懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

言葉も無く・・

2013-10-06 13:28:16 | Weblog
個人事情ですが、フィギュアスケートのジャパンオープンのTV放送の録画に失敗して、2選手のみネット画像で見ました。

浅田真央選手
今までこの選手を見てきた気持ちとは違って、見るものも何か問われるような、新たな気持ちになりました。批評的な見方だけではいけないような気になるというか。

このうつくしさを何と例えよう?と、
言葉が見つからないような世界。まだ、ジャパンオープンなのに。

最初の滑り出しの振りから、息を詰めてみて身体が震えそうな。全身の磨きぬかれた身体のライン、ラフマニノフ曲に乗って洗練された動きの美しさ、それと氷上に立つ彼女自身も、一回前に見た時より大人の女性の美しさに近づいてみえて、元々きれいな脚が、また一段と美しくなった、と見とれてしまい、技術的なことには、あまりはらはらしませんでした。トリプルアクセルや他のジャンプの時の、飛翔の高さ、軽さ、長い脚の軌跡のきれいさにも、見とれて。

昔から活躍している選手なのだけど、全く新しい感動を貰いました。客席もスタオベの人多かったですね。

表面上の美ではなくて、それを超えたもの、を獲得しかけているように感じ・・。

偉大なダンサーとされるような芸術家たちの一部は、気の遠くなるような長い年月、高度な訓練を積んで集中して舞台に立ち続けることで、キャリア後半生に独特な味わいを獲得していくのを何度か見たことがあるけれど、そういうのにちょっと近いかしら?と思いました。

うっ、上手く書けないや。2回見て、2回とも涙が出た。

(彼女が引退後、もしマルチタレントになるなら、私はそれには興味ないから、応援するなら今のうちだし。)

*ステップ
後半のステップに超ハードな、今まで見たことないような振りが入って目を引いた。
見るには超キレイで音楽的で、めちゃめちゃ素晴らしいんだけど・・・。

しかし、いつもながら、タラソワ~な超難度世界。私は浅田+タラソワの世界、大好きだけど、この肉体酷使プログラムに彼女の体が持ちこたえられて、目標の大一番で、力を出し切れることを願っております・・。

*衣装
今回のお衣装は、氷上で動いた時に、より効果を発揮する衣装に見えて、これも好きになった。衣装と音楽と滑りが一体化して、フィギュアの試合だけど、何か一つの作品を見ているような良さがある。

*音楽性
ラフマニノフはフィギュアの試合で多く使われ、旧ソ連の金メダリストのペアなどで、忘れられない名演も残しているにも拘らず、一瞬、浅田選手のが、一番、この音楽をよく奏でているのでは、と思ってしまった。全身の使い方がめちゃくちゃ良いんだけど、これって過酷な労働なのが分るから・・・。
磨きぬかれた全身で奏でる、浅田真央選手の美の世界。次は録画できるかな?。

ここに一緒に書くのは気が引けるけど。
一方の、フィランディア杯の羽生結弦選手(しっかし、この人の名前って、漢字変換しずらい・・)も、順当に勝ち上がり。相変わらずすてきでした。こういう素晴らしいものを見られるのは、何と幸せなことかと。

画像で見たけど、今回のSPの最初の4回転トゥループ、必見!!!って感じです。今までも世界最高水準の美4Tを誇ってきた選手だけど、今回のは、もう競技じゃなくてバレエDVD並みの扱いして、売り物にして出せば?といいたくなるくらい見事。その綺麗さ、形容できない。

それに、(この人に限らないけど)何気ない動きでも、地道な身体訓練の賜物で、何をやっても動きの端端に、綺麗に筋肉ついた鍛え上げられた肉体のかもし出す美しさがあって、羨ましくも、ため息です。

私的ツボは、例えば、続くスピンの時の手に表情があることとか、(上に向かって外に開かれた手のひら)、スピンの手の振りは前と変ってたりするのを面白く見てたりとか。

或いは3A珍しく抜けた時、それも演出みたいに思って見ちゃってたり。ちょっととぼけた味わい。あと、中盤のズボン上げるような仕草も、この作品が、気障っちい男性の粋とかを表した、わりと色っぽい内容をさらりと表現してるので、そういう括りで、あれは即興的に入ったんでしょうけど、自分は面白く見てたり。

(同じ作品でも、生舞台で多少表現が変るので、見る側は飽きずに楽しんで見れるので、本人が、今後もこの作品で飽きずに舞台に立てるといいな、と思った。)

フィランディア杯の客席が少し写ってて、日本人?も写ってて、遠くまで応援に行ってる人々、エラい!ほんと頭が下がります。

外国人のフィギュアファンのお客様にも人気があるみたいで、SPの「パリの散歩道」は、自在に遊んでる感じの羽生選手の演技の要所要所で、観客の反応も写ってて、何となく演技者と観客が、ふたつの生き物のように呼応していて、そういう所も面白かったです。

衣装はクリアな空色に変えて、これも似合ってるけど、前のグレイのは、”そうか、パリのグレーな空のイメージ?”とかって、今更思ったり。同じ振付でも演技が前と微妙に違うので、そういうのを見るのが楽しいです。

FSの方は、「ロミオとジュリエット」だなんて!
羽生選手のロミオ大好きな私には、おいしすぎる展開。まして音楽がニーノ・ロータ!
どうすんだ?!でも、ななみ先生振付ヴァージョンの、前のロミオも最高だったし。
私的には、羽生選手のライバルは昔の羽生選手だったりして。

