懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

前人未到

2014-02-20 00:37:57 | Weblog
一回前の、バンクーバー五輪の浅田真央選手のSPとFS。
女子で前人未到のトリプルアクセル3回を成功させた、輝かしい滑りだった。

とりわけ、FSの高く美しいジャンプ、圧倒された、主張のある表現。休む暇もなく次々に高度な技を繰り出すプログラム。重厚な音楽に乗った、芸術性の高い作品だった。
忘れないよ。誰も、あの日の貴方に、敵わない。

赤と黒の勝負服も、真っ赤な口紅も。自分には、全て、女子最高の演技として記憶に刻まれている。感動は、消せない。

今回のソチ五輪で、誰が優勝しようとも、誰も、あの日の貴女に、敵わない。

オリンピック最高の技術では、女性も、男性に近い位の、両性具有的な力強いうつくしさを見せることがあって、ジャンル問わず、そういうのも五輪の醍醐味なんだ。

今の浅田選手は、あの頃よりはとても女らしく、あの頃と比べれば大人っぽくなったけど。繊細なうつくしさを湛えた、「今」のプログラムと、男の子と女の子の境界線を行くような、迫力に満ちた少女性のうつくしさ。

自分には、誰かとの比較よりも、新旧・浅田対決の、今回のSP、FSなのかもしれない。


(あの、バンクーバーのトリプルアクセルを、今はもっと改良したみたいにTVでは再三解説されてるし、内容は把握してるけど、それでも自分の感想も、感動も、変わらない。また、滑り全体では、ミスがどうこういってるが、瑣末なこと。ミスなら、ヨナ選手の方が、派手にやってた。)

二度と来ない時間。二度と、あのように力強く高く跳ぶ事はできない。鍛えに鍛えて,MAXの力を出した、若い日の滑りだった。やっぱり、女性としては、ああいうのは、憧れる。

勿論、今の浅田選手の繊細、流麗な滑りもすばらしいと思うけれど。

リプニツカヤ選手は、気が強いし技術も安定してるけど、欲を言えば、ジャンプが高い方が、私は好み。贅沢だけど。

ま、人は好き好きってことで。

男子が、バンクーバーの3回転男の金メダルから、今回は、異種4回転ジャンパーの金メダリストへと、4年で飛躍的に技術が進んだ。なのに、女子はジャンプ技術は後退。
バンクーバーの浅田選手の3A複数回に続く選手が、居ない。やはり、技術の高い人が金メダルとらないと、向上しにくいのかも。後進が上を手本にするから。

櫻井キャスターが出てたので、日テレにしてみたけど、長い。
「見る」って、根性が居る・・・。

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