なんだかんだ話題の万博ですが明日開幕なんだとか。
まあ行きませんけどね。
人間洗濯機なんて前の大阪万博でもあったけど今回も展示されてるらしい。
まあ豪華な道の駅といったところか。
豪華道の駅というとスポーツ体験とか壁登りとか昔だと陶芸とか楽焼とか染め物といった工芸体験と学校でさんざやった図工の延長みたいで挙げ句温泉と整体といったリラクゼーション施設となっています。
この入浴施設は何処にでもあり観光のついでにうちに帰って風呂に入らなくていいから温泉入ってこという選択肢を提供しています。
秩父の温泉は沸かし、循環、消毒ありと泉質は水道水とさして変わらないのかという感じですが、地下から無理矢理引き上げた地下水は何やら温泉と呼ぶ成分を含んでいることになり温泉地の建物をしつらえれば後は武甲山を眺めながらの入浴というロケーションでなんだかとってもお得感が出てしまうというものです。
秩父の回りでも花園や神川とかサイボクや宮沢湖などいくらもあります。
その温泉を調べると源泉掛け流しという本格、本物を表す言葉も見られます。
そんな本物の温泉が埼玉にもあったのかという感じですがどうみてもスーパー銭湯みたいな施設でも源泉掛け流しの文字が見られたりするのでこの言葉の意味が新しい基準でもできたのかという感じでスキーにいって味わう本物の源泉かけ流しとは何か違う感じなのです。
それにサウナの流行で埼玉県はその聖地とされるところもあり、何気ないお風呂もやたら混んでいるというのが最近の日帰り温泉です。
泉質だけでなく整いどころがいかに気持ちいいかという空気浴、天日浴テラスが注目されていたり人は何を目的に日帰り温泉に集まるのかといった謎の混雑になっています。
昔は喫茶店にたむろする人種がありましたがサウナや日帰り温泉にブーム感を持ち集まる人も増えて日本人のお風呂好き等という範疇を越えた賑わいになっています。
お休み処の種類や質、漫画本の蔵書の量を誇ったり何かしら押しポイントがあるらしいのです。
何やらこれはマンデリンが好きというコーヒー通に通じるものを感じます。
コーヒー好き、それも自分は通なんだという人の一番のお気に入りがマンデリンだったりするのです。
その自称コーヒー通が好むマンデリンとはどんな豆なのか。
マンデリンに何を求めているのか。
しかし、こういった人の何がその豆にした理由を聞いてはいけないというのは豆屋の常識です。
そんな通の人の好みを存分に叶えるのにはどうしたらいいのか。
どんな味の豆を揃えたらいいのか。
インドネシアの豆はここのところ3倍になったものやリントンニフタなどブランド豆やトラジャなどの人気希少豆など軒並み3000円クラスに値上がりし、お手軽に手がでないものとなってしまい最高級品のgold topとかゴールデンマンデリンなど見かけなくなりました。
そもそもかつてのスマトラ式といわれるマンデリンも高騰しあまり見かけなくなりほとんどがウオッシュドとなり他の地域との差や特質が感じられなくなってしまいスペシャルティに特化して質をあげ美味しくなったインドネシアですが、そうするとマンデリンファンはそんな姿に失望してるのかというと確たるこういうマンデリン像も持っていないことの方が多いのです。中にはかつてのスマトラ式のマンデリンを覚えていてそういう豆をリクエストする方もいます。
当店では普通のスマトラ式のG1の豆もありますし、マンデリン製法でスペシャリティで85点以上の豆もあります。
しかし、マンデリン好きなんですという人に現況はこんな状況なんですがどれにしますかと聞くとしどろもどろとなって詳しくないのでお任せしますとなることが多く本当はどんなコーヒーが飲みたかったのだろうと疑問が残ることが多いのです。
そもそもスマトラ式と説明して味がピンときてないからそうなるんだろうとさらに製法による味の説明、試飲をしていただくのがかつてのスタイルでしたがコロナ以降試飲はご法度になり理解されるには難しい状況が続いております。
まあそんないくら説明してもまた現れるマンデリン好きで酸味が嫌いでという人にコーヒー屋がつくりだしたアーシーという味覚を解説します。その反対側にあるきれいな酸味という最近の産地が目指すスペシャリティで高く売れる豆はアナエロビック製法という武器を得てさらに高く売れる豆になりつつあります。元々ナチュラルで天日でかわかすだけの製法に酒のように菌による味の添加があったなど誰が意識したのでしょう。
農園によってはこの過程が農園から集荷場のある地に輸送するトラックの荷台上で起きるというワインが足で踏んで絞って容器に集めたとき発酵するという自然の恵みであの味もぶどうのでき不出来がその年の味になるという全て自然の営みのようなのに対し日本酒は炊いた米に酵母をふりかけ発酵させ狙った味にするためその菌を殺菌したりと徹底し製法管理のもとに作られ作り手の手法や管理方により味に差が出るものとなります。倉ごとの菌の種類や酒母作りや菌の能力を引き出し狙った味にする様々な行程と手法の工夫により倉ごとに味が違い杜氏により味が変わるということになります。
そんな人が関与して味をより良いものにという動きは今後も続くでしょう。世界がどのような味を求めコーヒーに何を感じたいのか作り手も意識しだし質も向上しといったことがインドネシアをみてもわかります。一方そんな花とかフルーツ感のコーヒーでなく昔の泥臭いマンデリンをくれなどという声は生産者に届かないのです。ブラジルのかつてはあったトロッとした濃い味も今はなくなってしまいました。コーヒーらしいコーヒーが一番のみたいのに高く売れる豆に生産者はやっきで本来の本物の味は今後益々遠退いてしまうのでしょう。
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