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想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

怠惰の罪

2012-03-06 14:32:07 | Weblog
吉田健一のエッセイを暇つぶしに読んでいる。
暇などないが、暇潰しというタイトルだもんで、読む側も
そんな気分になるんだなあ。
暇潰しの前にあるのが、生きて行くことと仕事、という
タイトルである。
吉田健一は飄々としているようにみせかけて、実に繊細な
人だと思うなあ。繊細なひとほど処世として飄々を選ぶんだと
思いますね。

わたしは少しも飄々とはしていない暮らしぶりです。
怒涛のような日々をここんとこ送っていて、もうじき3.11が
めぐってくるわけです。
ガレキも放射能もそのまんま、放置されて金儲けの相談
ばかりに奔走している人々にとって、この一年は宝くじを
買ったか、博打打ちの気分でイケイケでしょうね。

人を泣かせて商売すると、罰があたると昔からいいます。
人を騙して自分だけ助かるわけないんです。
人をふんづけて先行きどうなるか、明るいわけないです。
それでも博打打ちたちはそんなことおかまいなしです。
そのうちスッテンテンになり、大親分だけが高笑いするんでしょう。
大親分の後生はどうでしょうか。
最後の最後に高笑いして暗闇へ去っていくのは天逆気雄という
実に醜く不快な神なのですが、知る由もないことで。

アマノザコメの子分たち、ザコオとは怠惰の罪が大好物です。
努力せず人のものを横取りしたり、だましてぶんどったり、
蹴倒して盗んだり、そういうのも怠惰の一環です。
楽して金儲け、これ以上の怠惰はないでしょう。

うさこはビンビンビンビンボーで育ちましたけど、
その昔も今も物欲がないので、金がなくても泣きません。
友達がたくさんいます。汚染されていない米を送ってくれる友達も
いますし野菜や味噌を届けてくれる人もいます。
宮澤賢治のように玄米と野菜でほぼ毎日、足りていて、病気もしていません。
賢治の玄米3合は食べ過ぎじゃないかなんて思ったりします…。
今悲しいのは森が汚染されて動物、鳥、木々がかわいそうでならないことです。
樹木はそこから立ち退きできません。
今年の春も、同じ場所で芽吹き、わたしを楽しませてくれようと
しています。どうか、木々も動物も鳥も病気になりませんように
神様に守っていただきたいと祈る日々です。
人間は頼みにならないので。

ps:近頃写真を撮っていません。冬の枯れた木立を見ていると、
去年の今頃の憂鬱がファインダー越しにどっとよみがえってくるので。
ベイビーはおかげさまで元気ですが、元気すぎてブレタ写真しか
ありません。寝ているところしかないんだなあ、これが。
コメント
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