魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

忘れていたN響アワー

2007年09月30日 | 音楽
録画したまま忘れていた「N響アワー」というのを見ました。
放送日より数ヶ月遅れています。

放送のタイトルは「吹奏楽のススメ」でした。
アルフレッド・リード作曲の「アルメニアン・ダンス」にちょっと感心したあと、
締めくくりのメインは「スペイン狂詩曲」(予告では)と思っていましたら、
何と変更されていて、レスピーギ作曲の「ローマの松」でした。

実は、この曲は私が高校生の時、吹奏楽コンクールで演奏したいわく付きの曲
だったのです。

頭の中は当時の再現VTR状態?でした。
「そうそう、ここで、こう吹いたよなー」なんて思い出しながら聞いていましたら、
体内の血が、徐々に燃えたぎって来ました。実際、この曲自体、ラストに進むに
したがって、それは、それは、華やかに盛り上がるのです。
最後はシンバルがパーーーンと鳴り、トランペットが輝かしい響きで花火のように
締めくくります。思わず気持ちが同調してしまいました。

今や実際演奏は出来ないのですが、ハートだけはついて行ってますねぇ。
グッと来る瞬間でした。

当時はがむしゃらにやってたのですが、その情熱とエネルギーの
素晴らさは、何ものにも代え難いことだったのです。


さて、昨年OBバンドとして吹奏楽のステージに立ったお話をこのブログで書きました。
今年ももうすぐ定期演奏会があり、OBバンドもまた出演するようです。
今年、私は参加はしません。しかし、いよいよ迫ってきてメンバーは追い込みに
大変な様子。影ながら応援してはいますが、ちょっと心配でもあります。

結局、ホルストの「組曲惑星」の中から「木星」をやることになったようです。
来週が本番。ワクワクしてまいりました。平原あやかさんの「ジュピター」が
ヒットしましたがその原曲です。ヒット曲に使われたフレーズ以外の部分が、
難易度がかなり高く、またとても有名な名曲なのです。

本当の気持ちは「木星を一緒に演奏したい」のですが、練習を続けていないので
唇がついていけないし、さすがにもう間に合いません。
心の中で後輩たちのがんばりを祈るだけです。

おっさんはワイン飲みながら応援してるからなー!(長老の言葉です)

後輩ばかりのOBバンド、ガンバレよー!

もちろん来週は仕事サボってでも聴きに行きますよー。



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仇討ちなるか?

2007年09月29日 | ワイン ~2019年
さて先日のレギュラークラスが物足りなかったので、本日はひとつ上のクラスで
仇討ち戦です。

2006 コノスル ピノ・ノワール レゼルヴァ
   (チリ、ピノ・ノワール種、赤、千円台前半)

ピチピチした若いベリー香が跳ねています。さわやかでクリーン、
揮発性すらあるようなベリーの香りですが、どこかほんの少し弱いです。

味わいもピチピチとしたベリーは感じますが、エッセンスが弱く
魅力不足の感は否めません。ただ、一般的にはどうか分かりません。
たくさん売れているのかも知れません。私が個人的に魅力不足、ピノとしての
フィネスが足りない?と思っているだけかも。

中途半端とは思いますが、この価格でこのまとまりでこの飲み口は
良い方でしょう。多分。

ただ、私はお奨めするまでには至りません。
正直、エラスリスの「パヌール ピノ」(2007-3-13の記事)の方に
確実に軍配が上がるでしょう。

そうそう、品切れしておりましたその「2005 パヌール ピノ」が
再入荷しました。他国へ行くはずのロットにキャンセルが出たためか?
輸入元がワイナリーから回してもらえたらしく再入荷したようです。
これは安旨のチリピノです。(千円代前半)
ラッキー!

その他、本日新しいワインがいくつか入荷してまいりました。
試飲会で見つけたアイテムです。折々とご紹介していきますね。

さて、明日はまた月末棚卸し。ちょっと憂鬱か?


