想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

ピュアに倚りかかり

2011-03-03 21:24:22 | Weblog
寝ている、かたわらにどっしりと。
きょう、獣医がピュアと呼んだ、その黒い塊の寝息を聴いている。

ゆっくりと決まった速度の吐息と吸う息。
ほほを寄せて、波打つ大きな塊にぬくもりがあることを感じ、
ぬくもりを感じ、ではなく、あること感じ、ピュアの重さを
思い知る。

おまえをしっかりとじゅうぶんに受け取ってはいなかった、と
あたたかい吐息を顔先に受けながら思う。
どちらを向いていようと、おまえはわたしから目を離さず、
かたときも離れずよりそってきたものを。



すべらかな黒い被毛を撫でながら、夢のなかへ。
我が心の隙き間を恥じながら、ピュア、ピュア、まだ遅くないかい、
おまえと一つになりたいと、悔い、恥じながら、わたしは願う。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする