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<リアル 老ピン芸人 ルポ 5> 堺すすむ。間もなく72歳男のカツラの秘密。受けない芸の末路は・・・

2015-04-10 22:23:12 | 芸能ネタ

 う~ん、今年に入って、堺すすむ芸を見聞きするたびに、気になり始めていた。

 堕ちた芸、落ちた話術、受けない笑い、説明した挙句、遅れる愛想笑い。それなのに、露骨に客を見下す言葉を、常に吐いていたからだ。

 その前に、タイトルに入れ込んだ、彼のカツラ装着疑惑。下の写真を見て戴こう。

 Dscf8381 これが、かなり前の彼。髪が、薄く、ぺったり。

 それが、来月72歳になる近年になると・・・・・

 Dscf8382 はあ??? 増えてるう!!

 Dscf8393 このカットは、つい最近放送された、NHK総合テレビ「演芸図鑑」に出演した、堺迪(すすむ・本名)の容姿・頭髪だ。

 ギター漫談の堺。プロ芸歴、約50年。

 かつては形態模写、いわゆるモノマネ芸人からスタート。その後、ギターを抱え、画面で紹介されているように、「な~んでか? フラメ~ンコ~!」と言うフレーズで、名を知られるようになった。

 いわゆる、なぞなぞ。ないし、シャレに引っ掛けたネタで、「な~んでか?」と観客に問いかける。

 数秒間。首をひねらせ、答えを考えさせる。

 そして、すぐさま、頃合いとタイミングを見計って、言う。

 「それはね! それはね! ・・・・・・だから

 重ねて、「そ~なんや!」と、さらに強調し、決まり文句を言う。そのパターンで、短いなぞなぞ小ネタを連ねて、つなぎ、舞台を降りる。

 活字で書くと、んまあ、そ~ゆう芸。そ~ゆ~漫談。

 堺すすむの名前を見て、この記事をココまで読んでくれた人は、どこかで1度くらいは彼の演芸をテレビやラジオで、見聞きしたことが有るのでは、ありませんか?

 そのパターンを踏襲するなら、

 ど~して、髪が年取ったのに、逆に増えたの? 膨れたの? 生え際が見えないの?

 それはね! それはね! カツラをかぶっているから!

 そ~なんや!

 という具合で、あろうか・・・・。

 むろん、そんなネタは、死んでもクチにしないであろう。

 直接お会いしたことは無いが、プライド高いうえに、今や創るネタが乏しく、困り果てていることは、ホームページを見ただけで分かった。

 生年月日の欄には、月日だけ。

 ベテラン老女優のプロフィールと同じく、生年は知らせたくない。老いは、さとられたくない。俺は、永遠に、いつまでも若い。だから、年齢は、隠したいという、意識が透けて見える。

 だから、カツラをかぶる。

 「芸歴」は、自ら誇っているように見えるのに・・・・。

 その一方で、ネタ切れ。ネタ作りに苦労しているのか、ホームページで、募集、また募集を、しつこいほどに、かけている。

 見事!採用されたネタの謝礼は、携帯電話のストラップ、たったの1個。

 経済観念は、しっかりしている。

 なにしろ、芸人7組を抱えた芸能プロダクションの代表取締役・社長でもある。

 年収は、・・・・知らない。会社で落とす経費も最大限利用し、少なくとも、経理簿上は少ないであろう。

 ましてや、芸人は、元々、タレント・俳優、歌手よりギャラ・手取りは少ない。

 演芸場や、演芸ホールなど、定席の「小屋」に出る時は、「割り」と言って、入った観客数で、ギャラが変動する。

 客が年末年始や、大型連休の際には、多く来るが、俗に「にっぱち」と呼ばれる、2月・8月の客が少ないときは、目をつぶるしかない。

 ギャラの振り分けは、名人・芸歴の長いヒト・客を呼べる人気者・真打ちは高く、新人・イロモノ・二つ目はおのずと低い。

 年功序列のうえ、景気をもろにかぶる、言わば、「変動相場制」。

 それでも、芸歴長い社長の堺すすむや、所属芸人のうち、私もその名を見知る1組は良いが、他の6組は、なかなかお声が掛からない可能性が�・い。

 一番実入りが良いのが、独演会や、地域・団体が呼んでくれる単独の催し。固定ギャラがもらえる。俗に言う、「営業」は、良い。

 テレビ・ラジオ番組の公開収録も、固定ギャラ。

 それでも、吉本興業の新人漫才コンビよりは、良い。なにしろ、NSCその他大勢の中の一組として、劇場に出て、もらえる固定ギャラ、500円の、ワンコイン。

 「芸人」とは名ばかり。アルバイトして、月謝払って、やっと食いつなぐ。悩んだ末に、辞めて行く者は、数多い。

 それでも、夢見て、わんさか押し寄せ、吉本興業にカネを落としてくれる。

 それに較べりゃあ・・・・・という世界。下を見れば、キリが無い。

 さてさて、堺すすむ。

 NHKにしばしば出演。全国各地にある地方ホールでの無料公開収録に、スタジオ公開ナマ放送。

 それをここ数年、耳にしていた。

 で、その演芸、だ。

 これが、ねえ・・・・・・・・・。

 ドカン、どかんと、笑いがくるうちはいいが、それはかつてのこと。

 近年は、その笑いが、続かない

 堺すすむが、新ネタを次々と披露してはいるのだが、受けない。受けても、小さく、ドカンの「ド」くらい。

 少なくとも、堺がもくろんだ程度の笑いは、返ってこない。

 観客は、主に、中年から老人という年齢層。若い年代は、有料の寄席にも少ない。

 ましてや、基本は「なぞなぞ」。客の頭の回転が、ついてけないというより、笑いにうまく転化出来るネタになっていない、ソコまで昇華していない、ズサンなオチが目に付く。わかりにくいオチが、目に付く。

 んなもんで、堺自らが、「あのね」と、どうしてそういう答えになるのか、説明する。

 もはや、無惨! もはや、プロとは胸張れない”低度”。自虐と言い変えてもいい。

 厳しい目線で見聞きしているから、そう解釈するのでは、無い。やはり、基本、面白くない! 笑えないのだ!

 プロとしては、恥ずべき程度。かつては、結構、うまいオチだなと、想うものが、チラホラあったのだが・・・・・・。

 とたんに、声もろとも、いら立つ堺すすむ。数多く聞いているので、その急変は、露骨に分かる。

 自分のネタで笑ってくれないのは、客が悪い。理解してくれない客が悪い。客層が悪い。

 俺様のネタは、万人が笑うはず。笑わない客が悪い、変、おかしい、センスが無い。かたくなに、そう思い込んでる。

 私がかつて<リアル 老ピン芸人 ルポ>で書いた、牧伸二がそうだった。その二の舞いを、堺すすむは、今、ひた走っている

 悲しいことだが・・・・。自分が72歳間近の、まぎれも無い「老人」なのに・・・・・・・。

 牧のように、自殺は、しないであろうが・・・・。

 髪ふさふさのカツラをかぶっているせいもあり、気も若く、自分は客より、はるかに若い!と、愚かにも思い込んでる。

 そのせいで、ど~して、そ~なるのか? と答えのワケを説明したあと、こんなセリフを、自分より年齢低い客に向けて吐く。

 「分かったあ? おじさん」

 「すいません。もうちょっと早く、分かって戴けませんか!?」、

 「そうやって、だら~っと分かっても」

 笑いが無い!ことが、この一文で、透けて見えるでしょう?

 聞いてて、不快! 客を、明らかに見下している

 「芸人」の末路。堕ちた老芸人の、あわれな典型。裸の王様だ。

 もはや、引退した方が良いのかもしれない。打ちひしがれて、落ち込み、死にたくなる前に・・・・・・・・。

 ぎょろっとした目を剥いて怒るかも知れないが、芸人は受けてナンボ! 笑わせてナンボ! 

 それが、宿命。それが、”厳実”

 老兵は、消え去るのみ。

 釈迦に説法を、申し上げるつもりは、「毛頭無い」が・・・・・・  

 

 <2014・10・10 掲載>


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