想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

センブリが増えました

2019-11-09 00:00:00 | Weblog
胃腸薬のセンブリは聞いたことが
あるでしょう。
で、こんなにかわいらしい姿をして
いるのはご存知でしょうか。
あ、知ってる、そ、さいですか、、
はい、うさこは知らなかった。



燃料屋のKさんが
「ここはセンブリがいっぱいある」
というまで、白い小さな花がつくので
大事にしている野草がセンブリだとは
知らず、大興奮したわけでした。

センブリはりんどう科です。
りんどうも踏まないように大事にして
いたら少しづつ増えました。
大きな木の周囲にセンブリもりんどう
もポツポツと増えていました。



放射性物質は今は地下どのくらいの
位置に沈んだでしょうか。
ここは敷地内の土を剥がしたり黒土を
上から撒いたり、できるだけ放射性物質
を除去する工夫をしてきたのですが、
秋になれば落ち葉で覆われるので、
落ち葉を掃いて埋めていました。
今年はすこし気持ちが軽くなって
落ち葉のじゅうたんを楽しんでいます。
(でもすっかり安心してはいない)

センブリは根を乾燥させて煎じます。
根っこから抜くので、根こそぎとる
というような採りかたをすれば
なくなってしまいます。
だから森に自生するセンブリもまた
夏ハゼと同じく珍しくなっている
のでした。

「宝の山だね」とKさんが森庭を
見渡しながら言いました。
うん、Kさん採って帰っていいよと
言うと、親父に見せたいと言って
2本だけ抜きました。

カメ先生に「そういうことだから
採らないでおこうと思って、
採らないと増えるから、来年は
増えていっぱいになるように」
と言うと笑われました。
そうです、採らない採らないと
増やそうとしているのがバレバレ。
語るに落ちる、おそるべし欲望。
自分で気づいて大笑いでした。
本性が出ます。



胃腸にいいセンブリ、というので
欲しかったのでした。自分も周りも
胃腸に悩みの人がいるからです。
母にもセンブリ知ってる?と聞くと
ああ、あんたのとこにあったかい
と、こんくらいの丈まで伸びるよ
と教えてくれました。
野山で働き遊んで育った母は
野草や花の名前をよく知っています。

森に戻ると、森を見るというより
森に包まれている感じです。
息をしている木々と水音と土から
放たれる気のぬくもりがふわっと
周りをただよい、そのうち自分の
固い殻が剥がれていくのです。

人といるとこうはいかないなあと
思います。
木のようになりたいものです。




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