想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

人生のコツ

2012-02-22 00:09:08 | Weblog
鬼は外、じゃなくて外は雪。
僕はウチだもんね。



あと二週間と少しであの日だ。あの日が近づいて、ああ、あの日が
もう巡ってくる、と思うだけで胸の奥に鋭い痛みがさす。
すぐに痛みは消えるけれど、首筋や背中が重たい。
重たさもじきに消えた気がして、僕ちゃんと遊ぶときみたいな
ほんわかしたやさしい気持ちになれるかというと、そうでもなく
重くもないけど凝りのようなものが身体の奥に居座っている。
どこか遠くへ行きたくなる。

人生に幾度も試練の時は訪れる。
今もそうかもしれないが、かつて試練だなあと思ったときの酷さに
比べるとたいしたことではない気もして、怖さや底知れない不安は
感じない。けれども重たいのである。どんよりとした濁った水の
重さだ。そこに足先をつけたまま足を引き抜きたいと思いながら
立ち止まっているのも自分の意志なのだからしかたない、みたいな。

なにごとにもコツがある。
コツがわかればなんなくこなしていく。
何をするにもやるにもそういうコツがあって、それを呑み込むと
物事はたやすくなり、面白くなってくる。
コツがあたりまえになって飽きてしまったりもする。
するとまた次の上級のコツを模索する、人の生きる時間とはコツ
との出会いの連続ではないかしらん。

ある時、カメが「人生のコツ」と言った。

人生のコツとはまた、デカイ話であるので、わたしには遠い。
今のわたしが会得したいコツはもっと卑近で、小さいものだ。
いつもそうなのだ。わたしは小さいものを求める。
小さいもので安心する。

ありがとうとこんにちは、みたいな小ささ。
それがあればじゅうぶんに一日生きていけるから。
一日に一日が数珠のようにつながって、人生。
ありがとう、ありがとう、といいながら毎日過ごしたいのだ。

小さいコツもなかなかに大変で、半人前。
もういい歳なんだが‥、一人前は遠い。
誰かの助けなくしてはいつも何か足らない。







コメント
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