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つけ麺って・・・不思議?

2007年09月28日 | 美味しいもの
昨日書きました試飲会の後、家内と「大勝軒」へ行ってきました。
全国区の有名店です。

つけ麺(辛口関東風本店味)に初挑戦しました。
すんごいボリュームです。

麺はコシがあり良い食感。
スープは酸味とダシがきいて旨いと思います。
すすってもみましたが、一口二口は美味しいので飲めますが、辛すぎて
さすがに少量しかすすれませんでした。蕎麦のツユのようです。
蕎麦ツユを薄めて軽くし、酸味をくわえて暖かくしたような味わい。
しかしワクワクするような味わい。

これは美味しいぞ~!

最初は美味しいなー、とズルズル~と食べているうち・・・・・


スープもさすがに冷めてまいりました。
そうなると極端に味が落ちてきます。
味に締まりがなくなり、だれてきます。

そのまま食べ進むうち、油も固まりだすでしょうし、それならいっそうの
こと、何もラーメンじゃなくても蕎麦や冷たいソーメン、うどんでもいい
んじゃないの?とも思ってしまいます。
レンジチンでもいいから「スープの暖め直し」をしてくれたらなぁ、と
思いました。

長崎っ子の私にはつけ麺は時間経過の落差がとても大きく感じ、よく理解
できない部分もあります。多分関東の食文化なんでしょうね。
スープを最後まで楽しむことは出来ませんでした。
ラーメンは「スープこそ命」と思っていますので、決して悪くはないのですが、
満足度は正直いまいちでした。

次回、大勝軒は「中華そば」で挑戦しましょう。

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試飲会潜入

2007年09月27日 | ワイン ~2019年
本日は試飲会がありました。

平日でお店もあるため、どうしようか迷っておりましたが、
家内も行きたい!ということで、PM6:30にお店を閉めて飛び出してしまいました。
会場に到着したのは7時過ぎ。試飲会は8時までです。もう大変!

場内見回し、向かうはやはりブルゴーニュ。
やはり高価なブルゴーニュのコーナーは多くの人々で賑わっていました。

美味しかったアイテムを上げておきましょう。

・2005 メルキュレ クロ・ロシェット(フェヴレ)
さすが05年、大成功。花崗岩やミネラル、きれいな酸に艶があって美味しい白。

・2005 ムルソー(アルベール・グリヴォー)
厚みととろみ。うま~~!とつい言葉が出てしまう。

・2005 ピュリニー・モンラッシェ(ルフレーヴ)
さすがの貫禄。複雑さ、味わいの太さが違います。本日の白の横綱でした。

・2000 ボーヌ サン・ヴィーニュ(アルベール・モロ)
この年モロは当たっている感じがします。飲んだのは1本だけですけど。
熟成感、複雑味もありながらまとまりが良く、きれいです。多分きれいに
熟成するでしょう。

・2003 ポマール クロ・ブラン(アルベール・グリヴォー)
ムルソーの白でとても有名なため、赤は初めてかも知れません。
焼き菓子や甘い花や蜜の香りが深々とします。味わいも濃くまとまっていて、
突出した荒さなどがなく厚みがあってきれいです。
入れようかなぁ、と思うくらい良かったです。

・2005 シャンボール・ミュジニー(ショーヴネ・ショパン)
クリアできれいな果実味。やや軽量で細身なのはシャンボールゆえ?
ピチピチした若い果実味は魅力的ですが、まだ何かが隠れていそう。

・2005 モレ・サン・ドニ(レシュノー)
出ましたスーパースター。厚みがあってきれい。艶やかで優等生のワイン。
本日の一番のお気に入りでした。結構高くなりましたねえ。

・2000 マジ・シャンベルタン(フェヴレ)
最後のボトルの底を舐めました。深々としてスパイシーでニュアンス豊富です。

あとはフレデリック・マニャンのシリーズ、
03マルサネ、05フィサン、04モレ エルボット、05NSG V.V、05ポマール
03ジュヴシャンなども楽しかったです。

その他、タラパカ(チリ)、ニュートン(USA)などコスパがとても良く
楽しめましたが、何せ時間がなかったので、飛ばしに飛ばしました。

ところで本日の試飲会はひとつだけ良いことがありました。
それは・・・
飲み込んでも良かった!のですよ~~

しかし、結構ハイスピードで飲んでしまったため、一気に良い気持ちでした。
美味いぞー!

この勢いで帰りは・・・〆ラー???

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ピノの格言

2007年09月26日 | ワイン ~2019年
有名な?というか、ピノ好きの方だったら、たいてい同意を得ることの出来る
ほぼ格言に近い言葉があります。それは・・・、

安ピノに当たりなし!

カベルネやメルロ種はいくらでも安旨ワインはあって、みなさんデイリーとして
重宝されていることでしょう。

しかし、長年の経験からピノの安いのはたいていハズレであることを知っています。
そのほとんどが、「何とか飲める」レベルにとどまります。
本日はその格言に風穴を開けることが出来るか・・・?、ということでテスト試飲。

2007 コノスル ピノ・ノワール
   チリ、赤、ピノ・ノワール種、800円程度

「2007」ですよ!07年(ぜろなな)!
市場は05年で大騒ぎしているところへ、早くも07年は凄くないですか?

香りは軽いフランボワーズ、くすんだフルーツ。
明るくはありますが、あまり期待させません。

味わいですが、酸がやや強く、しなやかで、軽いです。きれいな果実味とも
言えないこともないですが、ニュアンスに乏しく、千円以下の軽くスイスイと
飲みやすいだけの酸っぱい赤ワイン?になってしまっています。

格言の意図が如実に出た格好でしょう。

敢えて「ピノ」を飲むということは、それなりの美学を感じさせてくれる
何かが感じられないといけません。安ピノには残念ながらそのポテンシャル
なり、美しさがないのです。

コノスルは極めて優秀なシリーズでしょうが、さすがにピノだけは辛いです。
また次に期待しましょう。


ところで、totoビッグ、11億円持ち越しだとか。
次、みなさん行きましょう!!!

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不思議な空間

2007年09月25日 | ちょっと怪しい
少し前に書いた「魚雷発射試験場」は結構いろんな方が
ご存じでしたので、ちょっと驚きでした。

で、今回はこんなところ。
写真は入り口です。

正面に見える階段のところまで進み、登らずに、左右へ(どちらでもいい)行くと
こんな石造りの壕がたくさん並んでいます。



なかなかでしょ。
って気持ち悪~い!って思われても仕方ありませんね。
案外九州はこういった場所の宝庫のようです。

しかし、最近はどうも廃墟なるものが好きでしょうがない。
ただし、廃墟なら何でも良いわけでもなく、一般家屋や普通のビルの廃墟
などはあまりそそられません。

見ていて美しい退廃的美学を感じるものが好きです。
石造り、レンガ、錆び、瓦礫、植物・・・何てのが人を惹きつけるのでしょうか。

戦争の廃墟はさすがにグッと来るものはありますね。
ここは堡塁(ほうるい)跡です。砲台と弾薬庫がありました。
1899年竣工ということで100年以上前に造られたようです。

また後日、渋~い場所をご案内します。
安普請の「いかにも」「わざとらしい?」的なテーマパークよりも
歴史や本質を衝いた重さを感じることが出来ます。

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遠くにあるものは、よりありがたく映る

2007年09月24日 | 美味しいもの
私が作った格言です。

「遠くにあるものは、よりありがたく映る」

すぐ近所にとても美味しいお店があっても、実はあまり、ありがたみを感じず、
自分にとってそれと同程度のレベルのお店でも、遠方まで遙々足を運んだぞ!
という思い込みこそが、きっとより美味しく、そのお店の存在をありがたく
感じるであろう、ということです。
「いつでも手を伸ばせば届く距離にある」じゃ、ホントのところ・・・ですね。

