想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

境を越える猫、入るに咎有りや。

2011-02-21 20:36:13 | Weblog
野良なのになー、なんだかなーのシマコちゃん。
すりすりしながらどさくさにまぎれて滑り込んできます。



背後で娘、ブチャ姫がびっくり眼でみているのだが
シマコの進入作戦は止まらず。



しかし…。
いらっしゃーい、と三枝師匠じゃなくてサンダー師匠が
でんと座っている。



なによ、どこみてんのよ、とガン飛ばして去るシマコで
ありました。

境界の境、この字は旧事本紀ではとても重要な意味を
持ちますね、境(みのえ)と訓みまして五鎮(ごちん)の
一つです。おお、五鎮かあ!と思うあなたはちょっと
知ってるんですね、いっぱい知ってる人はおおおっとは
ならなく次へ進みますけんね。

第二 境を貞す。五鎮道にあります。
この境をあいまいにし、出、入り、を誤まることによって
乱れます。誤まるのは欲のままに行うからですね。
すると、流れは変わり、筋道は狂い混沌としてもつれます。

話の後先をごちゃごちゃにしたり、自分の言ったことを
忘れたのか知らんふりなのかコロコロと変えて結局何だか
結論の出ない支離滅裂な袋小路へ持ち込んでしまう人が
いるけれど、話し方にも書くものにも人の性質はおのずと
表れてしまうもの。

支離滅裂であっても相手の言ったことはよく覚えていて、
忘れない、虚で聞いてると。
袋小路をするすると抜けることは難しくなく、筋の通らぬ
話をする人にとっては話を戻されるからいやな相手らしい。
たいていはご立腹…、らしい、いや大人だから隠すけど、
怒ってるのは伝わってきて、ははー都合が悪いんだな、と
ほんとは鈍いうさこにもわかってしまうのである。

カメの話を繰り返し聞き、講演を文字に起こす時はさらに
繰り返し聞き、そうこうして2,3年したら脳内で変化が
起きてきた。ニューロンたちが取捨選択をしたらしく、
整理整頓が済んだのか、なんだかやたら記憶力がよくなって
集中するのである。これは便利だった。
いつもボーっと聞いていて、けっこう覚えてしまうので、
話の筋が違えたなと思ったらモトイ、で?と聞き返すので
嫌なんだろうなあ、ずるいヤツにとっては。

言った言わないでごまかされなくていい、なんて生易しく
なくて、どちらかというと不愉快さの方が多い。正直で偽り
のない人の方がぐんと少ないのが世間一般だからなあ…。
政治家に限ったことでなく、恩知らずと無責任、世間に
蔓延ってウイルスだ。(キヨシローノウタニモアルナア)

さて、境は大事である、とてもとても。
五鎮のどれ一つと取り上げていうのはおかしいが、
「神心理気境」の境、これはふだんの暮らしの中でわかり
やすく凡人と賢人とが分かたれる原因である。
凡人(おろかびと)はこれを貞すことを知らない。

シマコちゃんの進入は確信犯であるがそこに咎は無し。
野良猫は天道を行くんである。



コメント
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