魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

長崎人の法則とシースケーキ

2009年02月16日 | 美味しいもの
どうも家内が「長崎人がみんな知っている名物」として数日前に
テレビ番組に登場した「シースケーキ」を食べたいということで、
行ってきました。


写真は梅月堂の本店です。


この名物をよく知っている長崎人、というのは昔ながらの長崎人で
あって、最近の若者や他県から入ってきた方達には「いまいち状態」
ではないでしょうか。

生粋の長崎っ子の私としては、この名物ケーキを初めて食べたときの
ことを、その場所さえいまだに記憶しています。

いろんな洋菓子店でも作られていますが、やはりこれは梅月堂本店で
食べることこそ長崎人の法則、基本でしょう。


写真の店舗内へ入り、階段を登って2階へ上がりますとそこは、




こんな感じの喫茶室です。

店頭の写真と同じく、新しくモダンですが、基本はアールヌーヴォー調
です。

かつてシースケーキが誕生した頃、本店には喫茶室はありませんでした。


さてオーダーは当然「シースケーキとコーヒー」でしょう。
他のお客さんもシースケーキのオーダーが多くて・・・、
もともとなのか? テレビの力なのか?






来ましたよー! これですね。
私も甘いものが得意ではないので、何年ぶりでしょうか。


どういう構成になっているかといいますと、

スポンジの上のデコレーションは、写真のように生クリーム、
缶詰のピーチとパインです。

そして中は、



カスタードクリーム(シュークリームの中と同じ)がしっかりと
入っていますよ。

味わいはとても柔らかく、優しいです。現在のモダンで練られた
ケーキとは違いシンプルなのです。

でも端っこから食べますので、最初に生クリーム、そしてピーチ、
一番酸味のあるパインへと進み、もう一度フルーツのボリュームを
味わうべくピーチへ。
最後は生クリームで優しく〆るという構成になっているのです。


これぞ長崎人の基本です。美味しいですよっ。
自分か家族の誕生日とか、そんな日しか食べられない贅沢でした。


って、実は“浜の町(中心商店街)が一番で、この梅月堂が一番の
洋菓子店であった頃”の話です。


今現在は残念ながら・・・違うかもなぁ。


それでも「シースケーキ」の柔らかい食感や優しく懐かしい
味わいは、これからもずっと長崎人の心にあります。


で、合うワインですが・・・・・そうですねぇ???

あまり極甘口のソーテルヌとか、ロワールとかでなく、
気持ち甘さのあるスパークリングワインがいけそうですし・・・、
(さわやかに食べたいから)

長崎ならではのポートやマディラも良いかもしれません。
(昔出島から入った歴史もありますしね)


さて、次はいつ食べるのだろう。

コメント (2)
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