これは恋人や配偶者も同じで、いつでも手の届く相手よりは手の届かない・・・
なんて、ふと考えた方いらっしゃいませんか?
いけません!
それはお約束です。


最近ラーメンの遠征にはまっています。

最初の写真は佐賀県有田町にある「竹林ラーメン」です。

結構濃いめのトンコツで、油っぽさもやや強めです。
店内には替え玉番付が張ってあり、横綱は11or12玉だったかな。
すごいですねー。(ちなみに私はひと玉追加が限界です)
ですから濃いのです。しょう油ダレも強めです。
しかし、メチャ重たいわけではなく、柔らかでトロトロっと
スープが入っていきます。それとキクラゲが結構多めに入っています。
ネギと相まって食感も楽しめるラーメンでした。


本日はさらにもう1店舗行ってきました。せっかく佐賀県まで来たのです
から噂のここ。


武雄市にある「味納喜知ラーメン」です。写真は普通のトンコツラーメン。

このお店も素晴らしかった。
トンコツの旨さがきれいに出て、まろやかで深みもあり大好きな味でした。
食べてる途中で誰かに横取りされたら真剣に怒りそうなくらい?虜になり、
のめり込むようなラーメンです。
トンコツラーメンとしてはかなりの満足度です。


さらに、しょう油ダレを軽やかに味わいたい方は、こんなラーメンも
ありましたよ。



もやしや梅干しまでのった「塩トンコツラーメン」です。
こちらはトンコツの旨味、深さを感じさせつつも、タレを軽くし、繊細さ、
軽妙さを出すことに成功しています。しょっちゅう食べるならこっちかも。
この「選べる」という嬉しさも特筆すべきことでしょう。

まだ暑いので、次回はもう少し寒くなって、ラーメンの温かさが身に染みる
季節にでも再遠征したいと思っております。
まだまだ未発掘、未知のラーメン、見つけて食べたいです。

バイクで行ける距離にして欲しい、というのが本音ではあります。
島原半島方面に美味しいラーメンありませんか?ご存じの方教えて下さいね。


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商売には不向きな?穴ブル

2007年09月23日 | ワイン ~2019年
「ポール・ジャクソン」
マニアだけが知ってるけど、一般的には極めてマイナーな造り手!
だって、造っているのがせいぜい「リュリー」(コートシャロネーズ地区)ですから。

しかし、この造り手はブルゴーニュ生産者トップ10に選ばれているほどなのです。

ひと昔前は横浜の某有名酒店も押していました。(今はどうでしょう?)

この写真のワインは
2004 リュリー 1er レ・クルー(ポール・ジャクソン)
   ブルゴーニュ、赤、3千円台

動物系、肉系の香りときれいな果実味、深みもあってさらにスムースな飲み口。
リュリーのようなマイナーな地区でもこれだけ出来るんですよ。
04年みたいなハズレ年でもこれだけ出来るんですよ。
こんな年でさえ旨味タップリで美味しく仕上がっていて驚きました。

DRCのヴィレーヌさんが造るリュリーよりも行けてると思います。
2004年ものは私の主義で入れませんが(だって04年は好みのタイプでもないし、
将来性を感じないので)2005年が出たら真剣に購入を検討するのが良いでしょう。

実は当店のセラーには2002年(大当たり年)が眠ってはいるのですが、今まで
誰ひとりこのワインを見て、反応した方がいらっしゃいませんでした。

多分これからも・・・・・・

これって売る方のエゴなのでしょうか?
どうも商売には不向きなブルゴーニュのようです。しかし、いつの日が注目
される日が来るかもね。

でも今日はヴィッセル神戸の大久保選手(好きなんですよー)が2得点もしたし、
ひっそりと影のマニアックワインでお祝いするのも良いんじゃないでしょうか。

明日は休みだ!
何の探検をしようかな?


