魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

2009年ボジョレ・ヌーヴォー試飲会

2009年11月20日 | ワイン ~2019年
今年もやってまいりましたこの季節。


紅葉も見頃になり、ワインは飲み頃へ。
ねーちゃんも見頃かもしれないけれど、数名のおっさん達が
とあるバーでワインを語る・・・・・


今年のヌーヴォーはファンの心を楽しませてくれるでしょうか?


ってーーー?わけで今年も飲みましょう。



ヴィンテージは当然全部2009年。


1 ボジョレー・ヌーヴォー(ジャン・ド・ロレール、千円台半ば)

赤い花やちょっとウェイト感のある赤系ベリー香。
もちろん軽いのだけど丸くてまとまりのある果実味。




2 ヴィラージュ(ポール・ボーテ、2千円程度)

重みのある赤系ベリー。まろやか。タンニンが細かくきれい。
やはり格上。充実感が出てきた。ラムネっぽさが少し。




3 ヴィラージュ(ルイ・テット、2千円台前半)

特徴的なバナナ、フルーティーできれいな香り。
まとまりよく滑らか。エキス分もしっかり。




4 ヴィラージュ(ドメーヌ・シャサーニュ、2千円台後半)

透き通るようなきれいなベリー香。
ある程度の厚みもあるが、つややかでとてもきれい。
映画「ローマの休日」でも見ながらピッタリとはまりそう。



5 ボジョレー(ルー・デュモン、3千円程度)

かすかに獣臭。そしてコショウっぽさ。味わいも厚みと
ワイルドさがあり力強い。ボジョレーの中のジュヴレ・シャン
ベルタン的感覚。おとこだねー。




6 ボジョレー(マルセル・ラピエール、3千円台前半)

開けたては酵母感強すぎて、「あーーやっぱりビオだよー!」的
な感じだったけど、開いてくるとこれが実に美味しくなる。
変化も楽しく、さらに美味しく・・・・・でもビオ。




7 ボジョレー(フィリップ・パカレ、3千円台半ば~)

上と同じくビオなんですが、こちらは最初から明るくて旨味を
たたえます。酵母感もあり濃さ、明るさ。



お気に入りは4と6でした。でもどれも良く出来ていて、形よく
バランスの整った年でした。
押し並べてどれもきれいだと思います。エキス分も充実して美形年?
2002年、1989年、1985年が近い印象でしょうか。


そうこうしていると、番外編の登場。


2004 ボジョレー(ジョルジュ・デュブッフ)

もう熟しています。香りですでに柔らかい。
味わいは熟して、細くて・・・でもがんばっていますよ。
おっさん達もあーだこーだ言われながらも、こうでなくちゃ!



というわけで夜の闇に吸いこまれていったわけですが、

毎年これに参加していると、今年も無事健康に1年過ごせた
なぁ~感がひしひしと湧いてきました。
来年のヌーヴォーまで、またもう少しがんばろうかと思います。

ささやかなヌーヴォーの幸せは軽やかに美しい。

コメント
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