King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

暑さおさまれど

2013年08月28日 10時25分14秒 | 日々のこと
キャンプの思い出を色々と思い出して昨日は
寝付かれませんでした。

暑さが収まりつつあるこの頃ですが、寝付かれない日々は
続きます。

昨日の場合、駐車場で一時間半に及ぶ除草に熱中し、全身の
発汗消耗があり、よくもまあ熱中症にならないものだと自分で
思うほど炎天下の駐車場で単純作業に熱中して、夜は夜で
12Kのいつものフルサイズのランニングをこなしました。

となればこれは完全にパタンキュウというパターンが通常考え
られますが、昨日のニュース映像でイプシロン発射中止の映像で
なぜかキャンプのことをずっと考えていたのです。

電気も水道もない山小屋に泊まったり、キャンプ場といいつつ
べニアのコンパネでてきた小屋に泊り、飯盒で飯を炊き、粗末な
食べ物を食べるのが楽しいのかとずっと考えて今までのキャンプ
体験などをつらつらと思い出していました。

人はなぜ快適な自宅を飛び出して粗末な小屋にわざわざ泊りに
行き、不便な思いに浸るのだろうか。

しかし、世はキャンプというのは山登りと同様たのしいイベントと
されています。

自分のキャンプ体験も今思えばなぜあんなことしに行ったのかと
いう疑問の行動に他なりません。

数少ない登山経験もかつて雲取の山小屋へヘリコプターで荷揚げの
仕事なども運輸会社勤務時代には経験しているだけになんでという
思いも余計します。

というのも三峰側からだと雲取山荘まで6時間もかかる山道ですが、
神社の駐車場から肉眼で山小屋の屋根がよく見えヘリで飛ぶと
数分で着いてしまう距離です。

この山小屋への登山では毎年遭難騒ぎがあり、実際に亡くなられる
方も後を絶たない厳しいコースでもあります。

とはいえ、夏は三峰神社から日帰りできる距離であり、歩荷の
バイトなどもありました。

ゴールデンウィーク前には荷揚げをヘリで行いまだ雪の残る山小屋に
一日に何度もヘリで往復します。

山小屋には着陸スペースがないので、人はホバーリングしたヘリから
山小屋の屋根に飛び降ります。

当時その業務にかかわった時にはなぜこんなことまでして山小屋を
やっているんだろうと疑問に思ったものです。

山に登るという行為は昔は信仰であり、一部の特殊な人たちにより
山道が切り開かれていました。

それを一般の人にも広めたのが何々講というパーティ制度で、これは
一般の神社や有名遠方の神社から近くの信仰の対象になる神社にも
広くあり、一般大衆の信仰心とレジャー旅行的側面を担っていました。

山登りの講も普段できない異体験という一種のレジャー的側面で
受け入れられていた部分も多く、信仰心や行事に名を借りて参加者の
多くは人生のアクセントとしていたものと思われます。

やがて起きる登山ブームにより、若い人から年寄りまですべての人が
山に押し寄せるという状況があり、世の中にレジャー欲というものが
急速に高まった時代がありました。

それはスキーやサーフィンなどにつながっていくのですが、登山と
レジャーという結びつきにくいものがなぜ最初に爆発的に受け入れ
られたかはにわかに信じがたいものがあります。

昔この雲取の玄関口なども登山ブーム時には今は亡きロープウェイ
などは終日運転をして溢れる登山者を運んだといいます。

中にはミニスカートで訪れる登山者やハイヒールの女性もいたと
いいます。

そして、現在も山ガールなどという言葉とともに山には人があふれ、
キャンプ場もキャンピングカーがひしめく状態が続いているようです。

現在のブームの主役は定年退職した老人たちで、山やキャンプ地は
そんな人たちでにぎわっているというのですが、それならなぜ平日に
行けばいいのにと思うのですが、なぜか平日はガラガラです。

お年寄りが何を求めてキャンプや山に出かけるのか謎ですが、
やはりここに翳りを寄せるのは安易なレジャーというものです。

日本人にはリゾートで優雅に過ごすというイメージより、安易に
キャンプや手軽に山登りなのだという短絡的な思考が介在する
のです。

それでもバブルがはじけて久しいデフレ下の日本でも高級リゾート地
の分譲マンションやら別荘やらがつぶれずにいくつも営業中なのを
みるとリゾートを楽しむ富裕層も確実にいるのでしょう。

廃墟になって誰からも顧みられない地もあれば豪華な施設と知名度
で飛ぶように売れる老舗リゾート地の格差もはなはだしいものがあり
ます。

同様に地域が寂れてゴーストタウン化したところや年寄りが数世帯
暮らすだけという限界集落など日本全体がそんな様相を呈してきて
いて、格差という暗部を抱えた持病を持つ働き盛りな人のような
日本の行く末が決定づけられているようで歯がゆい思いを募らせ
てしまうのでした。
コメント
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