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仕入れの意気込みと不安

2007年09月22日 | ワイン ~2019年
試飲会で見つけたワインです。

2005 ル・ロシェール・ド・ヴァイオレット
   (仏、ロワール、シュナン・ブラン種、白、2千円台半ば)

これは美味しい!
白い花、ユリやフルーツだと洋ナシを思わせる香りです。
さわやかで実にきれいな酸、ややとろみがあって洋ナシ、モモなどの
ネクタールさを持っています。クリアで実にきれい!良いワインでしょう。
高騰してる中で十分なコストパフォーマンスを持っている貴重な白ワイン
だとは思います。
入れるかどうか?スッゴク悩みました。

そこで、試飲会で残ったボトルを頂いてきました。
家内の意見を聞いてみると・・・おおっ、かなり褒めてくれています。

やはり入れてみようかなぁ。ひとつだけ問題は白であることです。
当店は昔から、シェアは赤の方が8割近くを占めています。
さらに最近、試飲会続きで入荷アイテムが増えて、セラーを満杯になりつつ
あります。その上、きちんと売れて回転して行くかどうか?正直、自信が
ありません。


仕入れるときの「意気込み」と「不安」は常に付きものです。
でも心配ばかりしてもしょうがないので、突き進む方向ではあるのです。

でも、こんな気持ち、どんな商売でもあるんだろうなぁ・・・といつも感じて
いますし、この不安感は偽らざる気持ちなのです。

本当に先を読むことの難しさ、商売の難しさや悩みも尽きないし、ましてや
正解もないし、むしろ自分で正解に導くパワーがあってこそだと痛感しています。

本日は優柔不断でしたね。ごめんなさい。

ところでみなさん、totoビッグ買いましたか?
6億円出る可能性ありますよ。


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試飲会にギャング出没

2007年09月21日 | ワイン ~2019年
昨日からつづきます。
------------------

さて、本業へ戻ります。

炎天下を歩き続けたため、メチャメチャ喉が渇いています。
ホテルでの試飲会はこんな時は好都合です。
ボーイさんがせっせと運ぶ「冷水」だけはたらふくあるのですから。

あ~~、水が美味い!!!

ひとしきり落ち着いてから試飲です・・・が、疲れています。
途中で何度も休みながら約180アイテム行きました。

不思議なもので、身体がだんだん回復してくるとどんどん集中していきます。

グビッ、グビッ、・・・・・・水もたくさん飲みましたが、
ワインもたくさん味わいっています。

そう、今度はワインの鬼になるときです!

いくつか美味しいアイテムも見つけましたので、仕入れましたらご案内しますね。


さて、面白いワインがありました。(写真)
フランス、ローヌのワインでサンコム、ペスキエ、モンフォーコンの3社が
共同企画した「ローヌギャング」です。
「ホールドアップ」(写真左)と「ウォンテッド」(写真右)ですよ。

「ホールドアップ」はモダンで軽めのワインなのですが、ニュアンスがある
んですよ。よく見たら“ピノのブレンド~?!”(通常ピノはブレンドしません)

そして「ウォンテッド」は濃い色、プラム、スグリ、ブラックベリーなどの
フルーツに、ミントやスパイスや分厚く、リッチで濃密な香り。
当然味わいも濃厚、長い余韻です。暴れん坊の要素もあり「ちょい悪オヤジ」
って風情。そのうちユニークな共同製作という面白さも手伝って「神の雫」とか
ワイン関係の何かで話題になるかも知れません。

入れる予定はありませんが、面白かったので書いておきましょう。

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聖地への旅

2007年09月20日 | 美味しいもの
ラーメンが好きだ。

しかも九州っ子の私はやはり「トンコツ」でなければならない!
長崎で「醤油」とか「家系」とか最近オープンした有名店の「つけ麺」とか・・・
いくら美味しくても「ちょっとそいは違うやろー」と思う。(別に嫌いなわけでは
ありませんよ、好みです)

