懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

【2021ジャパンカップ】見えるドラマ、見えないドラマ

2021-11-28 20:56:43 | 競馬
無敗の3冠馬、コントレイルの引退レース。

この馬のファンじゃないけど、
コントレイルが直線抜け出し先頭に立って、2着オーソリティーに2馬身差をつけてゴールした時、思わすTVの前で拍手した。

強いいい馬はたくさん出てくる。いいレースはたくさん見られる。
そんな中、新進気鋭の矢作調教師の育てた、無敗3冠馬コントレイルのその後は、順当ではなく、3冠までの破竹の勢いから一転、
勝利から遠ざかった。そして、え?もう引退なの?という早い引退の日を迎えたので、レース前は私のように、コントレイルのネームバリュー相応の順当勝ちを疑問視する見方もあったと思う。

そして、そんな不安を一蹴する見事なラストランの勝利劇。

勝った福永ジョッキーは、最初ゴーグルつけて泣いてたみたいで、最初はそれで大丈夫と思ったんだろうけど、泣きがやまず、だんだんゴーグルつけてられない位水分堪ったのか?ゴーグルを外して感無量の涙。
夕方の時刻になり、最後のレースを勝利で飾り、今日を限りにターフを去るコントレイルの馬体を秋の西日が輝かせ、競馬場の背景も含め一服の絵のよう。レースと対照的な静寂の光景も印象に残った。

レースは一瞬。勝敗は一瞬で決まるけど。私らはそのうわべの事しか視界に入らない。

見えるレースのドラマに拍手しながら、たぶん、この10年20年の間に調教技術がかなり進歩・変化したとかも私の知らない事として、背景にあるのだろうと思った。
それで、いい馬が引退レースで有終を飾れる場面も増えたのかな、と。

見えるドラマを見ながら、その背後の見えないドラマ、この馬を巡る陣営の努力の部分、そんなものを、福永ジョッキーのロング泣きシーンによって連想した。

私たち観客は、いつも見えるドラマに感動する。
その下の、順調でなく苦労する部分とか、見えない所にも、知れば心を動かされるドラマが幾つも隠されているような気がした。

P.S.そんな私は・・・つい、キズナにしてしまい・・・見せ場まで。
ジャパンパップだから、海外から参加の馬の分、3つ位国旗が風にたなびいていた。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする