懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

貸切公演

2018-07-01 01:45:32 | バレエ
東京バレエ団のブログ、ツイッターの方に、今日1日、昼公演の主役、沖香菜子さんと新川さんのキャストの貸切公演6/29のカーテンコールの画像がアップされていて。

自分は、このバレエ団の公演状況をよく分ってなかったので、へ~、貸切公演なんて、あったんだ~、と思って。お二人はこの役は初役だそうですが、舞台を踏んだ方がいいので、東京公演が初回でなく、二度目になるのなら、その方がよりよくなるかも、と思ったりしました。

沖さんは、見てる人に評判がいいみたいなので、今日の公演も期待が増します。未見です。

2日目の王子の秋元さんも、アッサンブレ等、バレエ団になじみの観客に、評価があるみたい。

評価の高いブルメイステル版、ダンチェンコも持ってる版だけど、ダンチェは前回来日時、ボリ・マリの2トップ体制になっていて、自分の知ってたダンチェと、ちょっと違ってきた感が。一般的には、今の方がいいと思う観客も多いかもわかりませんが。

東京バレエ団の公演のプロモーション映像を見て、改めてこの版は、本来的には、やはり第三幕の悪魔舞踊団の幻惑シーンの高揚が最高潮になって、そこでその後、カタルシスを感じる演出になるべき版なのでは、ないのかなと、思いました。

3幕の高揚からカタルシスに至る、チャイコ白鳥の音楽の使い方は、いつも思うけど、ブルメイステル版の方が演出的には正統的だと感じます。(実際に、ブルメイステル版の昔の解説では、セルゲイエフ版らがチャイコ原曲を変えてしまったのを、戻した話が出てくる。)

ダンチェの前回来日公演は、自分の見た千秋楽は大成功だったし、白鳥グランからの2幕の観客の満足度、拍手やブラボーは、なまなかではなかったし(とにかく、2幕の盛り上がりが印象的で、3幕だけが突出してるでもなかった。)、また、ゼレの連れてきた、元英国ロイヤルのスターのセルゲイ・ポルーニンが主役の映像見ると、これはこれで、観客の強い支持があるのかもね、とは思うのだけど。

今日は、ニューフェイス沖さんへの期待とともに、もう一つ。

私が思うに、斎藤監督が、ダンチェの2トップ(ゼレ&ウヴァ)に比べて有利なのは、ブルメイステル版の白鳥に、観客として、ノックアウトされた感動の経験を持っているはず!、ということ。

私らは、労音公演の昔から、ダンチェの白鳥には何度も感動してきたし、ブルメイステル版を最初見た時、なんて独創的で、素晴らしい振付演出なんだ!と、バレエにはまるきっかけの一つともなったものでした。かつてのバレエ観客に、そういう人、たくさんいます。

時代的に、格上バレエ団で名声を欲しいままにした時代のある、ゼレとウヴァには、おそらく、ブルメイステル版の白鳥の湖公演を1観客として見て、心から感動した経験が、私や斎藤監督が持ってる経験が、ないのでは、ないかしら。

舞台の外側の事はゼレが、内側の事はウヴァが深く関与した舞台に見えたけど。ウヴァはグリゴローヴィチダンサーだし。ダンチェで職人的に、きっちりいい仕事してる有能さは見て取れたけど、やっぱり、自分が心を動かされた版を上演する、って言うのは、格別な事と思います。

東京バレエ団の舞台は、音楽の演奏も含めて、おそらく正統的なブルメイステル版の上演になってるんじゃないかと思います。

それと、やはり、中身がちゃんとある作品は、いいなって思いました。

この件は、書けたらそのうち。


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