最近はテクニカル的にも味わいも複雑を極めたラーメンがブームになっていますが、
私は純粋なトンコツラーメンが基本的に好き。

あちこち食べるうちに、やはりここは押さえておかないといけないお店、といえば
トンコツラーメンの聖地?のお店でしょう。

「いつかは行かねばなりますまい!」

今回は意を決して旅に出ましたよ。

着いたのは天神のバスセンター、ソラリアプラザに降り立ちました。
ビルの谷間から見上げる空は、くっきりと青が輝く真夏の色。
9月の下旬に差し掛かるというのに・・・暑い!!!
この日の最高気温は35度!オイオイオイ!

その中を、ビルの谷間を、長浜目指して歩き始めました。
(もう、九州っ子でラーメン好きの方はどのお店かお分かりでしょう)

何?地下鉄かバスやろう?

あのね、どうしてトンコツ聖地のラーメンが400円かを考えてみて下さいよ。
「バス使こうて、往復したら400円の価値なかやろ~!」
と、心の中で思うわけです。地図を調べても歩いていける距離のようです。

しかし・・・・・、この炎天下ではちょっときつかった。
途中、いくつものレストランやラーメン屋、天ぷらやら寿司やら、洋食屋
やら・・・ランチタイムのメニューの誘惑がありましたが、それらを
振り切って2㎞近い道のりを歩きました。

そうしてたどり着いたのがここ。



元祖長浜屋ラーメンです。

12時少し前だというのに、お客さんが多い、多い。
入ってどこに座ろうか?と見回していたら、いきなり、普通で良いですか?
と聞かれました。「はい」と答えました。
このお店のメニューは「ラーメン400円」「替え玉50円」「替え肉50円」の
3つしかないのです。
常連の方は入るなり「硬め」とか「生硬」とか発していました。
いやいや・・・この炎天下で歩いてきて、やはり水が美味い。水、水・・・。

で、間もなく来たラーメンがこちらです。



シンプル・イズ・ベストとはこんなもんでしょう。

多くの労働者の方が、黙々と食べています。ひたすら黙々です。
ここではそれが流儀。誰ひとりレンゲすら使っていません。

空気は読めます。しかし・・・、意を決して聞きました。

「レンゲはないのですか?」

そう、私はラーメンといえば、スープが一番大切でとても好きなのです。
そのスープを慈しむように、かみしめて飲みたいのです。

返ってきた答えは「子供さんだけにしか出してません」

ガーーーン

私はこの世界ではまだまだお子様だった!ということを自覚させられました。


味は純粋なトンコツで、その旨味がきれいに出ています。スープの上の方は
油っぽくてコクもあります。しかし、まろやかで流行のラーメンのようには
主張はしません。あくまでもまろやかで塩加減も優しい。濃さやコクも押し
つけてきません。トンコツの甘みと旨味、塩加減が突出することなく、見事に
まとまっています。

麺は予想よりも太く感じられ、肉はバラ肉を入れただけで、これが自慢の
チャーシュー!なんて主張は微塵もありません。

それをひたすら黙々と食べます。皆さん替え玉する方も多く、私はとても付いて
行けませんでした。結構な量になりますよ。

おい、いつまでラーメン食べよるとや?
ワインの試飲会やろうが!


