縁側に掛けてみた。久しぶりだ。
風が静まり、陽射しがあたたかいので猫も隣で
寝ている。いつもまにかそばにきた…。
和むんだなあ、ひなた猫。
土の表面が雪解けで盛り上がり、芽を出し始めた
春咲き球根が顔を出しすぎているのを見つけた。
乾かないように上から土をかぶせそっと沈めた。
新芽の季節にはまだちょっと間があって、まんさく
の黄色くらいしか色がない。
春の兆しを樹木や土から感じたくて、ぶらぶらと
歩いてみた。
活花に使った後に植えた赤目柳がこんな風に根づいて
枝も増えた。なんだかおかしい…、花屋の師匠が
なんでも増やしてんじゃ、うちで買わないのかい?
という顔が目に浮かんだ。
師匠はベイビーのことを「太郎は元気かい?」と
いつも尋ねる。亡くなったことを告げると花をオマケ
して、はい、これ太郎ちゃんに。白いフリージアを
くれた。
サンダーだよと言ってもずっと太郎のままだったなあ。
柳の花に埋もれて食事中なのは、蜂?
この後、風が起き、空は翳ってきた。
しばらく眺めていた。
雨粒が風に運ばれるように、ぽつりぽつり
落ちてくる。降っているような降らないような。
軒先の雨だれになるまで、眺めていた。
風が静まり、陽射しがあたたかいので猫も隣で
寝ている。いつもまにかそばにきた…。
和むんだなあ、ひなた猫。
土の表面が雪解けで盛り上がり、芽を出し始めた
春咲き球根が顔を出しすぎているのを見つけた。
乾かないように上から土をかぶせそっと沈めた。
新芽の季節にはまだちょっと間があって、まんさく
の黄色くらいしか色がない。
春の兆しを樹木や土から感じたくて、ぶらぶらと
歩いてみた。
活花に使った後に植えた赤目柳がこんな風に根づいて
枝も増えた。なんだかおかしい…、花屋の師匠が
なんでも増やしてんじゃ、うちで買わないのかい?
という顔が目に浮かんだ。
師匠はベイビーのことを「太郎は元気かい?」と
いつも尋ねる。亡くなったことを告げると花をオマケ
して、はい、これ太郎ちゃんに。白いフリージアを
くれた。
サンダーだよと言ってもずっと太郎のままだったなあ。
柳の花に埋もれて食事中なのは、蜂?
この後、風が起き、空は翳ってきた。
しばらく眺めていた。
雨粒が風に運ばれるように、ぽつりぽつり
落ちてくる。降っているような降らないような。
軒先の雨だれになるまで、眺めていた。