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想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

福島土産、柏屋薄皮饅頭は美味い

2012-03-14 08:24:31 | Weblog
福島近郊SA(高速道路)のゴミ箱に野菜や開封していない菓子類が
捨てられているというネットニュースを読んだ。
さもありなん、あげる方もためらうんだもの、嫌がられないかな?と。
風評被害とは想像以上の威力をもってそれまであった価値を破戒して
いる。復活するには放射能数値を書いて貼りつける、そして消費者は
食材や製造方法に関する知識をもっと持つことも必要だろう。
捨てたり避けたりばっかりで、何も食べるものがないとなれば空腹に
勝てずに拾ってでも食べるんではないか、人間とは浅ましいものだから。

ということで、柏屋の薄皮饅頭は健在である。
捨てたおバカちゃんもいるかもしれないが、放射能まみれの饅頭を
作って売るような腰の座っていない会社ではない(と思っている)
そんなことで例年の饅頭祭りができるわけがない。
駅前や地元の大きな店では今も以前同様に積み上げられ、日付も
新しいものが置かれている。賞味期限は一週間くらいの日付で、
いつも新しいので二日とあけず入荷されてようで回転が早い。

わたしは店のまわし者ではなく、単に饅頭好きで、特にこの饅頭が
一番好きなのである。とらやの最中も美味いけれど、饅頭はどこの
土産の温泉饅頭より、手作りのより、薄皮饅頭は柏屋である。
ほどよい甘さかげんの餡をくるんだ、うすーい皮がまた美味い。
この皮がとても大事で、すべらかでふわっとしていて舌にくっつく
ようでくっつかず、口の中で餡とともに蕩けていく。

さ、さ、さ、食べたくなったら全国配送してるからね。
うちではベイビーも薄皮だけはちょうだいちょうだいと催促して
おっかあがちょこっとだけ分けてあげるのがキマリです。

地震と原発で柏屋は大丈夫かという、口には出しにくい心配をした
のであったが、駅の店先にあのベージュに黒文字の箱を見るたび
福島は簡単には死なないぜ、と思ったりするというと大げさだが、
饅頭が食べられるというヨロコビにぴょんと飛んだものである。


コメント
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