さて、食べ終えた後、また歩いて2㎞弱の道のりを戻ります。

そうなのです。この日の炎天下、ヘトヘトになった体に、大いなるパワフルな
ワイン達が襲ってくることとなるのです。


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トスカーナワイン会

2007年09月19日 | ワイン ~2019年

スーパータスカンの97年の有名どころを飲む会が
tantanさん(ワインバカ仲間です)主催のもと、当店にて行われました。

1 NV ベルフォン ブリュット(シャンパーニュ)
ガス圧が低くて飲みやすい。私は結構好きです。
やさしくスムースにスタート。

2 1997 ブルゴーニュ ブラン(ルロワ)
熟した香りがします。一見フラットな味わいですが奥の部分に濃厚さと深みが
感じられました。

3 2002 フォーマン シャルドネ(USA)
色からしてきらめきがあります。パインやトロピカルフルーツの風味もして
ゴージャス。しかしずんぐりとした太さだけではなく、ちゃんとスタイリッシュ
に仕上がっていて、なかなか行けてます。
参加者の方はお気づきでないでしょうが、実は翌日残ったボトルからは大量の
結晶というかオリが発見されました。白にしては結構大量でした。


そしていよいよ赤へ。



4 1997 オルネライア
杉、井戸のコケ、エンピツの芯など、実にボルドーチック、個人的には
ポーヤックを彷彿とさせてくれます。落ち着きもあって実に大人の味です。
ちなみに3アイアの中でオリの量が最も多かったワインです。

5 1997 ソライア
こちらは明るく伸びやかです。セパージュの違いもあるのでしょうが、イタリア
らしいです。もちろん濃く旨味もたっぷりです。

6 1997 サシカイア
気品があります。誰かがラフィットのようだ、と仰いましたが、濃くタンニンも
多く、しっかりしたポテンシャルとわき上がるほのかな甘さ、旨味が唸らせます。

私の好みは微妙ですが、サシカイア>オルネライア>ソライアでした。
1997年に限ってのことです。

7 1997 マッセート
ブラックベリー、モモ、赤い花、深い森、しんしんと香ります。
これは深い、深い!です。重厚で今までのワインを圧倒してしまいます。
黒々として重厚で深みがあって、驚くべき余韻が続きます。
VIPがリムジンから降りてきて、ビロードの絨毯がバーーンと足元に伸びる
ようなイメージ?といえば想像できるでしょうか。

8 1984 モレ・サン・ドニ(ジャン・ルフェール)
締めはブルゴーニュになりました。きわどく落ちそうで落ちない、怪しい妖艶な
ワイン。84年は酷評されているけど、実は案外美味しい、という代表例か。
しかし、会である程度の人数で飲むから良いけれど、ひとりだとやはり・・・
落ちてしまうでしょう。


ここで終わるはずだった・・・終わっていればよかった・・・


2人残ったので、もう1本ブルゴーニュを飲みたいとSソムリエ君が言い出した。
セラーから持ってきたのは、

9 1999 シャンボール・ミュジニー レ・ゾードワ(グロフィエ)
あ~、何ときれい!覚醒してきた。深い洞窟を思わせる果実味。ちょっと熟成も
していますが、まだまだ若い、まだ伸びるでしょう。時間が経つと花の蜜のよう
な甘美さが現れます。こんな酔いどれでなく、まっとうな状態で飲みたかった!
ブルゴーニュの真骨頂キタ━━━━━(゜∀゜)━━━━━!!!!美味すぎ!
と、ツボに入ってしまい・・・・・ラリラリ状態へ。反則です。

翌朝死んでいました。二日酔いです。


そんなこんなですが、さて、明日も試飲会in博多。
へこたれずに頑張ります。結構体力いりますよねえ。

でも思うんですよ。いろんな方との出会いや、たまには議論もありますが、
そういったことを含めて、抱擁するようにワインの味わい深さは存在する
のです。いつもワインってすごいなって感じます。

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通り道の小廃墟

2007年09月18日 | ちょっと怪しい
大したことではないのですが、波佐見町にて通り道に小廃墟を見つけました。
廃墟マニアになってしまったのでしょうか?マサカー

