King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

『Terminator salvation』観た

2009年06月19日 13時10分58秒 | 映画
今まで、ターミネーターが未来からやってきて
救世主を殺しに来るというお話だったのが、
もう完全に未来の話になってしまいました。

2018年という近未来。

この映画が公開される前テレビでターミネーターを
シリーズでやっていましたが、何度も観ているし
いまいち新たな感動などはないのですが、ああそうだった
のかと言う再発見はありました。

未来でどうしても機械が人間に勝利できなくて、
救世主を生んだ母親を過去に行って殺してくるという
SFですが、未来からそれを阻止するために送りこまれる
カイル・リースこの存在がまあ不思議な入り子構造に
なっていて、ちと物語がSFならでわということになって
しまいます。

しかし、このシリーズは昔から他の映画を圧倒する
映像と展開で、かなり楽しませてくれました。

ターミネーター2では、まさかの逆転があり、今までの
はらはらどきどきも倍化しました。

そして、3では何を守ったのかとある日スキー帰りの
車の中で、ふと話題になり、結局どうなったんだっけ
という感じでしたが、このテレビでの復習で謎が
とけました。

それにしても3では主人公のジョン・コナー役がひどい
不細工で物語りもぱっとしませんでした。だからあまり
印象に残らずストリーも完結したのか続きを作るために
作ったのかどっちつかずの終わり方で気持ちの悪い
ものでした。

面白いのはシリーズを通して送られてくるターミネーター
が進化しているところです。そして3でのテーマは、コナー
だけでなくその仲間を殺すというところとそれは最初、コナー
をおびき出すためだと思わせるところです。2もそうでしたが、
旧型対新型という対決軸も面白いものがあり、状況判断も
人間より的確な機械が勝てる見込みはないという見解と
T-800の告白で更なる矛盾が生じます。

3でT-800の腹から電池を取り出し
外へ捨てると爆発するシーンがあり、吹き替えで水素電池と
なっていましたが、今回T-800をラインで作っているところ
にあったその電池に起爆装置をつけるときのコナーの台詞は
Nuclearだといっています。

字幕では、燃料電池で核だ。というものです。なんか間違って
ませんか。

それに激しく戦うマシンにそんな危険なものを積んでいたら
すぐ爆発しちゃうでしょう。

そんな簡単な疑問に加え、T-800のハイブリットというのは
ただ人間に近づくためだけに筋肉やら皮膚を持つのかという
疑問を持ちます。

確か、1では人間に見分けがつかない新型ということですが、
どう見ても一目で人間離れしているとわかりますし、機械を
隠すためだけに筋肉や皮膚をつけるというのも不自然です。

そういった不自然なところに目がいきだすとSFのほころびが
随所に見られて物語にはいっていけません。

この映画の公開直前の日経の映画評では、星四つで好評だった
のですが、機械対人間が悪対善に収斂していくというような
ものだったのです。

そこで思うのですが、物語を解りやすくするためテーマと
して、悪と正義の戦いという形をとるのでしょうが、世の中
そんなきれいごとや割り切れた状況でないのはみんな知って
います。

米映画すべてが善がかなり危ない状況で、決して諦めず
いつも勝利するというのが当たり前で例外なくそのように
できています。

これは世界の覇者として、努力し続けて諦めなければ必ず
勝利し、正義は勝つという強い信念の元に常に勝ち続けて
来た国だから描き得る事で、現実はどうなのでしょう。

米も朝鮮やベトナム、アフガンにイラクと常に戦いの中に
いますが、きれいに勝ちと言う決着は現代ではないのです。

ですから、あえて物語り上は今もトップで今も勝ち続けて
いると主張したいのでしょうか。

機械が襲ってくるという映像を見せられれば見せられる
ほど、そんな馬鹿な話はないとしらけてしまうのです。
人間を抹殺してしまうのなら機械で殺すより、ウィルスやら
病原菌やら遺伝子操作のほうが簡単です。

