懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

ブルメイステル版「白鳥」を少し・・

2021-03-23 17:49:05 | バレエ
TVのコマーシャルで、「白鳥の湖」公演の宣伝を見て、行きたい気もしたけれど、やっぱり巣ごもり生活なので。

(こんな調子なので、イベント関係者は来てくれるお客さんを大事にした方がいいと思った。

何となくずっと守りに入って、イベントもGO TO EATとかも何もなく、半年以上が過ぎている。)

そのコマーシャルをきっかけに白鳥の湖が見たいなと思って、ネット検索したらセルゲイ・ポルーニンの「白鳥の湖」公演映像が2つ。

一つはノボシビリスクバレエのだったかな、セルゲイエフ版みたいな感じの振付

もう一つはダンチェンコのブルメイステル版で、金髪のナタリア・ソーモワ(マリインカのソーモワとは別の人)主演。

白鳥中毒だったのか、どちらも面白く見た。

前者は、3幕の振付は普通だけど、プリマとのアダージョの情感が、後者よりたっぷり。
後者は、やっぱりブルメイステル版はいい!!!と感動。

さらに、先だって61歳の若さで訃報が届いた、パリオペラ座のアンファンテリブル、パトリック・デュポンが同バレエ団の芸術監督だった当時のゴキゲンな舞台、ブルメイステル版「白鳥の湖」を見て、(オペラ座を解雇されたP.デュポンだったけど、その割には、彼の死を悼んで、バレエ団HPで、その幾つかの踊りの動画集と、彼の手がけた「白鳥」全幕映像も期間限定で流してた。)

ブルメイステル版「白鳥の湖」、
本家のダンチェンコと、分家のパリオペラ座。

パリオペラ座のアカデミズム、管弦楽団の素晴らしすぎる演奏と毛利氏衣装の独創の中で、同じ振付もずいぶん雰囲気が違って見えて、2つ見ると、この名版の奥深さが嬉しい。

1幕が特に良かった。道化の動きが、よく訓練された身体がチャイコ名曲に乗り、縦横に動いて目の栄養。基礎のしっかりしたパリオペラ座の手にかかると、同じブルメイステル版でも、何だかボリショイのグリゴローヴィチ振付を見ているような錯覚があった。

バレエ教師が良くて、基礎がしっかりしていることは、この二つのバレエ団の共通項で。

ダンチェンコは本家の良さ満載。アンサンブルが特に3幕の迷宮シーン(観客が悪魔舞踊団と名付けたシーン)、音楽の意図を最も正確に伝える振付として実現している所が素晴らしく、おいしすぎる、自分的には何度見ても飽きない。

それと、やっぱり2幕とかの白鳥姫と王子の白いバレエは、ダンチェの方が全然正統的に、青年と乙女のロマンチックな様子をクラシックバレエでやってる良さを味わえる。(二人の情感は、さらに上述のノヴォシビリスクバレエのプリマの方が、ポルーニンの王子とラブラブで面白い)、
と自分は思うけど。

パリオペラ座は、白鳥黒鳥がマリクロード・ピエトラガラで、(きっとデュポンの気に入りで、ヌレエフは彼女を白いプリマとしては認めようとしなかったみたいで、つい、ヌレエフの気に入りのシルヴィ・ギエムのことも思い出していた。)

出演者、脇に、王子の友人でニコラ・ル・リッシュ(やっぱり定番の滞空時間のある大きなジャンプがさらにバレエを盛り上げる)とか、モニク・ルディエールっぽい人がいたり、アニエスもいたかな。
パリオペラ座のオールドファンが喜ぶかも、なキャスト。3幕のナポリかなんかの衣装がカラフルで、パリコレクションをバスティーユでしました、みたいな面白さもある。ロシアとフランスで文化が違うので、2つのバレエ団で1つの版が上演されると、文化の違いも面白く見られる。

ダンサーとしてだけでなく、名振付を引っ張ってきてパリオペラ座ならではの良さを加味して上演にこぎつけた、芸術監督としてのP.デュポンの手腕、格調高いチャイコのグランドバレエの監督においても、P.デュポンがここまでやれるというものを示していて、数ある実績の中で、これが今回の訃報にまつわる追悼でのweb公開の動画に選ばれて、自分的にはとても良かったと思った。

ソロや他の演目で見たデュポンとは少し別の良さを見られた。(この全幕は、90年代にも自分は見ていたけど、すっかり記憶のかなた)
(ザハロワ主演のミラノ・スカラ座のブルメイルテル版「白鳥」もDVDはあった。あちらは1回位しか合わせてないときいたような気がするけれど。(今の時代で見ると、ザハロワの最高の踊りでなくても、映像が残ってるだけ有難いかも。若い時のザハロワの美貌美肢体も見られるし。相手も人気ダンサー。DVD出るのが羨ましい)

パリオペラ座のはDVDが出ていて(今は入手できるか未確認。在庫なし)、当時は、こんな成果の影に、デュポンが上層部との軋轢を抱える苦労もしながら、芸術監督として走り続けていたことなど知らず、その成果だけを享受していた。自分はパリオペラ座のファンじゃないし、あまりそこの内部事情は知らず、バレエ友達から昔、ボリショイとパリオペラ座には上層部に魑魅魍魎がいる、と聞いてただけだった。

デュポンのその後とか、人生の明暗については、今回の訃報で、チャコットwebマガジンの記事に割と細かく出ていた。
(パリオペラ座の批評でよく出る、渡辺真弓氏も、NBSのwebマガジンでデュポンの死を悼んでいて併読するといいかも)

華々しい成功に彩られた前半生と、暗転の後半生。ただ、晩年も後進を育てる時は陽気な人みたいだったけど。

ところで私事だが、昔、詩人で劇団主催者の故・寺山修司の通夜と葬式に行ったとき、通り一遍のしつらえでないこと、棺が独創的で美しくて感心したりとか、やはりそこは芸術家のイベントなので、アートな雰囲気で目を見開かれた事がある。

後はプリンスがなくなった時、渋谷の映画館で彼の映画を上映してたけど。
アーティストの葬送とか、見送り方は、それなりのものが見合う。

ごく私的には、華やかな「パリオペラ座のブルメイステル版」のステージと素晴らしい管弦楽団によるチャイコの演奏は、かつてバレエ界を席巻した寵児・パトリック・デュポンを見送るのに相応しい音楽&舞台となっていた。

悲しい気持ちよりも、明るい気持ちで見送りたい人もいる。

かつて寺山修司が亡くなった時、これからも好きでいることに変わりないので、通夜と葬式は行っても、あまり悲しい気持ちに溺れるというでなく、故人に感謝を心で伝えて、これからも好きでいるし追い続けると心で思い直す総括の儀式のようになっていた。

パトリック・デュポンは特に好きなダンサーではなかったけれど、面白い事や美味しいものが大好きそうな陽性の個性が印象に残り、暗く悲しいトーンは彼に似つかわしく思えなかった。
「白鳥」第3幕の華やかなファンファーレのような曲で見送りたくなる、そんなダンサーだった。
パリオペラの放蕩息子、天国に帰還。
合掌。

あれ?セルゲイ・ポルーニンの白鳥の話が抜けてしまった。
そのうちブルメイルテル版「白鳥」の話を、書けるかなあ?
東京バレエ団でも上演したし、あと、一部アイデアを使ってたのが、牧阿佐美版「白鳥」(新国立劇場ので、今回吉田監督就任により廃版みたい)と、Kバレエの熊川版だったと記憶している。

散漫失敬。(私はパリオペラ座のファンでは全くなく、このバレエ団に詳しい方でもないので、間違いあったらすいません。)

何でこんなにあせっているのかというと、フィギュアスケート世界選手権、コロナが心配だけど、やっぱりやるみたいで、24日夜は、この頃思い入れ入ってるアレクサンドラ・トゥルソワ選手が、たぶん出るみたいなので、・・・。
世界選手権は順位よりも、無事で大会終わって、っていう気持ちが強い。(コロナでやらないかと思ってたけど、やるらしい。)

「白鳥の湖」に感動しすぎてスイッチ切替が大変。

by巣ごもり舞台鑑賞








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問題提起

2021-03-23 17:10:08 | Weblog
知らない会社、店だったけど、
グローバルダイニングさんという力のある企業が、東京都の営業時間短縮命令は違法として、都を相手取り損害賠償を求めて提訴した、その件の報道で。
えっと、権八とか、モンスーンカフェとか ラボエムとか、店があるので、そのうちコロナが収まったら行ってみようかなと思った。(って言って、忘れそう。全然外食お出かけ等々してなくて、はや数か月。ここの前に、成城石井のレストランは知人と行きたいんだけど。コロナ終息が見えないし

お金もエネルギーもいることだけど、今このタイミングで、ある意味、意義ある問題提起だったと思う。

何となく、なし崩し的に緊急事態宣言が解除になったけど、それもそのはずで、一体どうした事かと思う位、一時期から人手が増えてきて、特に自分の居る東京圏は、休日の人でが目立つかな?とは思ってたし、もう、ず~っと、ズルズル念仏のように時短要請とかだけで、これといった方策も、必要な措置も検証も充分講じられている様には見えない中、なんか、雰囲気変わってきていて、これ以上、国民を抑えられないとか、我慢の限度額オーバーみたいな感じは、街ではしていた。

で、このなんかわけわかんないなし崩し状態に対し、一石を投じた訴訟になったと思う。
それと、小池百合子はまたやりました!って感じ。

東京都知事が小池百合子じゃなかったら、果たしてこんな行き過ぎた狙い撃ち!みたいなやりすぎ逸脱感ありありの対応になったのか?!東京都!!!

小池は、こないだも神奈川県知事にボークを暴露されてたし、
もっと言えば、政界女詐欺師、民主党のお金をかすめ取って「排除致します!」とか暴言吐いてた頃と、本質は変わらない。

提訴した会社の訴えの中には、1年前の春に私が社長族と話してた時出てきた話に近いのもあったし。

訴えの中には、他でも指摘されてた本当に実効性のある感染対策はもっと別にあるんじゃないかという具体的なサジェストもあって、同様のことを言った人は他にもあったと思うけど、

このなし崩し緊急事態宣言解除だけど、それでもコロナさんが上手いこと減ってくれるかな~~~?という希望的観測の元に細々とひっそりと巣ごもり続行して何とかやり過ごそうとしてた向きには、こういう主張をする人がいた事が、ちょっとまとめになってて良かった部分はある。

例えば年代別で、実はこの1年くらいでコロナでの死亡者の年代別データ見ると若年層は少なく高齢層が多いのを数字を上げて説明していて。
確かに、延々と長きにわたり、飲食店自粛自粛とやるより、ここまで長く引っ張るならばもっと先にできる事、考え付くことはもっと他にあったはず。

(あんまり言っちゃいけないかもしれんが、この頃、昼カラオケの件も目立ってるし、ああいうのも、やみくもにやめさせようとするよりも、営業したいならこういう風にやって下さい、みたいな行政指導っていうのか、そういうのを強化してやるとか。あと、選挙の運動も、沖縄で感染増えたのって選挙戦?って話も一部であったので(私は米軍かと思ったけど)選挙の運動も、密避けるとか色々。自民党党大会、何で皆でリモートじゃないのか、論外。感染対策ちゃんとやってる店をこんかいみたいに取り締まるみたいな、見せしめ(いかにも小池っぽい)とかでやるよりも、私ら市民側からすると、感染対策、ちゃんとやってるのかしら、緩いんじゃ?って思う店を、行政が指導してくれる方がありがたいし。)

小池とかのその配下が思いつきそうなことよりも、もっと感染対策として実効性のありそうなことは、他にあると思う。

・その知らない会社の社長さんの店は、小泉元首相が米大統領を連れてきたこともある店もあるそうで、商売で大きな成功が出来る力のある経営者だからできる事で、私がしゃべった社長さんたちは、そこまでのものはないから、私に言うだけだったけど。

とにかく、1年前の春から夏にかけて、経営者たちの政府や都への不満、批判は物凄かった。彼らは勉強してるので理路整然としてるし、知ってる事も多く、なんか大変そうだと思ってた。私は一介のワーカーだから、そこまでの見識はないし、負ってる物もないけれど。

なんか抽象的になってしまったけど、グローバルダイニング社の社長の訴えは、読んでて自分的にはちょっと勉強になったかも。(以前は言われていたことも、この頃はなし崩しで、とにかく静かに暮らしてコロナ禍から自分を守るモードになってきているしで。)

ほんとはもっとちゃんと書くべきなんだろうけど、時間がないのでとりあえず。

私、小池百合子が嫌いです。

グローバルダイニングの社長さん、ご自愛の上、訴訟頑張って下さい。(勝たなくても、異を唱えることができる事が、今の世では意味がありそうに思った。)こんな駄文ですみませぬ。

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選挙

2021-03-23 02:24:25 | Weblog
千葉県知事&千葉市長選挙は、とりあえず自民系の候補が敗北、らしい。

政治の腐敗と、コロナ禍で対応が芳しくない等、政権の無能話が後を絶たない。

この日本の状況を断ち切るために、

次の衆院選で、自民党と与党勢力の数が減って、そこそこ均衡出てきてくれないと、政治の負のスパイラルは終わらないと思ってる。

(それにしても熊田裕通総務副大臣の元スタッフが自民党の肩書で、国の持続化給付金100万円をだまし取った疑いで逮捕されたっていうのは・・・。持続化給付金詐欺の指南をしたとか…???って報じられていて。。。これって????

って、個別の話を出すと、後から後から新しいのが出てきて、きりないが。)

自分は無党派層なので、与党勢力の数が減り、維新を除く野党の数が増えて、国会運営が正常にできる位の均衡が出来れば、この政権と高級官僚等々の腐敗も、少しはましになるのではないかと。

一番雑に言うと、それがこの先数か月間で、気になる事の一つ。(もう一つはコロナだけど)

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