想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

おはよう、朝の光

2011-03-19 11:22:04 | Weblog

夜は冷え込むし灯油をケチっているから早寝したわけで、
とーぜん今朝はすごく早く目覚めた。
(燃料屋シナネンも在庫切れとガス欠で配達できない)
起きぬけから、スモーキー・モーニング。
いやタバコ吸ったわけではないよ、ブルースなわけ。
浅川マキの歌が耳元で聴こえたので。

LPレコード「裏窓」を取り出して耳元にささやく歌を
幻聴ではなく実際に聞くべくかけた。
「こんな風に過ぎて行くのなら」という歌だ。
このメロディとマキさんの声が頭の中でゆっくりと流れ、
ああ朝、朝はこうして来るんだと思った。地震のあと、
初めてそんなことを思った。
でもこの歌、歌詞は夜を歌ってて、スモーキーなんだ。
朝でも夜でも気持ちは同じさ。

早起きは三文の徳というけどうさこは低血圧傾向にある
のでゆっくりでないと後でたたる。なのでレコードを
聞きながらもう一度横になった。
一曲終わらないうちにベイビーが物音に気づいておき出し
そうなるとすっかり身支度して散歩に行くしかない。


(昨日いただいたフルーツ、まぶしくみえる、食べられない)

歩きながら避難所にいる人を思う。どうしても思う。
寒いだろうと、眠れないだろうと、おなかがすいている
だろうと。
朝は来る、朝の光が平等に降りそそぐ。
いまほどこの光を体の芯から感じるときはないだろう。

旧事本紀「神事本紀」にある一記述、現代訳すると
諸々のまがことつみけがれを祓うに天物梁之命は火を
もって善悪ともに焼き尽くし白い灰となりはつる。
そして灰に再び萌す、恵みの芽。

そして「人、罪のなかにいて罪を知らず
罪認めたるとき、死あり
ゆえに死、よみがえりなり」(安房宮源宗)

今朝の光が、よみがえりの陽でありますことを。



コメント (2)
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