さらに核攻撃をすれば、電磁波でネット自体壊れる可能性
があります。

そんな物語の基本線のおき方に間違いがあると感じる物語
でした。

前監督のシリーズでは、正常な世界からみれば、未来から
現れた機械に自分が襲われるというのは精神異常を来たした
からで、そういう患者がたくさんいるという世界から見た
サラコナーが精神病棟で味わう恐怖と自分が正常で現実に
未来からターミネーターがやってきて襲われる恐怖という
ちょっと味わえないサスペンスにもなっていたわけで、それ
を象徴する精神科医がずっと登場するというお約束もあった
りですが、今回はもう未来の話になってしまい、ただもう
作り物の絵とおもちゃのようなロボットとの戦争映画になって
かつてあった面白さは随分失われてしまったように思います。
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久々の晴れ

2009年06月19日 09時51分17秒 | 日々のこと
朝から気持ちよく晴れました。

こういう朝の空気を待っていました。

なんか最近は時間がうまく取れなくて十分な
ランニングが出来ないのですが、毎日最低11Kは
走るようにしています。

2Kほどいつもより少ないのですが、その2K少なくても
走る時間は変わらないのです。

ただ、公園に行く時間を考えたり着替えたりの
時間を考えるとかなり短縮になっています。

ただ、家から走り出すためコースは車も通行人も
自転車も夕方の町を行き交い、道路は穴ぼこだし
決して走りやすくありません。
それに道は細いので、車が来るときを使いますし、
交差点も多く、踏み切り、信号もあります。

途中未舗装の開けた空き地のようなところを一直線の
道があるところもあり、そこから見る武甲山が日々
様々な姿を見せ一興です。

最近の傾向で、足の先、指とか全体が豆状態に
なっています。

走り方がまた違ってしまったのか、この蒸し暑い日の
ためなのか。

昨日の夜。

『コーヒーに憑かれた男たち』がamazonより届きました。

早速読んでいます。

最近、珈琲のまずいわけが解ってきました。
うち以外の珈琲がまずいのは、まず、使っている豆が
いつ焙煎したものか、相当古い可能性があること。
これは胸焼けがするのでわかります。

一杯ずつ豆を挽いて入れるという自販機も前はその香り
から、あるところでは必ず飲んでいましたが、最近は
飲みません。却って缶コーヒーのほうがうまい時があります。

映画館やホテルなどのマシンで淹れているところも、
豆をケチっているのでまずいです。シティホテルなど
でも今は機械で淹れているのですが、よくこんなの客に
出して高い金を取るなあというものです。

ちゃんとしたホテルはネルドリップで淹れています。
一杯づつではないですけどね。

漫画喫茶やビジネスホテルにあるセルフのマシンは
水道直結で200Vの動力電源が必要な小さいながら
設備的には高機能なものですが、豆は6gから9gの
中から選ぶようになっており、大概豆をケチって
いて薄くてまずいものが多いのです。

どうせ飲み放題にするなら、しっかりと一杯で
満足する味に仕上げることで却って豆の量を節約
できるのではと思います。

喫茶店とはもはや昭和の遺物なのか、コーヒーに…
のなかで出て来る店も戦前からの歴史を持ち大手
コーヒーチェーン店に押されてもまだしぷとく生き
抜くこれらの老舗は是非近いうちに行きたいと
思います。

剱岳の映画がこの週末公開になるらしいので色々
宣伝も激しくなっています。

このcg全盛の時代に、あえて現場にこだわり
山に俳優を立たせることで取れる絵があるという
監督の言葉に、インタビューに答えた現地の雲海の
絵でしたが、そんな雲海が2年間通ったのにとれな
かったものだそうです。

つまりそんな通ったのに取れないもののために
cgがあり、苦労してとった絵もcgだと思われていると
いうと、この映画に意味があるのかとなりませんか。

昔の映画は、苦労して作っているなあという場面に
出くわすことはありますが、今の映画はどうせcgだと
いうことになってしまいます。

まあ機会があれば見てみようかという程度に思いますが。

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