友人がかわいがっていた飼い猫を亡くしたという話を聞いて
さぞかし落胆したことだろうと思う。きのどくなことだ。
迷い猫、野良だった子を餌付けして保護し飼ったと聞いていた。
猫の話をするときには和らぐ友人の顔を思い出す。
部屋のなかに気配が残っているだろうか、それともぽっかりと
穴が空いたままだろうか。
愛情を独り占めしてくれていた者が目の前から消える。
そして消えてなお脳裏のあちこちから現れる。
記憶なのに温もりが伴って、懐かしさや悔恨が寂しさを誘うだろう。
忘れることはできない。
触って確かめられた時間を超越して不動のものに昇華していく愛だ。
悲しみの分だけ、より強くなっていくのだろう。
(子だくさんはもうオシマイのシマコ記念写真)
ゆっくりおやすみ、そしてありがとうサザ之介ちゃん。
&ちまたの猫たち。