想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

子たぬき…?が来たよ 

2013-03-21 00:58:47 | Weblog
珍客です。おーい、早くおいでとカメの声がしたので出て
行くと、いました。
テンかたぬきか、よくわからないんですけどこどものようです。
コダヌキちゃんと声をかけたら固まってます。
         
(後で調べたらどうやらハクビシンのようです)
ヒトに会ったことがないのでしょう、たぶん。木に登るのが
上手らしいけど、登らずのそのそと小屋の回りを歩いてます。
でも出ていかない。キョトンとしてました。

怖がらせて悪かったね。
まんまるの目でかわいい顔をしていて、やあやあ、よく来たね、
またおいで、と話しかけました。
怖がるといけないのでそばを離れたけれど、結局カメラで
びっくりさせてしまった、また来るかしら?
ぷ~ちゃんの気配が消えてきたってことなんだろうなと
思います。
これまでウサギ以外の獣は近づかなかったから。


あ、ここにもたぬき…いや、あーたはたぬき寝入り…


ぷーちゃんのお墓が雪の下から現れましたね。
まだ未完成です、芝や花をこれから植えてこんもりと
丸いぷーちゃん塚になります。

悲しみは突然なほど抗いがたい衝撃をともないます。
怒りの静め方は知っていても、悲しみの消し方は日薬
くらいしか思いつかないかもしれません。
さぞかし悲しんでいるだろうと、郷里の姉貴が心配してくれ、
けれども声もかけにくかったらしいことを最近知りました。
わかります、自分のことはさておいてわたしも人様には
そうですから。

脳は記憶を動員し欲求を具現化するべく指令を出します。
そのままに行動すれば、喪失の悲しみにどっぷりと浸かって
はいあがることはできなくなるでしょう。
それまであたりまえにあった事が目の前から消え、その手を
離れて触れることができないという現実と記憶のギャップに
狼狽します。ショックですね。
自分の大事なものであればあるほど失ってしまったこと、
そこにないことへの整理がつかないのです。
考えようとする前に、悲しみスイッチは瞬時に入ってしまいます。

そのスイッチが入らないように、入りそうになったらすぐに
元へ戻すように努めてきました。
それは脳との闘いだからです。
脳は気持ちのいいこと、都合のいいことを優先して働こうと
するものです。
愛おしい存在と過ごしたしあわせな感覚を思いだし同時に不在
なのだという事実も認識しています。
この矛盾に対する反応は、悲しみ嘆きとして膨れあがってきます。

脳内でエイリアンハンドが機能し左脳と右脳を繋いで
うまくコントロールする、その大本の指令は脳幹から出て
います。脳幹がはたらいていないと、右脳だけが先走り
悲しみの渦に呑み込まれてしまったでしょう。
こういう諸々を理屈で知っていても、実際に身体の実感として
ある悲しみというものに、どう向き合うのかと毎日考えずには
いられませんでした。

悲しみ続けると人は体力を削がれ、思考力を失ってきます。
心のバランスを失った身体は病を発症するでしょう。
免疫力が低下し、食欲も減退します。
あるいは身体の弱かった部分がいっきに悪化したりもします。
生きるためには悲しみは毒なんですね。
だからそこから逃れようとたいていの人がもがきますが、
いかんせん、脳のストレート回路のままだと難しいです。
悲しみが深ければ深いほど、喪失のダメージはその後の
生き方に影響を与えざるをえないのではないか、そう思います。

(続)


























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