の稼働率」を想定して計算しています。ところが例えば、火力はそんな高い稼働率で動いているわけではありません。
  
武田: 「実績値」を見ると、また違ったデータになるんですね。
  
大島: 実際のコストがどうなるのかについては、細かく見ていかないといけませんが、こういうデータは想定によって大きく変わってきます。
  
武田: 原子力発電の実際のコストについて、話を進めていきましょう。
  
大島: 原発には大きく分けて4種類のコストがあります。まずは「発電に要する費用」。これは燃料費や建設費の意味である減価償却費、保守費用など、発電するため普通に使う費用であり、これはすべての電源に共通して必要な費用です。
  
 二つ目は「バックエンド費用」。これは聞きなれない言葉だと思いますが、ウラン燃料を使った後にさまざまなコストが発生するのが原子力発電の特徴です。どういうものかというと、まずは使用済み燃料処理費。さらに、放射線廃棄物処理・処分費用や、廃炉費用もかかります。原子炉は40年か50年くらいの間隔で廃炉にしていかないといけないわけですが、その際、放射線を帯びている部分を処理するために、火力発電などとは違う費用がかかっています。それらの費用を合わせたものが「バックエンド費用」と呼ばれています。
  
武田: 言葉としては聞きなれないものですが、福島の事故で、みなさんも原発を止めるのがいかに大変か、使用済み燃料の処理がどれほど厄介なものか、わかったはずです。