魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

村上春樹ではない197〇年のピンボール

2018年11月28日 | Weblog
ピンボールをしに行く!


まずはお断りしておきたい。今日はちょっとマニアックなおはなしです。


「ピンボール」今の若い人たちは知らないだろうな。
かつてゲームセンターにはよくあったマシンだ。

でも時の流れで修理が不能になり、どんどん設置台数が激減。
現在ではほぼ壊滅している。


日本では愛知県犬山市にピンボール博物館(その後日本ゲーム博物館と名称変更)があるのだが、
ただ今休館中のようです。twitterはこちら(クリック)




私が愛したピンボールマシンは1960年代、1970年代のオールドもの。
それより古くても良いものがあるのだけど、まず残っていない。
アナログで、図案、デザインが秀逸なんですよ。部屋にあるだけで雰囲気バッチリ。

1980年それ以降はゲーム性が派手だったり、ピカピカとデジタルになったりと華美過ぎてダメだ。
スターウォーズだ、バットマンだどうたらというネーミングのマシンには一切興味がない。



現在日本ではプレイ出来る場所がほぼ限られていて、私の住む九州には多分真っ当なオールド
マシンは1台もない。そこでやって来たのがお台場。






この場所にレトロピンボール(1970年代もの)が3台設置してあるのです。






バリー社 ファイヤーボール 1972年

3台の中で一番古い。







バリー社 ナイトライダー 1976年 

スコアボード左側の女性の絵に萌える。







ウィリアムス社 グランプリ 1979年




これらの右側に新しくて派手なデジタルピンボールマシンが数台あるのだが、それには見向きもしない。


左右のボタンでボールを弾く野球でいうバットみたいなのを「フリッパ-」と呼びます。

かつての「フリッパーの魔術師」(自称)がこのマシンの前に佇み、寄せ来る思いに耽ります。



「1973年のピンボール」(村上春樹著)で彼は、目の前にしてあえてマシンを打たなかった。
打てなかったのかもしれない。


しや~し、このラリラリピノはチャレンジするのだよ。プレイしたことがない台だけに。


さあ、やるぜ~!

100円投入。

第1打 バキュ~ン ガチャンガチャン ガタガタ・・・

フリッパーのど真ん中へスコーーーン!と落下。


んんん、こんなはずではない。


第2打 バキュ~ン さあ、打つぞ、と思いきやタイミングがずれてまたまた台の思うツボへ。


いや~~~、下手くそだなあ、おい!

かつての腕はどうした?! おまえはそれでも魔術師か?!

焦りのあまり「TILT」(台を揺らすと電源OFFになり、その球が落ちるまで操作無効になる)
まで派手にやってしもうた~!

もうかつての栄光はない。もう腕は甦らない! 

そうか、春樹はこうなるのがわかって台を触らなかったのか。そうだったのかあ。



しかし、長年憧れていたオールド・ピンボールマシンに出会えて良かったよ。ありがとう。




その場を離れるとなんと・・・!



こんなのがあるではないか?!

10円だし、おぢさんはまるよー。




台場一丁目商店街にはお化け屋敷もあったのだが(もちろんおっさんひとりで入るわけはない)、
出口に感想が書いてあった。

面白かったので貼っておきます。




まあ、そんなグダグダな村上春樹ではない197〇年のピンボールのおはなしでした。



追記 何と大阪に「ザ・シルバー・ボール・プラネット」というピンボール天国がある事を知った。
   これはぜひ行きたい!




コメント
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