ささやかではありますが、なかなか趣のある建物です。

写真右側の灰色のコンクリート部分には、魚を入れるような木箱が
置いてありました。

この写真の反対側から見ると



こんな感じです。
レンガの家の中をのぞくと、ボコッと穴が空いていて植物が生えていました。

写真をよく見ると、レンガの建物の壁がひび割れして、今にも崩れ落ちそうです。
地震や強風などで崩れ落ちるのは時間の問題でしょう。

いやね、最近好きな言葉があります。
廃墟マニアにとってはきっと金字塔な言葉でしょう。

“朽ち果てる”です。

どこか退廃の美学があると思いませんか?
存在意義を失った無機質なものが風雨にさらされ、植物など有機物に
飲み込まれていく、それを誰も止めることもない、あるるがままでいる。

最近、人のいないところを、寂れたところを、誰も見向きもしないそんな
ところを目指す自分に気付かされます。
仕事でそれやっちゃダメよ!・・・と、自身に言い聞かせながら。

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やまいちラーメン

2007年09月17日 | 美味しいもの
東彼杵郡波佐見町にある「やまいちラーメン」まで遠征です。

波佐見町は実は初めてでした。
清酒「六十余洲」の今里酒造もありました。(結構美味しいですよ)
この清酒は昔から(先々代から)扱っていますが、行った(通った)のは
初めてで、こんな場所、こんな環境にあるのかー、とちょっと感慨。

きっと「土」も「水」も良いのでしょう。

さて、ラーメンです。
ここのラーメンが美味しいという噂は聞いておりましたが、行ってみて納得
しました。トッピングは結構多めのネギ、のり、チャーシューです。

麺も良いし、チャーシューも、もともと柔らかい部分を使っているのか、
ほくほくとした食感で、油っぽさよりもジューシーさを感じる味わいで
とても美味しいです。

一番大切なスープはと言えば、やや軽めだけど、トンコツの素直な旨味を失わず、
外向的な明るさを持ったスープです。軽やかで美味しい。ただ、バランスと
しては若干ですが深みが浅く、塩気が多い気がしました。
でもきっとアク取りは丹念に行われているのだと思います。

このお店ではチャンポンもかなりの人気ということらしいですが、その基本
スープの特性からすると、明るく外向的な(変わった表現ですが)ところは
チャンポンでも生かされることでしょう。次回機会があればぜひ食べてみたい
です。

ちなみにメニューを張っておきます。(ちょっと画像が暗かったかも)


家内と二人で食べたのは、チャーシューメンとラーメンセット(ノーマルラーメン
+餃子+ごはん)でした。

さすが陶器の町「波佐見町」だけあってどんぶりも波佐見焼き、ごはん茶碗も
可愛らしい波佐見焼きでした。
接客なども含めて、全体的にとても良いお店でしたので、また行けると良いなぁ。


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たたけば直る!

2007年09月16日 | ワイン ~2019年
お店で音楽を流しているラジカセが調子が悪い。
音は鳴るのですが、ディスプレイのデジタルの表示が消えて見えなくなっています。

私が「あれっ?」って首を傾げていたら、家内がたたいてみたら?
と言うので、トントンと軽~くたたいてみる・・・・・・???

お~直りました!

現代でもこんな事がある???

でもしばらくすると・・・また消えています。

で、また軽くたたく・・・こんな繰り返しなんですよー。

しっかり稼いで次に買うであろうラジカセの資金を貯めなければなりますまい!


そんなこんなで、本日は

2006 コノスル メルロ
   チリ、赤、メルロ種、800円程度

2006年だけあって、まず色が鮮やか!ヌーヴォーを思い起こさせるような
赤紫がエッジにあります。私はそれを見ているととても嬉しくなります。
ワクワクしてきます。

さて、香りはムンムンと焼き菓子、マロンパイ、スグリ、明るいチョコや
外向的なビニールやプラスチックも。

味わいはこの価格としては圧倒的に濃密でまろやか。
とげとげしさも厚い果実味に飲み込まれ、感じません。濃く充実しています。
先日のカベルネよりもまとまりがありターゲットも広いでしょう。
使えそうです。

柳の下にどじょうが何匹いるか?
このシリーズをもっと試してみましょう。


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