日本の優れた2選手を見ていると、競走馬の厩務員さんみたいな気分になります。
私ら競馬ファンが、オルフェに勝ってほしいとか、勝手を言うと、馬のお世話係の厩務員さんは、「無事に廻ってきてくれればいい」みたいなこと、言うんです。
肉体を酷使する競技に美が求められる過酷な世界だから、これほど見事で魅力あるものを見せられると、できたら無事に五輪とか出られて、実力を発揮できたら良いな、って思うんです。

追うオーディエンスや、或いはマスコミの人々にも、彼らの精進に引っ張られて、優れた若者を見守る凡庸な大人の良識、モラルが醸成されるといいなと思います。

フェルナンデス、順当勝ち。よくとびますね~。小塚選手が2位、織田選手も他でご活躍で、ちょと嬉しい。男子は大会が盛り上がりそうです。

録画ミスしたので、どこかでジャパンオープンの抜粋をTVで流さないかと多少、TVをつけてたら、体操の世界選手権のことで放送枠が埋まってる感じでした。
10代の金メダリストは、過去の日本の選手と体つきが違うような気がしたので、訓練が正しく行われて、しなやかな筋肉のつき方になってるってことかしら?と素人考えで思った。技が凄すぎて、動体視力がついていかない・・。

話変りますが、今日の夜9時~放送の、NHKEテレ「クラシック音楽館」N響コンサートに、牧阿佐美バレエ団が出演予定だった。見落としてました。チャイコ3大バレエですが。


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ニーナ・カプツォーワのアナスタシア皇妃

2013-10-02 01:29:06 | バレエ
マニアックな話題ですが。

深夜にボリショイのニーナ・カプツォーワが「イワン雷帝」のヒロイン、皇妃アナスタシア役のアダージョを踊る画像を観てしまい、うっとりして寝不足しそう。

Nina Kaptsova - Anastasia in "Ivan the Terrible". Alexander Volchkov
というタイトルのでした。

光り輝くように美しい、という形容は、こういう女性の為にあるのかしらと思った。
前にベスメルトノワで同じ役を見た時は、「内助の功」「理想の妻の慎ましさ」といったものが感じられ、対し、カプツォーワだと、もっと身体が品ありセクシーに見えた。
同じ役でもキャストが代わることで、物語が少し違って見える。

又、同じカプツォーワでも、慣れ親しんでる「グリゴローヴィチ振付作品世界」は、衣装の着こなし、踊りこなしも含め、他の新しい振付家よりも習熟度が上で、こういう作品の方がセクシーに見えるかも、と思った。オネーギンとかもいいけど、そっちよりグリゴロ作品の衣装の方が、身体の線がより色っぽく見えるかも。

若い頃は、かわいいキャラで売った印象の人だけど、大人の女性に成長した今は、こういう美しい女性の役で見たいダンサーだと思った。
彼女のキューピッド役のビデオ(DVDに焼いてない)を、今だ大事に持ってるけれど。

TVドラマに出ていた、海の話と音楽の話。
今年の夏は、自分は海旅行を中止した為、「海」に飢えていた。それで海の画像がTV番組にでてると、それ目当てで見てた。最初はお笑い芸人の出てた番組のハワイの海。次に夏ドラマ「SUMMER NUDE」のバックの海(千葉かな。)を見た。ハワイの海が良いのは当たり前だけど、近場の海なら伊豆が好きな自分は、千葉の海を完全になめていて、たぶんそれもあって「SUMMER NUDE」を最初からは見てなかった。けど、このドラマの9話から流し見て、オンエア終わってから1話からネットで見て、最近の機器の発達と撮影技術の高さにひたすら感心した。ドラマの映像なら、千葉の海でも充分見ごたえがあった。それと、このドラマは海が写ってる分量がかなり多くて、潮騒の音もかなり入ってるし、出演者がビジュアル的に無問題なので、お笑い芸人+ハワイの画像に勝ってしまい、ハワイ画像を消して千葉海画像(「SUMMER NUDE」11話)を残した。

この1話から10話まで、特に1話から6話までの画像は、やっぱり高画質大画面のTVで録画したかった、と後から後悔した。

そして今日、「抱きしめたい!」の続編ドラマで、ちらっと出てた海(伊豆とかかな?)の映像を見た。

やっぱバブリーな時代だけに、海は千葉のより、きれい。でもほんのちょっとだけの海画像。

それとドラマの音楽。「SUMMER NUDE」2話終盤と3話はじめに流れる「若者のすべて」という曲と、「抱きしめたい!」の昔のカルロス&トシキの「アクアマリンのままでいて」が、ドラマを牽引できる音楽というか、思わず聴いちゃう感じ。

で、なんとなく、歌唱の仕方が、ちょっと粘っこい所も、サウンド的にも、傾向似てるような気が。今はマルチタレントの時代で、曲だけスペシャリストに任せるってわけにも、いかないのかしら?と思うけど、本当はドラマの音楽も大事で、スペシャリストに任せることができる余裕があったら、なおいいのかも、と思った。今の時代はバブリーじゃないし、難しいのかもしれないけど。

さらさらしている山Pの歌唱も、それ単体で聞くと、決して悪いとは思わなかったのだけど。ついでに、「アクアマリン・・」をカバーしてる今の女性歌手による歌唱も、さらさらしていた。

今更だけど、後からネット画像で見たら、。「SUMMER NUDE」は私的には面白く見れて、結構はまった。近年のTVドラマで、オンエア中に次が気になって見るドラマはあっても、オンエア終わってからガーッと通しで見た作品は、他になかった。
ところが、ネットで見ると、視聴率の話がいくらか読めて、今時のTVドラマ作る人は、大変だなあと思った。


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