時代の名称は、昭和、平成、そして令和と、変われども、この女性シンガー、中山ラビの熱さ、熱唱振りは、何一つ、変わることの無いまま、3時代を駆け抜けてきたように、想う。
年齢、不詳ながら、ライブ・デビューは、今を去る50年前。
まだ、10代の大学生だった彼女が、京都にある、円山公園音楽堂のコンサートイベント会場に、飛び入り出演。
いきなり、ボブ・ディランの、日本語詞での「俺じゃだめ」を、満員の聴衆に向かって、叩きつけるように歌いあげ、音楽業界と、ロック&フォークファンの、度肝を抜いて、一陣の風のように、立ち去った。
以来、50年。
艶歌歌手のように、デビュー50周年記念リサイタル・・・・・なあ~んてことは、これまで、一切うたわずに、ライブハウスを軸に、さまざまな会場で、大きな切れ目もなく、歌い続けてきた。
その一方で、生活の基盤は、ガッチリと堅い。
結婚もして、幸せな家庭を営みながら、長男らも出産。
とある縁で、東京都下の国分寺市にある、知る人ぞ知る、「ほんやら洞」をまかされ、経営を自由にしてきている。
レストランでもあり、コーヒー&おいしいと評判のカレーショップでもあり、夜更けには、一転、酒場にもなる。
なじみ客、千客万来。
近年、音程不安定の音痴歌手や、クチパクパク大量女子歌唱軍団が、CDに合わせて軽歩行運動してるなど、歪んで、荒(すさ)みきった音楽業界のなか、まあ、オントシ・・・・ながら、音程、揺るがず、狂わず。
音量、豊か。胸、豊か。サビの部分の、声の伸びといったら、もう、すんごいんだわさ。
一度、直接、聞いたことがある。
---時折りは、ヴォイストレーニングに通ったり、スポーツジムに行ったり、のどをカバーするために、何か、努力など、しているんですか?
ん? と、きょとんとした、表情を浮かべた後、苦笑しながら、こう言った。
「わたしが? 全然、何にも、特別なこと、してないわよ。いつもように、タバコは吸ってるし、お酒もガバガバ呑んでるし・・・・・」
「そう言えば、ホントに、わたし、そ~ゆ~こと、な~んにもしてない」
「カラダも、のども、丈夫に産んでくださった、お母さまに、感謝しなくっちゃね(笑)」
明朗快活、この上、無し。
令和に、時代は移り変わっても、自分のペースは、変わることは無いようだ。
そんな中山ラビが、ひさびさに、ライブを、6月2日(日)、午後7時開演で、吉祥寺駅、北口から、歩いて5~6分ほどのところにある、こぎれいなライブハウス、「スター・パインズカフェ」で、行なう。
題して、「中山ラビ live 2019」。
バックには、気心も、歌い出すタイミングに合わせた、いかした演奏を聞かせまくってくれる、手練れ、梅津和時、高橋誠一、そして、RYOTAROの、3人。
中山ラビ、いわく、これは、「アコースティック・ユニット」。
このメンツでの、ライブ活動も、すでに、6年目に入った。
メンバー多く、音、厚めの「ラビ組」も、秋ごろを中心に、ライブ活動を行なっている。
前売り、3600円。当日、4100円。それに、ワンドリンク代が、プラスされます。
当日、午後4時から「整理券」配布し、入場は、午後6時から。
予約は、彼女のお店、先の「ほんやら洞」まで。
☎ 042-323-4400まで。
歌、どんなに、すごいかって?
「中山ラビ」と、検索して、動画をポン。
次第に、圧倒されてゆく熱唱が、味わえますぞ。
なお、このライブのあと
6月15日(土)から、同24日(水)まで、新宿の花園神社境内に、組み立てた特設テントで、「新宿梁山泊(りょうざんぱく) 第65回公演 蛇姫様 わが心の奈蛇」なる
故・唐十郎(から じゅうろう)ワールドたっぷりの、異色劇に、チラリと出る・・・みたい。
ロック&フォーク好きな方、ライブに是非。
お薦めです